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薬の副作用はなぜ起こるのか?-主な原因や対処法を解説-

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薬を服用していると「副作用」が引き起こされることがある。

薬と副作用は切っても切り離せない関係だが、薬に関する知識をちゃんと持っていれば副作用のリスクをある程度は軽減可能だ。

 

そこでこの記事では「そもそも副作用とは何か」や「副作用の原因」、「副作用を予防できるためにできること」、「副作用が現れたときの対処法」などについてまとめた。

 

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主作用と副作用

薬には大きく分けて2種類の作用がある。

それが「主作用」と「副作用」だ。

主作用とは「病気の症状を和らげる作用」、そして副作用とは「それ以外の作用」を意味する。

 

【Point!】

主作用:病気の症状を和らげる作用

副作用:それ以外の作用

 

花粉症の薬を例に考えてみよう。

花粉症の薬に求められる作用と言えば「鼻水」や「鼻づまり」を抑える作用だ。

この「鼻水・鼻づまりを抑える作用」が主作用である。

 

一方、花粉症の薬は「眠気」を誘う働きもある。

しかしこの「眠気」という作用は、花粉症の症状を和らげるわけではない。

そのため「眠気」は副作用に分類される。

 

副作用は100%悪いものではない

余談ではあるが、一般的に「副作用」と聞くと悪いイメージを描くことが多い。

しかし副作用が100%悪いものかというと、そういうわけでもない。

例えば市販の睡眠薬改善薬に「ドリエル」という薬がある。

 

 

この薬は睡眠改善薬という名前の通り「寝つきが悪い」、「眠りが浅い」などの症状に使う薬だ。

つまりこの薬に求められる主作用は「眠くなる作用」である。

 

また鼻炎や湿疹などのアレルギー症状に使われる市販薬として、「レスタミンコーワ糖衣錠」がある。

レスタミンコーワ錠は抗アレルギー薬なので、当然「アレルギーを抑える作用」が主作用として求められる。

 

 

実はレスタミンコーワ糖衣錠とドリエルに入っている成分は「ジフェンヒドラミン」という全く同じ成分である。

 

「睡眠改善薬」と「抗アレルギー薬」という全く違う効果を期待する薬であっても、同じ成分が使われていることがあるのだ。

抗アレルギー作用を期待してい人にとっては「眠気」は副作用になるが、眠れない人にとっては主作用となるのである。

 

つまり副作用が100%悪いものかと言われると正確には少し違う。

求める作用によって主作用にもなりうるし、副作用にもなりうるのである。

 

人体に悪影響を与える作用として「副作用」という表現が使われることが多い。

しかし副作用が、逆に良い影響を及ぼすということもあるのだ。

ちなみに人体に明確に悪影響を与える作用は正確には「有害作用」と呼ぶ。

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副作用が起こる5つの原因

では薬の副作用はなぜ起こるのか。

主な原因としては、以下のような理由が考えられる。

 

1:薬物過敏症

1つ目が薬物過敏症だ。

簡単に言ってしまうと「アレルギー」である。

 

服用量に関係なく起こりうる副作用で、服用してみるまで薬物過敏症が出るかは分からない。

要するに防ぎようのない副作用ということである。

 

薬物過敏症の主な症状としては、「発熱」「発疹」、「かゆみ」などがある。

これらの症状がでた場合は、すみやかに病院へ受診する必要がある。

 

2:作用が過剰に発現する

効果が過剰に発現することも副作用の原因の1つだ。

例えば糖尿病の薬には、「低血糖」という副作用がある。

 

これは「血糖値を下げる」という糖尿病治療薬の作用が、過剰に発現したことによって起こる副作用である。

 

3:飲み合わせが悪い

「飲み合わせ」が副作用の原因となることもある。

これは「薬と薬の飲み合わせ」だけではなく、「薬と食べ物の飲み合わせ」も含む。

 

例えば市販の風邪薬はカフェインが含まれている。

そのためコーヒーと一緒に服用するとカフェインの過剰摂取で頭痛が起こることがある。

>>> カフェイン中毒の症状、中毒量、対処法について解説する

 

また薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲むことにより、薬の効果が強く発現しすぎてまうこともある。

>>> グレープフルーツジュースを薬と一緒に飲んではいけない理由とは?

 

4:薬物毒性

4つ目の原因としては「薬物毒性」が挙げられる。

簡単に言ってしまうと、薬物毒性とは「長期間に渡って薬を服用することにより、腎臓や肝臓の機能が低下してしまう状態」だ。

 

薬は「肝臓での代謝」や「腎臓からの排泄」によって、体の外へ排出される。

そのため長期間に渡って薬を服用すると、腎臓や肝臓に負担がかかってしまう。

 

自覚症状としては、肝機能が低下している場合は「だるさ」や「食欲の低下」を訴えたり、「尿が赤っぽくなる」ことがある。

そして腎機能の低下では「尿量の減少」、「顔や足のむくみ」が現れることが多い。

このような症状が現れたら、速やかに病院へ受診しなければならない。

 

5:薬の使い方が間違っている

「薬の使い方が間違っている」ということも、副作用の原因としてよくある。

例えば「早く風邪を治したいから、もう1錠飲んじゃお」というように、説明書に書いてある量よりも多く服用してしまうのである。

 

当たり前ではあるが、「薬をたくさん飲めば、早く良くなる」ということはない。

用量依存的に効果を発揮するものではないのだ。

 

薬は正しく使わないと、副作用につながる。

そのため、薬は適切な量を適切なタイミングで服用しなければいけない。

 

副作用を予防するためにできること

ここまで読み進めて「薬は怖いなぁ」と思った人も、もしかしたらいるかもれない。

しかし薬を適切に使いさえすれば、決して怖いものではない。

 

むしろ多くのメリットをもたらしてくれる。

つまり、薬と上手に付き合うことが重要なのだ。

 

では副作用の副作用を予防するために出来ること何があるか。

まず1つ目は、基礎的なことだが「説明書に書かれた用法・用量を守る」ということだ。

「早く治したいからもう1錠飲もう」と自己判断で、用法・用量を変えてはいけない。

 

そしても1つが、調剤薬局で無料でもらえる「お薬手帳を携帯する」ということだ。

この手帳に、現在服用している薬を記載しておくことによって、医師・薬剤師が薬の飲み合わせを簡単に確認きるようになる。

そのため、安全に薬を服用することが可能になるのだ。

 

今はスマホアプリのお薬手帳もあるので、お薬手帳を携帯するのも決して面倒なものではない。

特に普段から薬を服用しているという人には、副作用防止のためにもアプリをダウロードしておくのがお勧めだ。

>>> iPhone用 お薬手帳

>>> Android用 お薬手帳

 

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副作用が現れたときの対策

もし薬を服用していて普段と違う症状が現れた場合は、自己判断で薬を中止するのではなく、速やかに医師・薬剤師に相談した方が良い。

なぜ受診した方が良いかと言うと、副作用によって対応方法が異なるからだ。

 

例えば服用をすぐに止める場合もあるが、服用量を減らして対応する場合もある。

または似たような成分の薬へ変更するということもありうる。

 

これらの判断を素人がするのは困難なので、副作用のような症状が現れたら、とりあえず医師または薬剤師に相談してみるのが1番おすすめだ。


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