服薬指導

ゼローダの特徴と副作用-服薬指導で注意すべきこと-

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近年、がん治療の外来化が急速に進んできた。

今やがんの治療は、病院の中でするものではなくなりつつある。

それに伴い抗がん剤の服薬指導をする機会もかなり多くなった。

 

抗がん剤はハイリスク薬であり、副作用の発現に注意を要する薬のひとつだ。

そのため薬局の薬剤師は、抗がん剤の副作用モニタリングをするという役割を果たさなければいけない。

 

抗がん剤にはそれぞれ特徴的な副作用があるので、服薬指導時にそれらを重点的にチェックすることが重要である。

そこでこの記事では、院外処方でもっとも多く対応するであろう経口抗がん剤の1つ、「ゼローダ(成分名:カペシタビン)」の特徴や副作用についてまとめた。

 

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ゼローダ(成分名:カペシタビン)の特徴

ゼローダ(成分名:カペシタビン)は、「手術不能または再発乳がん」や「大腸がん」、「胃がん」などに対して使われる。

 

ゼローダ(成分名:カペシタビン)の最も大きな特徴は、癌の種類によって投与方法が大きく異なることだ。

そのため投与方法から、治療意図をきちんと理解しなければならない。

 

ゼローダ(成分名:カペシタビン)の投与方法は、大きく分けて3つある。

それが「A法」、「B法」、「C法」だ。

それぞれの違いを簡単にまとめると、以下のようになる。

 

▼A法の適応・投与期間・治療方法

【適応】

◆手術不能または再発乳がん

 

【投与期間】

◆21日間服薬+7日間休薬

 

【治療方法】

◆ゼローダの単独療法

 

▼B法の適応・投与期間・治療方法

【適応】

◆手術不能または再発乳がん

◆結腸がんにおける術後補助化学療法

 

【投与期間】

◆14日間服薬+7日間休薬

 

【治療方法】

◆ラパチニブとの併用療法

◆ゼローダの単独療法

 

▼C法の適応・投与期間・治療方法

【適応】

◆治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん

◆治癒切除不能な進行・再発の胃がん

 

【投与期間】

◆14日間服薬+7日間休薬

 

【治療方法】

◆オキサリプラチンとの併用療法(XELOX療法)

◆シスプラチンとの併用療法(XP療法)

 

ゼローダ(成分名:カペシタビン)の注意点

以上のように、ゼローダ(成分名:カペシタビン)の投与方法は少し複雑だ。

そのため患者から十分な情報を得られない場合は、服薬期間や併用している治療薬から、どの種類のがんを治療中なのかを推測しなければならない。

 

例えば、「服薬期間が21日であれば乳がんのA法、14日間の服薬期間であればB法またはC法かな」という感じだ。

上記以外の服薬方法ではなく、治療意図が分からなければ疑義するべきだろう。

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ゼローダ(成分名:カペシタビン)の主な副作用

ゼローダ(成分名:カペシタビン)の代表的な副作用としては、以下のようなものが報告されている。

▼手足症候群

手足症候群は、ゼローダを服用している患者の約60%に現れる副作用だ。

主な症状としては、「手・足の腫れやヒリヒリ・チクチク感」、「皮膚のひび割れ」、「水疱による痛み」、「皮膚への色素沈着」、「爪の変形や色の変化」などが挙げられる。

 

ただし手足症候群は蓄積毒性のため、服用後すぐに現れるわけではない。

>>> 代表的な薬の副作用とは?-それぞれの特徴を徹底解説-

 

初期症状として手足の乾燥が現れることが多いので、ヒルドイドなどの保湿剤が一緒に処方せることも多い。

手足の乾燥が現れる前から保湿を行うことによって、症状の悪化を防ぐことができるので、日頃から保湿剤を使うように指導すると良い。

 

ヒルドイドが処方されていないようなら、市販薬で代用しても問題はない。

市販薬の「HPクリーム」は、ヒルドイドと同じ有効成分の「ヘパリン類似物質」である。

 

 

 

症状が悪化すると、皮膚のひび割れが見られるようになるが、その場合はステロイド外用薬が併用されることもある。

そのため、リンデロンなどのステロイド外用薬が処方されている場合は、手足症候群が進行していることが推測できる。

 

痛みがかなり強い場合は、一時的に服用を休んだり減量する必要があるので、我慢せずに主治医に相談するよう指導しておくことが重要だ。

 

▼下痢

下痢の副作用は、全体の2〜3割程度の患者に見られる。

下痢は初めて服用した時から現れることも少なくない。

 

そのため下痢の副作用対策として、ロペミン(成分名:ロペラミド)が一緒に処方されることが多い。

下痢が現れた場合は、すぐにロペミン(成分名:ロペラミド)を服用するよう患者には指導するべきである。

 

また水っぽい便が続く場合や排便の回数が通常よりも4回以上多くなった場合は、脱水症状を起こす可能性があるため、主治医にするように促すべきである。


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