副作用

薬剤性の下痢とはどんな症状か?-薬の服用中に下痢が続くなら薬を疑おう-

投稿日:

下痢が長く続いてしまう原因の1つに「薬の副作用」がある。

いわゆる「薬剤性の下痢」は、時に重症化してしまうこともある怖い副作用だ。

そこでこの記事では、「薬剤性の下痢の症状」や「薬剤性の下痢を起こしやすい薬」、「その対処法」などをまとめた。

 

スポンサーリンク

下痢とは何か

下痢とは簡単に言うと、「便と水分の割合が、水分に大きく傾いてる状態」だ。

通常の便であれば、含まれている水分は約60%程度である。

 

しかし水分の割合が60%以上になると、徐々に便が軟らかくなっていく。

そして水分が90%を超えると、いわゆる「下痢」と呼ばれる状態になる。

 

【下痢とは】

◆便と水分の割合が、水分に大きく傾いてる状態

 

下痢の主な原因とは

下痢のほとんどは、「感染症」が原因となっている。

症状が2週間未満で消失する場合は、感染症が原因である可能性が高い。

 

原因となる主な細菌としては「サルモネラ」や「腸炎ビブリオ」、「黄色ブドウ球菌」、「カンピロバクター」など、ウイルスでは「ノロウィルス」や「ロタウイルス」などが挙げられる。

 

一方、下痢が2週間以上続く場合は、薬が原因となっている可能性がある。

薬の服用によって、「腸の粘膜の炎症」や「腸管の動きの活発化」、「腸内細菌のバランスの崩れ」などがを引き起こされるのだ。

 

スポンサーリンク

薬剤性の下痢の症状

薬剤性の下痢では便の回数が増える」「便が水っぽい」「血便(便に血が混じる)」などが症状として現れる。

薬剤性の下痢の多くは、薬の服用を開始してから2週間以内に現れることが多い。

 

【主な症状】

◆便の回数が増える

◆便が水っぽい

◆血便(便に血が混じる)

 

ひどい場合では、トイレから離れられないほどの下痢状態となる。

腹痛を伴うかどうかは人により異なり、必ずしも痛みがあるとは限らない。

 

ひどい場合は、下痢によって脱水症状が現れることもある。

脱水症状が進むと、「口の渇き」や「体のだるさ」、「力が入りにくい」などの自覚症状が現れるようになる。

 

さらに脱水が進み、電解質(筋肉細胞や神経細胞の働きに関わるもの)の乱れが生じると、「手足のしびれ」を感じるようになり、「脈が速くなる(頻脈)」、「ぼんやりする」、「血圧の低下」などの症状が現れることもある。

そして最悪の場合は死に至る。

どんな人に薬剤性の下痢は起こるのか

薬剤性の下痢は、高齢者」「腎臓・肝臓の機能が弱っている人」「体調不良の人」「免疫機能が弱っている人」で生じやすい。

 

【薬剤性の下痢が起こりやすい人】

◆高齢者

◆腎臓・肝臓の機能が弱っている人

◆体調不良の人

◆免疫機能が弱っている人

 

スポンサーリンク

下痢を生じる可能性のある薬とは

薬剤性の下痢を生じる可能性のある薬としては、「降圧剤「抗がん剤」「消化性潰瘍治療薬」「前立腺肥大症治療薬」「痛風治療薬」「糖尿病治療薬」「免疫抑制薬」など多岐に渡る。

 

【下痢が起こる可能性のある主な薬】

オルメテック(成分名:オルメサルタン)

タケプロン(成分名:ランソプラゾール)

ユリーフ(成分名:シロドシン)

セイブル(成分名:ミグリトール)

ゼローダ(成分名:カペシタビン)

ティーエスワン(TS-1)

コルヒチン

 

薬剤性の下痢の対処法

薬を服用中に下痢が長く続いている場合は、医療機関または薬局に速やかに連絡して、指示を仰ぐことが重要だ。

 

下痢が重症化して脱水を起こしている場合は、原因となっている可能性のある薬の服用を中止し、補液などによって電解質の乱れを補正する治療を行う。

一方で、電解質の乱れなどが現れていないようなら、ロペミン(成分名:ロペラミド)などの下痢止めを使った治療が行われることもある。

 

服用している薬によって対応方法が異なってくるので、下痢が長く続いておかしいと感じるようなら速やかに受診することが1番確実だ。

 

この時に「どんな薬」を、「どれくらいの量」、「いつから服用しているか」を医療機関ですぐに把握できるよう、お薬手帳を持参すると治療がスムーズに行える。

特に高齢者や乳幼児は、早めに受診することが望ましい。

RELATED

-副作用

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.