服薬指導

アリミデックスの特徴と副作用-服薬指導で注意すべきこと-

投稿日:

近年、がん治療の外来化が急速に進んできた。

今やがんの治療は、病院の中でするものではなくなりつつある。

それに伴い抗がん剤の服薬指導をする機会もかなり多くなった。

 

抗がん剤はハイリスク薬であり、副作用の発現に注意を要する薬のひとつだ。

そのため薬局の薬剤師は、抗がん剤の副作用モニタリングをするという役割を果たさなければいけない。

 

抗がん剤にはそれぞれ特徴的な副作用があるので、服薬指導時にそれらを重点的にチェックすることが重要である。

そこでこの記事では、院外処方でもっとも多く対応するであろう経口抗がん剤の1つ、アリミデックス(成分名:アナストロゾール)の特徴や副作用についてまとめた。

 

 

スポンサーリンク

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)の特徴

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)は、「閉経後乳がん」に使われる抗がん剤だ。

乳がんには、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」が関与している。

このエストロゲンが作用することによって乳がんが発症し、がん細胞が活性化してしまう。

 

つまりエストロゲンの作用を弱めれば、がん細胞の活性化を抑えられるということだ。

この時に注意したいのが、閉経前と閉経後ではエストロゲンの作られ方が異なるということだ。

 

実はエストロゲンは、閉経前では卵巣で作られるが、閉経後ではアンドロゲンという男性ホルモンを材料に作られているのである。

 

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)は、アンドロゲンからエストロゲンが作られる過程に関与している「アロマターゼ」と呼ばれる酵素の働きを阻害することにより、エストロゲンの生成を抑制する。

 

そのためアリミデックスは閉経前乳がんには使われず、閉経後乳がんに対して使われる。

患者が閉経しているかどうかを判断する基準の1つとしては、「年齢」がある。

日本人の場合、50歳前後で閉経することが多い。

 

ただし注射ホルモン剤を投与しているために、偽閉経になりアロマターゼ阻害薬を服用している場合もあるので注意が必要だ。

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)の主な副作用

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)の代表的な副作用としては、以下のようなものが報告されている。

▼骨粗鬆症

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)を服用している患者は、骨密度が1年ごとに2%低下するという報告がある。

そのためアリミデックス(成分名:アナストロゾール)には、骨粗鬆症発症リスクがあるのだ。

 

なぜアリミデックス(成分名:アナストロゾール)を服用することにより、骨粗鬆症発症リスクが上昇するかというと、エストロゲンが関与しているためである。

 

実はエストロゲンには骨が溶け出す(骨吸収)のを抑制する作用がある。

しかしアリミデックス(成分名:アナストロゾール)は、エストロゲンの生成を抑えてしまうので、骨が溶けるのを抑制する力が弱まってしまうのだ。

 

これがアリミデックス(成分名:アナストロゾール)によって、骨粗鬆症発症リスクが上昇する理由である。

そのため骨粗鬆症を予防する目的で、「ビスホスホネート製剤」や「乳酸カルシウム」が一緒に処方されることがある。

 

特にビスホスホネート製剤は、「起床時に服用」や「服用後30分は横にならない」など、服用方法が特殊だ。

そのため正しく服用するよう注意しなければならない。

 

▼関節痛・関節のこわばり

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)を服用すると、手のこわばりなどの関節痛が引き起こされることがある。

アリミデックス(成分名:アナストロゾール)服用患者の約40%で、これらの副作用が見られ、服用後2ヶ月以内に発現することがほとんどである。

 

重症化することにより、治療が困難になってしまうため、できるかぎり早く症状を見つけることが重要だ。

関節痛や関節のこわばりが現れた場合は、「NSAIDs(外用薬・内服薬)」で対処することが多い。


おすすめの薬剤師転職サイトはこちら!

自分に合った転職サイトを使うのが転職成功への第一歩!

オススメの転職サイトをチェックしよう!



RELATED

-服薬指導

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.