薬物動態

【薬物動態】「一次消失速度過程」と「ゼロ次消失速度過程」の違いとは?

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薬は代謝酵素によって血中から消失していく。

薬の代謝過程には、大きく分けて2種類ある。

それが「一次消失速度過程」と「ゼロ次消失速度過程」だ。

 

そこでこの記事では、薬物動態の基本中の基本である「一次消失速度過程」と「ゼロ次消失速度過程」の違いについてまとめた。

 

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一次消失速度過程とは?

一次消失速度過程とは血中の薬物濃度に比例して、薬が体内から消失する過程」である。

血中に薬が多くある時は、代謝できる薬の量も多くなる。

 

要するに、より多くの薬が代謝されるので、血中濃度も急激に下がりやすいのだ。

図で表すと、一次消失速度過程は以下のようになる。

 

一次消失速度過程

 

上図で示す通り、一次消失速度過程では血中の薬物濃度が高ければ高いほど、消失する速度も速くなる。

ほとんどの薬は、一次消失速度過程を経て代謝される。

 

【一次消失速度過程とは?】

血中の薬物濃度に比例して、薬が体内から消失する過程

ゼロ次消失速度過程とは?

前述の通り、一次消失速度過程では、血中の薬物濃度と消失する速度は比例関係にあった。

一方、ゼロ次消失速度過程は違う。

ゼロ次消失速度過程では、血中の薬物濃度に関係なく、一定の速度でしか薬は代謝されない

 

具体例を出そう。

例えば、「代謝酵素」よりも、「代謝しなければいけない薬」の量が多いとする。

 

この時、代謝酵素の数に余裕はない。

つまり薬を代謝するために、フルで代謝酵素が使われている状態だ。

 

しかし代謝しなければならない薬がたくさんあったとしても、代謝酵素の数には限界がある。そのため、一定量の薬(=代謝酵素と同じ量)しか代謝できないのである。

 

イメージとしては、ペットボトルから水を出す時と似ている。

要するにペットボトルの口が狭いので、一定量の水しか外に出ていくことができない。

薬の場合も同じで、薬物代謝酵素の数には限りあり、一定量の薬しか代謝できないことがあるのだ。

 

図で表すと、ゼロ次消失速度過程は以下のようになる。

 

ゼロ次消失速度過程

 

上図で示す通り、ゼロ次消失速度過程では、薬の代謝は一定量しか行われない。

そのため、ゆるやかな直線を描く。

 

【ゼロ次消失速度過程とは?】

血中の薬物濃度に関係なく、一定の速度でしか薬が代謝されない

 

ゼロ次消失速度過程で代謝される薬の代表例としては、「テオフィリン」や「フェニトイン」などが挙げられる。

 

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まとめ

「一次消失速度過程」、「ゼロ次消失速度過程」についてまとめると、以下のようになる。

▼薬が代謝される過程は大きく分けて2つ

薬が代謝される過程には大きく分けて2つある。

それが「一次消失速度過程」と「ゼロ次消失速度過程」である。

 

▼一次消失速度過程とは

一次消失速度過程とは血中の薬物濃度に比例して、薬が体内から消失する過程」である。

ほとんどの薬は、一次消失速度過程を経て代謝される。

 

▼ゼロ時消失速度過程とは

ゼロ次消失速度過程では、血中の薬物濃度に関係なく、一定の速度でしか薬は代謝されない。

ゼロ次消失速度過程で代謝される薬の代表例としては、「テオフィリン」や「フェニトイン」などが挙げられる。


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