服薬指導

熱性けいれんでダイアップ坐薬を使う時に知っておきたいこと

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小児に起こりやすい疾患の1つに「熱性けいれん」がある。

熱性けいれんは、症状が現れたとしても、基本的に改善へ向かいやすい疾患だ。

 

しかし熱性けいれん治療薬であるダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)の使用方法は、きちんと知っておいた方が良い。

そこでこの記事では、ダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)の使用方法や注意点、よくある質問についてまとめた。

 

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熱性けいれんとは

熱性けいれんとは、生後6ヶ月〜5歳くらいまでの小児に起こりやすい病気だ。

38度以上の高熱を伴うけいれんで、小児の約10%程度が経験すると言われている。

 

主な症状としては「突然意識がなくなる」「手足のふるえ」「身体をそり返らせる」などが挙げられる。

大抵の場合、5分程度で症状が見られなくなり、症状が悪化することはあまりない。

 

【熱性けいれんの主な症状】

◆突然意識がなくなる

◆手足のふるえ

◆身体をそり返らせる

 

ダイアップ坐薬の使い方

熱性けいれんには、ダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)が使われる。

具体的に言うと「初めてのけいれんから24時間以内に起きる可能性のある再けいれんを防ぐため」または「発熱が引き金となり、けいれんが生じるのを予防するため」に使用される。

 

使い方は以下の通りだ。

*ただし、あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

使うタイミング

ダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)は、37.5度くらいの発熱を目安に使用する。

発熱が持続しているようなら、8時間後に1回目と同じ量の坐薬を使う。

 

用量

基本的な用量は、1kgあたり1回0.4-0.5mgを使用する。

体重によって用量が異なるため、自己判断で増量や減量をしてはいけない。

あくまでも主治医に指示された用量を使用する。

 

主な副作用

ダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)の主な副作用としては、眠気やふらつき、興奮状態などが挙げられる。

眠気やふらつきの発現頻度は5%程度だが、興奮状態はほとんど起こらず1%にも満たない。

 

使用上の注意点

ダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)は、薬の血中濃度が半分になるまでに約30時間と非常に長い時間を要する。

そのため血中濃度が高くなりすぎないよう、2回目の使用まで最低でも8時間以上あける必要がある。

 

3回目を使う場合は初回の投与から24時間程度あける必要があるが、3回目の使用を勧めない医師も多い。

これは2回の投与で、十分な血中濃度を得られるためである。

 

他の坐薬(解熱薬など)と併用する場合は、ダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)の吸収を低下させないために、ダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)を先に使うようにする。

そしてダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)使用後30分程度が経過したら、他の坐薬を使う。

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ダイアップに関するよくある質問

最後にダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)に関するよくある質問についてまとめた。

ダイアップの予防投与は何歳まで続くのか?

基本的には、最後に発作が起こってから1〜2年は予防投与することが多い。

なぜかというと、熱性けいれんが再発する場合、最初のけいれんから1年以内に70%、2年以内に90%程度で起こると言われているためだ。

 

また熱性けいれんは、5歳くらいまでの小児に起こりやすい。

そのため、4‐5歳まで継続して予防投与をすることもある。

 

坐薬を入れた時に、便が出てしまったらどうすれば良い?

挿入してから15分以内にでてきてしまった場合は、同じ坐薬を入れるか新しい坐薬を再び入れる。

また挿入後15分以上経過して、坐薬が半分以上溶けているようなら、入れ直さなくて良い。

挿入後30分以上が経過していれば、再び入れ直す必要はない。

 

外出時にも携帯するべきか

基本的には旅行などの外出時は、保護者がダイアップ坐薬(成分名:ジアゼパム)をカバン等に入れて持ち歩いたほうが良い。

直射日光が当たらず暑い環境下でなければ溶けることもないので、携帯していても不便ではない。

 

市販の風邪薬と併用して良いか?

市販の風邪薬は、併用しない方が良い。

これは多くの風邪薬に含まれている抗ヒスタミン成分が、熱性けいれんを引き起こしやすくしたり、けいれんの持続時間を長引かせる可能性があるためだ。

 

熱性けいれんになると「てんかん」に移行するのか?

熱性けいれんが繰り返し起こる場合は、てんかんに移行する可能性もある。

ただし1回の熱性けいれんでは、その可能性は低い。

基本的に症状は改善に向かうことが多い。

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