副作用

グレープフルーツジュースを薬と一緒に飲んではいけない理由とは?

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薬と一緒に飲んではいけないものの代表例の1つに「グレープフルーツジュース」がある。

なぜグレープフルーツジュースと薬を飲んではいけないかと言うと、「相互作用を引き起こす可能性があるから」からだ。

 

そこでこの記事では「相互作用とは何か」や「相互作用を起こす理由」、そして「グレープフルーツジュースと飲み合わせの悪い薬の代表例」についてまとめた。

 

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相互作用とは?

では「相互作用」とは何か。

例えばAという薬を服用している時に、Bという薬を飲んだとしよう。

 

この時、後から服用したBによる影響で、Aの効果が強く出すぎたり、逆に効果が弱まってしまうことがある。

これが「相互作用」だ。

 

グレープフルーツジュースも同じである。

実はグレープフルーツジュースは、特定の薬に対して悪影響を及ぼしてしまうことがある。

そのためグレープフルーツジュースと薬は、一緒に飲むのを避けなければならないのだ。

 

グレープフルーツジュースがダメな理由

では、なぜグレープフルーツジュースと薬の飲み合わせは悪いのか。

なぜかというと、グレープフルーツジュースが「薬を代謝する酵素の働きを邪魔するから」だ。

 

薬は「CYP3A4」と呼ばれる酵素によって代謝され、体の中から消失する。

しかしグレープフルーツジュースは、CYP3A4が薬を代謝するのを邪魔してしまう。

その結果、薬が体内から消失しにくくなり、薬の効果が強く発現しやすくなるのだ。

 

【Point!】

グレープフルーツジュースが薬を代謝する酵素の働きを邪魔する

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一緒に服用しない方が良い薬の例

グレープフルーツジュースによる影響を受けやすい代表的な薬としては、以下のようなものがある。

▼カルシウム拮抗薬 (高血圧、狭心症)

アダラート(成分名:ニフェジピン)

アテレック(成分名:シルニジピン)

カルスロット(成分名:マニジピン)

カルブロック(成分名:アゼルニジピン)

コニール(成分名:ベニジピン)

バイミカード錠(成分名:二ソルジピン)

ランデル錠(成分名:エホニジピン)

ノルバスク・アムロジン錠(成分名:アムロジン)

 

*ノルバスク・アムロジピンはグレープフルーツジュースによる相互作用は起こりにくいとされている

 

▼HMG-CoA還元酵素(脂質異常症)

リポバス(成分名:シンバスタチン)

リピトール(成分名:アトルバスタチン)

 

▼免疫抑制薬

◆ ネオーラル、サンデュミン(成分名:シクロスポリン)

◆ プログラフ(成分名:タクロリムス)

 

▼抗てんかん薬

テグレトール(成分名:カルバマゼピン)

 

▼抗不整脈薬

アンカロン(アミオダロン)

 

▼痛風治療薬

コルヒチン

 

▼抗血栓薬

プレタール(成分名:シロスタゾール)

 

▼片頭痛治療薬

レルパックス(成分名:エレトリプタン)

 

▼統合失調症治療薬

ロナセン(成分名:ブロナンセリン)

 

▼睡眠薬

ハルシオン(成分名:トリアゾラム)

 

よくある疑問

「グレープフルーツジュースと薬の飲み合わせ」に関するよくある質問を以下にまとめた。

▼ジュースじゃなくてグレープフルーツのままなら良い?

グレープフルーツも避けた方が良い。

なぜかというと、「グレープフルーツの果肉によって相互作用を引き起こす」と考えられているためである。

 

▼少量ならグレープフルーツジュースを飲んでも良い?

基本的にグレープフルーツの含有量が多くなれば多くなるほど、相互作用が起こりやすくなると言われている。

 

そのため少量であれば相互作用は起こりにくいと考えられる。

ただし実際のところ、どれくらいの量で相互作用が起こるかは正確に予測不可能である。

 

グレープフルーツの摂取量が少量でも強い相互作用を引き起こしたという報告もあるため、「この量なら安全」という明確な基準はない。

したがって、薬の服用中は避けたほう良い。

 

▼ルビータイプのグレープフルーツならなら食べても良い?

グレープフルーツによる相互作用は、グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」によって引き起こされると考えられている。

果肉の赤いルビータイプのフラノクマリン含有量は、果肉が白いホワイトタイプの半分程度である。

 

そのためホワイトタイプに比べれば相互作用のリスクは低いと考えられるが、相互作用の可能性は否定できない。

したがって、薬の服用中は避けることが望ましい。

 

▼グレープフルーツ以外に気をつけたほうが良い果物は?

グレープフルーツ以外にも、控えた方が良い果物はいくつかある。

「ザボン(晩白柚、平戸ブンタン、土佐ブンタン)」や「ハッサク」、「スィーティー」、「夏みかん」などは、薬との相互作用を起こしやすい。

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