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睡眠薬の主な副作用とその対処法

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成人の5人に1人が不眠症に悩んでいると言われており、不眠症は国民的な病気となっている。

そこでこの記事では、睡眠薬の「主な副作用」と「副作用の対処方法」をまとめた。

 

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主な睡眠薬

代表的な睡眠薬としては、以下のようなものがある。

この記事では、以下に該当する薬で起こりやすい副作用についてまとめた。

 

【主な睡眠薬】

◆ベンゾジアゼピン系睡眠薬

◆非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

◆メラトニン受容体作動薬

◆オレキシン受容体拮抗薬

 

ベンゾジアゼピン系薬

ベンゾジアゼピン系薬は、ベンゾジアゼピン受容体に作用することによって、興奮を抑制するClイオンの流入を促し、催眠作用を発揮する薬だ。

 

▼ベンゾジアゼピン系薬に分類される薬

ベンゾジアゼピン系薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【ベンゾジアゼピン系薬に分類される薬】

ハルシオン(成分名:トリアゾラム)

ロラメット、エバミール(成分名:ロルメタゼパム)

リスミー(成分名:リルマザホン)

レンドルミン(成分名:ブロチゾラム)

サイレース、ロヒプノール(成分名:フルニトラゼパム)

ユーロジン(成分名:エスタゾラム)

ベンザリン、ネルボン(成分名:ニトラゼパム)

エリミン(成分名:ニメタゼパム)

ドラール(成分名:クアゼパム)

 

▼ベンゾジアゼピン系薬の主な副作用

ベンゾジアゼピン系薬の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:持ち越し効果

持ち越し効果では、「日中の眠気」「ふらつき」「体がだるい」「頭痛」などが現れる。

 

【主な症状】

◆日中の眠気

◆ふらつき

◆体がだるい

◆頭痛

 

持ち越し効果が現れた場合は、「作用時間の短い睡眠薬への変更」「服用量の減量」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆作用時間の短い睡眠薬への変更

◆服用量の減量

 

2:早朝覚醒

早朝覚醒は、名前の通り朝早くに目が覚めてしまう」だ。

 

【主な症状】

◆朝早くに目が覚めてしまう

 

 

早朝覚醒が現れた場合は、「作用時間の長い薬への変更」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆作用時間の長い薬への変更

 

3:記憶障害

記憶障害では、「記憶がハッキリしない」などの症状が現れる。

特に服用してから寝つくまでのこと、朝起きてからのことを覚えていない。

 

【主な症状】

◆記憶がハッキリしない

 

記憶障害は睡眠薬の服用量が多ければ多いほど起こりやすい。

またアルコールと一緒に服用することによっても、記憶障害は現れやすくなる。

 

そのため記憶障害への対処法としては、「睡眠薬の服用は最低限に抑えること」と、アルコールと一緒に服用しないこと」が挙げられる。

 

【主な対処法】

◆睡眠薬の服用は最低限に抑える

◆アルコールと一緒に服用しない

 

4:反跳性不眠

反跳性不眠とは、「睡眠薬の服用前よりも不眠の症状が強まる」ことを意味する。

 

【主な症状】

◆睡眠薬の服用前よりも不眠の症状が強まる

 

反跳性不眠への対処法は、大きく分けて3種類ある。

【漸減法】

時間をかけて睡眠薬の服用量を4分の1ずつ減らしていく方法。

漸減法は作用時間の短い睡眠薬の服用をやめる際に使われることが多い。

 

【隔日法】

服用間隔を数日おきにし、服用間隔を徐々に伸ばして服用量を減らす方法。

隔日法は特に効果が長く続く睡眠薬で使われることが多い。

 

【置換法】

「作用時間の短い睡眠薬」から「作用時間の長い睡眠薬」へ変更した上で、漸減法や隔日法を行う方法。

作用時間の長い睡眠薬へ変更する理由は、短時間作用型睡眠薬の服用をやめるのは一般的に難しいためである。

 

5:退薬症候

退薬症候では、急な睡眠薬の服用中止や減量の際に、不安」「焦燥感」「不眠」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆不安

◆焦燥感

◆不眠

 

退薬症候が現れた場合は、反跳性不眠と同じように、「漸減法」「隔日法」「置換法」が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆漸減法

◆隔日法

◆置換法

 

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非ベンゾジアゼピン系薬

非ベンゾジアゼピン系薬も、ベンゾジアゼピン系薬と同様に、ベンゾジアゼピン受容体に作用することによって、興奮を抑制するClイオンの流入を促し、催眠作用を発揮する薬だ。

(詳しい違いについては、以下の記事参照)

>>> ベンゾジアゼピン・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の違い・比較

 

▼非ベンゾジアゼピン系薬に分類される薬

非ベンゾジアゼピン系薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【非ベンゾジアゼピン系薬に分類される薬】

マイスリー(成分名:ゾルピデム)

アモバン(成分名:ゾピクロン)

ルネスタ(成分名:エスゾピクロン)

 

▼非ベンゾジアゼピン系薬の主な副作用

非ベンゾジアゼピン薬の主な副作用は、ベンゾジアゼピン系薬と似たような副作用である。

(症状や対処法については、ベンゾジアゼピン系薬の項参照)

 

【非ベンゾジアゼピン薬の主な副作用】

◆持ち越し効果

◆早朝覚醒

◆記憶障害

◆反跳性不眠

◆退薬症候

 

メラトニン受容体作動薬

メラトニン受容体作動薬は、体内時計に関与する「メラトニン受容体」に作用することにより、体内時計を整え寝つきをよくする。

 

▼メラトニン受容体作動薬に分類される薬

メラトニン受容体作動薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【メラトニン受容体作動薬に分類される薬】

ロゼレム(成分名:ラメルテオン)

 

▼メラトニン受容体作動薬の主な副作用

メラトニン受容体作動薬の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:精神症状

精神症状では、「眠気」や「めまい」、「頭痛」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆眠気

◆めまい

◆頭痛

 

精神症状が現れた場合は、「服用量の減量」や「服用の中止」などの対処をされることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

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オレキシン受容体拮抗薬

オレキシン受容体拮抗薬は、脳を覚醒させる「オレキシン」の働きを弱める作用がある。

脳が覚醒モードから睡眠モードへ切り替わるので、その結果、寝つきをよくすることができる。

 

▼オレキシン受容体拮抗薬に分類される薬

オレキシン受容体拮抗薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【オレキシン受容体拮抗薬に分類される薬】

◆ベルソムラ(成分名:スボレキサント)

 

▼オレキシン受容体拮抗薬の主な副作用

オレキシン受容体拮抗薬の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:精神症状

精神症状では、「眠気」や「疲労感」、「頭痛」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆眠気

◆疲労感

◆頭痛

 

精神症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をされることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

まとめ

この記事で紹介した睡眠薬の副作用は、あくまでも「主な副作用」であり、全ての副作用を紹介しているわけではない。

 

また副作用の対処法に関しても、最終的な対処法を決めるのは「主治医」だ。

そのため自己判断で服用を中止したり、減量するのは控えなければならない。

薬の服用中に副作用のような症状が現れた場合は、速やかに受診するべきである。

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