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食欲抑制薬「サノレックス」ってどんな薬?-効果や副作用、価格を簡単解説-

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食欲を抑制する有名な薬に「サノレックス(成分名:マジンドール)」がある。

食べ過ぎで体重が少し増えたくらいであれば、生活習慣を見直すことにより体重を減らすことは可能だ。

 

しかし病気として「肥満症」になってしまった場合。

その場合は、運動療法や食事療法に加え、「薬物療法」を行う必要がある。

 

そこでこの記事では、抗肥満薬の1つである「サノレックス(成分名:マジンドール)」についてまとめた。

 

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サノレックスとはどのような薬か

「体重を減らしたい」と強く思っている人は、世の中にたくさんいる。

しかしそう思いつつも、食べるのを止められないため、ダイエットが成功する人はごく一部に限られている。

 

では、なぜ食べることをやめられないのか。

それは脳の中で、食べること」に対して依存状態になっているためだ。

依存状態に陥っているため、食欲を自力で抑えるのが難しいのである。

 

サノレックス(成分名:マジンドール)は、「食欲抑制薬」に分類される薬だ。

「食べること」に対して依存状態になっている肥満症の人の減量補助として、サノレックス(成分名:マジンドール)は使われる。

 

サノレックスはどんな人に使えるのか

サノレックス(成分名:マジンドール)は食欲を抑制する薬だが、痩せたい人全員が使えるわけではない。

ある一定の条件を満たしている人のみが使える。

 

サノレックス(成分名:マジンドール)は、「肥満度が+70%以上またはBMIが35以上」で、「運動療法・食事療法で十分な効果が得られなかった人」が使用できる。

使用期間は、最長で3ヵ月となっている。

 

【サノレックスの使用条件】

◆肥満度が+70%以上またはBMIが35以上

◆運動療法・食事療法で十分な効果が得られなかった人

 

▼肥満度の計算方法

肥満度は、計算式に表すと以下のようになる。

 

【肥満度の計算式】

肥満度(%):(自分の体重ー標準体重)÷標準体重×100

*標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

 

例:体重が60㎏、身長が170㎝の場合

ステップ1:標準体重を計算する

1.7(m)×1.7(m)×22=63.58(標準体重)

 

ステップ2:肥満度を計算する

(60kg-63.58)÷63.58×100=-5.6% (肥満度)

 

【肥満度の目安】

-10%未満:やせ

-10%以上~+10%未満:ふつう

+10%以上~+20%未満:過体重

+20%以上:肥満

 

▼BMIの計算方法

BMIとは「身長からみた体重の割合を示すもの」で、計算式に表すと以下のようになる。

 

【BMIの計算式】

BMI:自分の体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 

例:体重が60㎏、身長が170㎝の場合

60kg÷1.7÷1.7=20.76 (BMI)

 

【BMIの目安】

18.5未満:やせ

18.5〜25未満:ふつう

25以上:肥満

*平均は22

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サノレックスはどのような効果を持つのか

サノレックス(成分名:マジンドール)は、先ほども書いたように「食欲抑制薬」に分類される。

しかしサノレックス(成分名:マジンドール)の作用は、食欲を抑制するだけではない。

 

唾液・膵液の分泌などを抑制することによる「食べ物の消化吸収を抑える作用」や、筋肉への糖分取り込みを促進し「血糖値を下げる作用」を示す。

 

またサノレックス(成分名:マジンドール)は、「脂肪細胞」にも作用することが知られている。

脂肪細胞は、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」に分類できる。

 

白色脂肪細胞は脂肪をため込み肥満の原因となり、褐色脂肪細胞は肥満の原因となる白色肥満細胞を小さくする作用がある。

 

サノレックス(成分名:マジンドール)は、「肥満の原因となる白色脂肪細胞が肥大化するのを防ぎ、白色脂肪細胞を小さくする褐色脂肪細胞に対しては活性化を促す作用」を持つ。

 

つまりサノレックス(成分名:マジンドール)は、食欲や消化吸収の抑制や、血糖値の低下など「カロリーを増やさない作用」に加えて、肥満細胞に働きかけることによる「カロリーを減らす作用」よって、その効果を発揮するのである。

 

【サノレックスの主な効果】

1:食欲抑制

2:消化吸収抑制

3:血糖値低下

4:白色脂肪細胞の肥大化抑制

5:褐色脂肪細胞の活性化

 

サノレックスの副作用

サノレックス(成分名:マジンドール)も、薬である以上は副作用が生じることがある。

代表的な副作用としては、「口の渇き」や「便秘」、「気持ち悪い」、「嘔吐」、「睡眠障害」、「胃の不快感」などが挙げられる。

また依存性のある薬でもあるので、用法・用量をしっかりと守らなければならない。

 

【サノレックスの副作用】

◆口の渇き

◆便秘

◆気持ち悪い

◆嘔吐

◆睡眠障害

◆胃の不快感

 

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サノレックスは保険適応なのか

サノレックス(成分名:マジンドール)は、保険適応で使える薬だ。

ただし条件があり、ざっくり言ってしまうと「肥満度が+70%以上またはBMIが35以上」であれば保険適応される。(BMI 35は身長が170cmの人の場合、体重が100㎏ちょっと)

 

保険適応であれば1錠あたり約60円なので、最長3か月を服用した場合5400円となる。(3割負担かつ1日1錠を服用した場合)

 

しかしこの条件に合わなければ、保険がきかないので自費となる。

その場合は自由診療となり、各医療機関によって価格が異なるので、詳しい値段に関しては各医療機関に問い合わせなければならない。


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