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抗不整脈薬の主な副作用とその対処法

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不整脈とは、心臓のリズムに異常が発生している状態だ。

このリズムを正常化するのが「抗不整脈薬」である。

そこでこの記事では、抗不整脈薬の「主な副作用」と「副作用の対処方法」をまとめた。

 

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主な抗不整脈薬

代表的な抗不整脈薬としては、以下のようなものがある。

この記事では、以下に該当する薬で起こりやすい副作用についてまとめた。

 

【主な抗不整脈薬】

◆Ia群

◆Ib群

◆Ic群

◆II群

◆III群

◆Ⅳ群

 

Ⅰa群

Ia群は、心筋を興奮させる「Naイオン」が心筋細胞内へ流入しないようにブロックし、心筋の異常な興奮を抑える薬である。

 

▼Ia群に分類される薬

Ia群に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【Ia群】

アミサリン錠(成分名:プロカインアミド)

リスモダンカプセル(成分名:ジソピラミド)

シベノール錠(成分名:シベンゾリン)

ピメノールカプセル(成分名:ピルメノール)

 

▼Ia群の主な副作用

Ia群の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:抗コリン作用

抗コリン作用では「喉の渇き」「尿が出にくい」「物が二重に見える」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆まぶたや唇、舌の腫れ

◆蕁麻疹

◆息苦しさ

 

抗コリン作用の症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

2:精神症状

精神症状では、めまい」「不眠」「頭痛」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆不眠

◆頭痛

 

精神症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

3:消化器症状

消化器症状では、吐き気」「腹痛」「食欲不振」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆不眠

◆頭痛

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

 

4:低血糖

低血糖では、「冷や汗」「動悸」「手足の震え」「空腹感」などの症状が現れる。

アミサリン錠(成分名:プロカインアミド)以外

 

【主な症状】

◆冷や汗

◆動悸

◆手足の震え

◆空腹感

 

低血糖が現れた場合は、「ブドウ糖の摂取」などの対処をすることが多い。

>>> 低血糖症の主な症状とは-原因や対処法など徹底解説-

 

【主な対処法】

◆ブドウ糖の摂取

 

5:不整脈

不整脈では、「脈の乱れ」「息苦しさ」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆脈の乱れ

◆息苦しさ

 

不整脈の症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

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Ⅰb群

Ib群は、心筋を興奮させる「Naイオン」が心筋細胞内へ流入しないようにブロックし、心筋の異常な興奮を抑える薬である。

 

▼Ib群に分類される薬

Ib群に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【Ib群】

アスペノンカプセル(成分名:アプリンジン)

メキシチールカプセル(成分名:メキシレチン)

 

▼Ib群の主な副作用

Ib群の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:精神症状

精神症状では、めまい」「不眠」「頭痛」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆不眠

◆頭痛

 

精神症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

2:消化器症状

消化器症状では、吐き気」「腹痛」「食欲不振」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆不眠

◆頭痛

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

 

5:不整脈・房室ブロック

不整脈・房室ブロックでは、「脈の乱れ」「息苦しさ」「動悸」「めまい」「意識の消失」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆脈の乱れ

◆息苦しさ

◆動悸

◆めまい

◆意識の消失

 

不整脈・房室ブロックの症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

Ⅰc群

Ic群は、心筋を興奮させる「Naイオン」が心筋細胞内へ流入しないようにブロックし、心筋の異常な興奮を抑える薬である。

 

▼Ic群に分類される薬

Ic群に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【Ic群】

タンボコール錠(成分名:フレカイニド)

サンリズムカプセル(成分名:ピルシカイニド)

プロノン錠(成分名:プロパフェノン)

 

▼Ic群の主な副作用

Ic群の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:精神症状

精神症状では、めまい」「不眠」「頭痛」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆不眠

◆頭痛

 

精神症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

2:消化器症状

消化器症状では、吐き気」「腹痛」「食欲不振」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆不眠

◆頭痛

 

消化器症状が現れた場合は、「胃腸薬の併用」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆胃腸薬の併用

 

3:心室瀕拍・心室細動・房室ブロック

心室頻拍・心室細動・房室ブロックでは、「息切れ」「動悸」「胸の痛み」「意識の消失」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆息切れ

◆動悸

◆胸の痛み

◆意識の消失

 

心室頻拍・心室細動・房室ブロックが現れた場合は、「除細動」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆除細動

◆服用の中止

 

*除細動

電気的な刺激などによって異常な電気信号経路を遮断し、正常の電気信号経路への改善を促す方法

 

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Ⅱ群

心臓のβ受容体にカテコールアミンが作用することにより、心臓の働きは活性化する。

II群に分類される薬は、カテコールアミンがβ受容体に作用しないようブロックすることによって、脈の乱れを整える。

 

▼II群に分類される薬

II群に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【II群】

インデラル錠(成分名:プロプラノロール)

ミケラン錠(成分名:カルテオロール)

カルビスケン錠(成分名:ピンドロール)

ナディック錠(成分名:ナドロール)

テノーミン錠(成分名:アテノロール)

メインテート錠(成分名:ビソプロロール)

セロケン錠(成分名:メトプロロール)

 

▼II群の主な副作用

II群の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:喘息症状

喘息症状では、息切れ」「呼吸音の異常(ヒューヒューという音)」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆息切れ

◆呼吸音の異常(ヒューヒューという音)

 

喘息症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」「β₂刺激薬の投与」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

◆β₂刺激薬の投与

 

2:徐脈

徐脈では、「めまい」「息切れ」「意識の低下」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆息切れ

◆意識の低下

 

徐脈が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

3:心不全

心不全では、全身のむくみ」「息切れ」、「体がだるい」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆全身のむくみ

◆息切れ

◆体がだるい

 

心不全が現れた場合は、心機能検査を行って問題が見られる場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

Ⅲ群

III群は、心筋を興奮させる「Kイオン」が心筋細胞内へ流入しないようにブロックし、心筋の異常な興奮を抑える薬である。

 

▼III群に分類される薬

III群に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【III群】

アンカロン錠(成分名:アミオダロン)

ソタコール錠(成分名:ソタロール)

 

▼III群の主な副作用

III群の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:房室ブロック・徐脈

房室ブロック・徐脈では、息切れ」「めまい」「脈が遅くなる」「意識の消失」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆息切れ

◆めまい

◆脈が遅くなる

◆意識の消失

 

房室ブロック・徐脈が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

2:肺機能障害

肺機能障害では、息切れ」「発熱」「空咳」などの症状が現れる。

この副作用はアンカロン錠(成分名:アミオダロン)に見られる。

 

【主な症状】

◆息切れ

◆発熱

◆空咳

 

肺機能障害が現れた場合は、レントゲン検査やCT検査などで以上が見られる場合は、「服用の中止」や「ステロイドの併用」などの対処を行う。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

◆ステロイドの併用

 

3:角膜色素沈着

角膜色素沈着では、目のかすみ」「眩しく感じる」などの症状が現れる。

この副作用はアンカロン錠(成分名:アミオダロン)に見られる。

 

【主な症状】

◆目のかすみ

◆眩しく感じる

 

角膜色素沈着が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

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Ⅳ群

Ⅳ群に分類される薬は、心筋を興奮させる「Caイオン」が心筋細胞内へ流入しないようにブロックし、心筋の異常な興奮を抑える薬である。

 

▼Ⅳ群に分類される薬

Ⅳ群に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【Ⅳ群】

◆ベプリコール(成分名:ベプリジル)

◆ワソラン(成分名:ベラパミル)

 

▼Ⅳ群の主な副作用

Ⅳ群の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:房室ブロック・徐脈・心不全

房室ブロック・徐脈・心不全では、「めまい」「意識の消失」「脈が遅い」「息苦しい」「むくみ」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆意識の消失

◆脈が遅い

◆息苦しい

◆むくみ

 

房室ブロック・徐脈・心不全が現れた場合は、「服用の中止」「除細動」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

◆除細動

 

まとめ

この記事で紹介した抗不整脈薬の副作用は、あくまでも「主な副作用」であり、全ての副作用を紹介しているわけではない。

 

また副作用の対処法に関しても、最終的な対処法を決めるのは「主治医」だ。

そのため自己判断で服用を中止したり、減量するのは控えなければならない。

薬の服用中に副作用のような症状が現れた場合は、速やかに受診するべきである。

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