服薬指導

【薬の飲み方】 食前と食直前、食後と食直後の違いとは?

更新日:

薬の服用タイミングには、分かりにくいものがある。

その代表例が「食前と食直前の違い」と「食後と食直後の違い」だろう。

そこでこの記事では、分かりにくい薬の服用タイミングについてまとめた。

 

スポンサーリンク

「食前」と「食直前」の違いとは?

分かりにくい服用タイミングの代表例が「食前」と「食直前」の違いだ。

それぞれの服用タイミングは、以下のように定義されている。

 

▼食前

食前とは「食事をとる30分くらい前」を意味する。

食前に服用する代表的な薬としては、「漢方薬」や「吐き気止め」、「胃の調子を整え食欲を増進する薬」、「食べ物や胃酸の影響を受けてしまう薬」などがある。

 

【食前に服用する薬の代表例】

◆漢方薬

◆吐き気止め

◆胃の調子を整え食欲を増進する薬

◆食べ物や胃酸の影響を受けてしまう薬

 

▼食直前

食直前とは「食事をとる直前(5分以内くらい)」を意味する。

食直前に服用する代表的な薬としては、「食後の血糖値上昇を抑制する薬」などがある。

 

【食直前に服用する薬の代表例】

グルコバイ錠(成分名:アカルボース)

ベイスン錠(成分名:ボグリボース)

セイブル錠(成分名:ミグリトール)

 

「食後」と「食直後」の違いとは?

「食後」と「食直後」も分かりにくい服用タイミングだ。

それぞれの服用タイミングは、以下のように定義されている。

 

▼食後

食後とは「食事の後30分以内」を意味する。

ほとんどの薬は、食後に服用するタイプの薬だ。

 

なぜ食後に服用する薬が多いかというと、食事の後に服用すると食べ物が胃の中に残っているので、薬による胃への刺激が和らぐためだ。

 

また食事の後に服用することによって、薬の吸収が良くなるタイプの薬もある。

そのため「食後に服用するように」と指示がある場合は、何かを食べてからの服用が望ましい。

 

【食後に服用する薬の代表例】

◆ほとんどの薬

 

▼食直後

食直後とは食事をとったすぐ後(5分以内)」を意味する。

一部の「脂質異常症治療薬」や「パーキンソン病治療薬」は、食直後に服用するタイプの薬だ。

 

【食直後に服用する薬の代表例】

ロトリガ粒状カプセル(成分名:オメガ‐3脂肪酸)

エパデールS(成分名:イコサペント酸)

パーロデル錠(成分名:ブロモクリプチン)

ペルマックス錠(成分名:ペルゴリド)

スポンサーリンク

その他の分かりにくい服用タイミング

「食前と食直前」と「食後と食直後」の違いが、分かりにくい薬の服用タイミングだが、その他にも分かりにくい服用タイミングがある。

 

▼食間

食間とは「食事と食事の間のこと」を意味する。

例えば「朝食と昼食の間に服用しましょう」ということだ。

 

食間に服用するように指示を受けたら、だいたい食後2〜3時間くらいに服用すると良い。

空腹時に服用すると吸収が良くなる薬は、食間に服用するよう指示されることが多い。

 

食間のことを「食事中の服用」と勘違いしている人が意外と多いが、食事中の服用ではないので注意してほしい。

食間服用の代表的な薬としは「漢方薬」が挙げられる。

 

【食間に服用する薬の代表例】

◆漢方薬

 

▼就寝前

就寝前とは寝る直前や寝る30-60分前くらい」を意味する。

就寝前に服用する代表例としては「睡眠薬」などが挙げられる。

 

【就寝前に服用する薬の代表例】

◆睡眠薬

 

▼起床時

起床時とは朝起きてすぐの服用」を意味する。

一部の骨粗鬆症治療薬は、胃の中に食べ物があると、薬の吸収が著しく阻害されてしまう。

そのため起床時に服用することになっている。

 

【起床時に服用する薬の代表例】

ボナロン・フォサマック錠(成分名:アレンドロン酸)

ボノテオ・リカルボン錠(成分名:ミノドロン酸)

アクトネル・ベネット錠(成分名:リセドロン酸)

 

▼その他

その他にも「〇〇時間ごとに服用すること」のように、服用時間の指定がされる場合もある。

抗生物質など血中濃度を一定に保つ必要がある場合は、時間を指定されることが多い。

 

まとめ

以上のように、薬の服用タイミングには厳密な定義がある。

正しく服用することによって、期待する薬の効果を得られるので、指示された通りの正しいタイミングで服用してほしい。

RELATED

-服薬指導

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.