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骨粗鬆症治療薬の主な副作用とその対処法

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骨粗鬆症では、骨密度が減少した結果、骨がもろくなってしまう。

特に高齢者によく見られ、寝たきりになる原因ともなりうる病気。

そこでこの記事では、骨粗鬆症治療薬の「主な副作用」と「副作用の対処方法」をまとめた。

 

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主な骨粗鬆症治療薬

代表的な骨粗鬆症治療薬としては、以下のようなものがある。

この記事では、以下に該当する薬で起こりやすい副作用についてまとめた。

 

【主な骨粗鬆症治療薬】

◆ビスホスホネート製剤

選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)

◆ビタミンK₂製剤

◆カルシウム製剤

◆活性型ビタミンD3製剤

◆副甲状腺ホルモン製剤

 

ビスホスホネート製剤

骨粗鬆症では、骨を破壊する「破骨細胞」の働きが強くなっている。

その結果、骨がもろくなってしまうのだ。

ビスホスホネート製剤は、破骨細胞の働きを弱めることにより、骨粗鬆症を改善する。

 

▼ビスホスホネート製剤に分類される薬

ビスホスホネート製剤に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【ビスホスホネート製剤に分類される薬】

ボナロン・フォサマック錠(成分名:アレンドロン酸)

ボノテオ・リカルボン錠(成分名:ミノドロン酸)

アクトネル・ベネット錠(成分名:リセドロン酸)

 

▼ビスホスホネート製剤の主な副作用

ビスホスホネート製剤の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:顎骨壊死

顎骨壊死(がっこつえし)では、「あごの骨の壊死」が見られる。

具体的には、「口の痛み・腫れ」「歯茎の腫れ」「歯のゆるみ」「あごの痺れ」「膿(うみ)」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆口の痛み・腫れ

◆歯茎の腫れ

◆歯のゆるみ

◆あごの痺れ

◆膿(うみ)

 

顎骨壊死は特に抜歯などの歯科治療を行う時に起こりやすい。

そのためビスホスホネート製剤の服用中に歯科治療を行う場合は、「服用の中止」が行われる。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

2:上部消化管障害

上部消化管障害では、「喉の痛み」「食べ物を飲み込みにくい」「腹痛」「胸焼け」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆喉の痛み

◆食べ物を飲み込みにくい

◆腹痛

◆胸焼け

 

上部消化管障害を、薬が喉や食道に引っかかってしまうことにより引き起こされることが多い。

そのため上部消化管障害の予防策として、「コップ1杯の水で服用すること」「服用後30分は横にならないようにすること」が効果的だ。

上部消化管障害の症状が現れた場合は、服用の中止などの対処がされることが多い。

 

【主な対処法】

◆コップ1杯の水で服用すること

◆服用後30分は横にならないようにすること

◆服用の中止

 

3:非定型骨折(大腿骨転子下・近位大腿骨骨幹部)

非定型骨折(大腿骨転子下・近位大腿骨骨幹部)では、「太ももや太ももの付け根の痛み」が症状として現れる。

 

【主な症状】

◆太ももや太ももの付け根の痛み

 

非定型骨折(大腿骨転子下・近位大腿骨骨幹部)のような症状が現れた場合は、X線検査などを行い、異常が認められる場合は、投与の中止が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆投与の中止

 

4:消化器症状

消化器症状では、「食欲不振」「吐き気」「胃の不快感」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆食欲不振

◆吐き気

◆胃の不快感

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

5:肝機能障害

肝機能障害では、「皮膚・白目が黄色くなる」「吐き気」「体がだるい」「疲労感」「嘔吐」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆皮膚・白目が黄色くなる

◆吐き気

◆体がだるい

◆疲労感

◆嘔吐

 

肝機能障害が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

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選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)

SERMは骨に存在するエストロゲン受容体に作用する薬だ。

エストロゲンは、エストロゲン受容体に作用して骨量を増やす。

 

しかし閉経後は、エストロゲンの分泌が減ってしまう。

そこで分泌が減少したエストロゲンの代わりに、SERMがエストロゲン受容体に作用し、骨量を増やすように働きかけるのである。

 

▼SERMに分類される薬

SERMに分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【SERMに分類される薬】

エビスタ錠(成分名:ラロキシフェン)

ビビアント錠(成分名:バゼドキシフェン)

 

▼SERMの主な副作用

SERMの主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:静脈血栓塞栓症

静脈血栓塞栓症では「足のむくみ・痛み」「めまい」「突然呼吸が苦しくなる」「目のかすみ」「胸の痛み」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆足のむくみ・痛み

◆めまい

◆突然呼吸が苦しくなる

◆目のかすみ

◆胸の痛み

 

静脈血栓塞栓症は、飛行機や車の長時間移動時に引き起こされることが多い。

予防策としては「水分を多めに摂取すること」「こまめに足を動かす」などが挙げられる。

上記のような症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処がされる。

 

【主な対処法】

◆水分を多めに摂取すること

◆こまめに足を動かす

◆服用の中止

 

2:乳房痛

乳房痛では、「乳首の腫れ」「乳首の痛み」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆乳首の腫れ

◆乳首の痛み

 

乳房痛が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

3:消化器症状

消化器症状では、「食欲不振」「吐き気」「胃の不快感」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆食欲不振

◆吐き気

◆胃の不快感

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

 

ビタミンK₂製剤

ビタミンK₂製剤には、骨を作る「骨形成の促進」と骨を壊す「骨吸収の抑制」が認められている。

この2つの作用により、骨粗鬆症における骨量・痛みの改善をするのがビタミンK₂製剤だ。

 

▼ビタミンK₂に分類される薬

ビタミンK₂製剤に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【ビタミンK₂製剤に分類される薬】

グラケーカプセル(成分名:メナテトレノン)

 

▼ビタミンK₂製剤の主な副作用

ビタミンK₂製剤の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:消化器症状

消化器症状では、「食欲不振」「吐き気」「胃の不快感」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆食欲不振

◆吐き気

◆胃の不快感

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

◆服用量の減量

◆服用の中止

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カルシウム製剤

骨の成分として「カルシウム」がよく知られている。

カルシウム製剤は、その名の通りカルシウムを補給する目的で使用される薬だ。

 

▼カルシウム製剤に分類される薬

カルシウム製剤に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【カルシウム製剤に分類される薬】

アスパラ-CA錠(成分名:L-アスパラギン酸カルシウム)

 

▼カルシウム製剤の主な副作用

カルシウム製剤の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:消化器症状

消化器症状では、「食欲不振」「吐き気」「胃の不快感」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆食欲不振

◆吐き気

◆胃の不快感

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

活性型ビタミンD3製剤

活性型ビタミンD3製剤には、腸管からのカルシウム吸収促進作用が認められている。

カルシウムの吸収が良くなることによって、骨を作る「骨形成」が促される。

 

活性型ビタミンD3に分類される薬

活性型ビタミンD3に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

活性型ビタミンD3に分類される薬】

エディロールカプセル(成分名:エルデカルシトール)

ワンアルファ錠(成分名:アルファカルシドール)

アルファロールカプセル(成分名:アルファカルシドール)

ロカルトロールカプセル(成分名:カルシトリオール)

 

活性型ビタミンD3の主な副作用

活性型ビタミンD3の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:高カルシウム血症

高カルシウム血症では、「吐き気」「食欲不振」「体のだるさ」などが現れる。

 

【主な症状】

◆吐き気

◆食欲不振

◆体のだるさ

 

高カルシウム血症の予防策としては、「定期的に血液検査」が1番確実だ。

検査値に以上が認められた場合は、「服用の中止」などの対処をされることが多い。

 

【主な対処法】

◆定期的に血液検査

◆服用の中止

 

2:消化器症状

消化器症状では、「食欲不振」「吐き気」「胃の不快感」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆食欲不振

◆吐き気

◆胃の不快感

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

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副甲状腺ホルモン(PTH)製剤

副甲状腺ホルモン製剤は、「骨を作る骨芽細胞を増やす作用」や「骨芽細胞の自然死(アポトーシス)を抑制する作用」により、骨粗鬆症を改善する。

 

▼副甲状腺ホルモン製剤に分類される薬

副甲状腺ホルモンに分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【副甲状腺ホルモンに分類される薬】

フォルテオ皮下注キット(成分名:テリパラチド)

テリボン皮下注用(成分名:テリパラチド)

 

▼副甲状腺ホルモンの主な副作用

副甲状腺ホルモンの主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:高カルシウム血症

高カルシウム血症では、「吐き気」「食欲不振」「体のだるさ」などが現れる。

 

【主な症状】

◆吐き気

◆食欲不振

◆体のだるさ

 

高カルシウム血症の予防策としては、「定期的に血液検査」が1番確実だ。

検査値に以上が認められた場合は、「服用の中止」などの対処をされることが多い。

 

【主な対処法】

◆定期的に血液検査

◆服用の中止

 

2:消化器症状

消化器症状では、「食欲不振」「吐き気」「胃の不快感」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆食欲不振

◆吐き気

◆胃の不快感

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」「服用量の減量」「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

まとめ

この記事で紹介した骨粗鬆症治療薬の副作用は、あくまでも「主な副作用」であり、全ての副作用を紹介しているわけではない。

 

また副作用の対処法に関しても、最終的な対処法を決めるのは「主治医」だ。

そのため自己判断で服用を中止したり、減量するのは控えなければならない。

薬の服用中に副作用のような症状が現れた場合は、速やかに受診するべきである。


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