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週刊 薬剤師日記

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【経験談】薬剤師が中小薬局で働くメリット・デメリットを語る

投稿日:

 

「薬剤師が中小薬局で働くのって実際どうなんだろう?」

この記事では、こんな疑問にお答えしたい。

 

僕は新卒で入社した大手の調剤併設型ドラッグストアを辞めた後、全部で1店舗しかない薬局で働くことになった。

 

なので、僕の感想にはなってしまうのだけど、中小薬局で働くメリット・デメリットについてまとめみた。

 

中小薬局で働くことを考えている薬剤師の参考になれば嬉しい。

 

では本題へ。

 

 

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薬剤師が中小薬局で働くメリット

 

僕が中小薬局に勤務して感じたメリットは以下の5つだ。

 

【中小薬局で働くメリット】

  1. 経営者との距離が近い
  2. 仕事の裁量が大きい
  3. 規則がゆるい
  4. 異動がない
  5. 患者との距離感が近い

 

メリット1:経営者との距離が近い

中小薬局だと、経営者との距離が近くなる。

これは、大手ではまず味わえない。

 

あなたが思っている以上に、人を雇ってビジネスをまわすのはとても大変なことだ。

 

その大変なことをやっている経営者のすぐ近くで働けるのは、とても勉強になると思う。

 

例えば、僕が転職した中小薬局の社長は、よく鰻屋さんに僕を連れていってくれたのだけど、起業したときの苦労話などはとても参考になった。

 

特に印象的だったのは、彼が薬局を開くにあたり、お医者さんに営業していた時のエピソードだ。

 

僕の中では成功している人って、優秀だから成功できたっていうイメージだったんだけど、「泥臭くコツコツ頑張ることの方が大事なんだな」と思わされる話で、そのエピソードを聞いたとき、視野が広がったような感覚があった。

 

こういった経営者との距離が近いからこそ学べることはたくさんある。

 

仕事に刺激がほしい薬剤師には、ぜひ1度働くことをオススメしたい。

 

メリット2:仕事の裁量が大きい

メリット1と少しかぶるのだけど、経営者との距離が近いので、経営者に直接いろいろと提案しやすいのはかなり良いなと個人的には思った。

 

僕の話をすると、社長と一緒に仕事をしていたので、「〇〇をやりたい!」と思ったら、すぐに社長に提案できる環境が整っていた。

 

もちろん僕の提案が却下されることもあったけど、「じゃ、それやってみよっか」みたいな感じで対応してくれたので、とても気持ちよく仕事をできた。

 

大手だと意思決定までに少し時間がかかったりするので、このスピード感は中小薬局ならではだと思う。

 

「提案してどんどん業務内容を改善していきたい」という思いが強い薬剤師は、中小薬局の方が楽しく感じるはずだ。

 

メリット3:規則がゆるい

中小薬局で働く3つ目のメリットが「規則がゆるい」ということ。

 

僕が大手で働いていた時は、細かい規則がかなりあった。

 

例えば、僕が以前勤めいて大手チェーンでは、「無地の靴下を履くこと」という規則があって、「そんなとこ誰も気にしてないだろ」みたいなルールがたくさんあって、正直「子どもじゃないんだから。。」と常々不満に思っていた。

 

けど、僕が転職した中小薬局は、基本的に社員の自主性に任せるというスタンスだったので、かなり快適に働くことができた。

 

もちろん、規則もある程度は必要だと思うけど、僕みたいに規則が多いと嫌になってしまうタイプは、中小薬局の方が働きやすいと思う。

 

メリット4:異動がない

4つ目のメリットが、異動がないということ。

 

僕が大手チェーンに勤めていた時は、片道30分だった店舗から片道1時間半の店舗に異動したことがあった。

 

これは正直かなりしんどい。

片道1時間半ということは、1日3時間は移動なので、明らかに時間の無駄が多くなる。

 

しかし、転職先の中小薬局は全部で1店舗しかないので異動がなくなった。

 

なので、通勤時間が大幅に増えるリスクを考える必要がなくなったのは、個人的にかなり大きなメリットに感じた

 

もちろん、複数店舗をもつ小規模薬局もあるので、中小薬局で働けば確実に異動がないとは言い切れない。

 

けど、大手と違って全国に店舗があるわけではないので、そこまで大きな影響はないだろう。

 

異動が絶対に嫌な場合は、入社する前に採用担当または転職コンサルタントにちゃんと確認しておくことをオススメしたい。

 

メリット5:患者との距離感が近い

僕が勤めていた大手チェーンは患者数が多かった。

 

そのため、患者数をさばくのに精一杯で、服薬指導に時間を作るのが少し難しかった。

 

しかし、僕が転職した小さい薬局は、駅から遠いところにあり、患者数も1日30人ちょっとだったので、服薬指導に時間を取りやすかった。

 

地元密着型のような薬局で、古くからの患者さんも多く、比較的フレンドリーで距離感が近い。

 

もちろん大手でも患者との距離感が近い店舗はあると思うんだけど、僕が在籍していた忙しい店舗へ異動する可能性がないという意味で、中小薬局は患者との距離感が近いと思う。

 

 

薬剤師が中小薬局で働くデメリット

 

僕が中小薬局に勤務して感じたデメリットは以下の4つだ。

 

【中小薬局で働くデメリット】

  1. コンプライアンスの遵守がおろそかになりがち
  2. 教育制度がしっかりしていないことが多い
  3. 設備が大手に比べて充実していない
  4. キャリアの選択肢が少ない
  5. 福利厚生がしっかりしていない

 

デメリット1:コンプライアンスの遵守がおろそかになりがち

1つ目がコンプライアンスの遵守がおろそかになりがちということ。

 

僕が以前勤めていた薬局の話をすると、最低時給の法律が変わり、事務さんの時給が数ヶ月も最低時給を下回ってしまっていたということがあった。

 

転職コンサルタントも言っていたのだが、大手よりも中小規模の薬局の方が、こういったコンプライアンス違反が多いそうだ。

 

もちろん、大手でもコンプライアンス違反はある。

 

例えば、大手チェーンのクリエイトSDが残業代を適切に払っていなかったという事件があった。

>> タイムカード打刻「15分単位」で切り捨て…薬局従業員、労基署に「是正」求める

 

なので、中小・大手にかかわらず、コンプライアンス違反をしている職場には注意が必要だ。

 

ファルマスタッフという転職サイトが面接同行サービスを提供していて、入社後の「言った・言わない」のトラブルを防止に力を入れている。

 

転職のミスマッチを何としても回避したい場合は、ファルマスタッフの利用がオススメだ。

 

この前、僕も転職活動をした時に使った。(詳しくは以下の記事)

>> 【暴露】ファルマスタッフを使って転職したので感想を淡々と語る

 

デメリット2:教育制度がしっかりしていないことが多い

大手チェーンは、教育制度がかなり整っている。

 

そのため、未経験だったりブランクがある薬剤師でも、研修を受ければスムーズに現場で働くことができる。

 

しかし、中小薬局の場合、教育制度が整っていないことが多い。

例えば、僕が転職した小さい薬局だと、そもそも研修自体がなかった。

 

なので、未経験またはブランクがある場合は、中小薬局で働くのは少しキツいかもしれない。

 

デメリット3:設備が大手に比べて充実していない

中小薬局だと設備が充実していないことが多い。

 

例えば、大手チェーンで紙薬歴ということはまずないけど、紙薬歴を利用している中小薬局はたくさんある。

 

小さい薬局に転職して僕が特に驚いたのは、インターネットにつながっているパソコンが1つしかなかったことだ。

 

パソコンは3つあるのに、インターネットに接続できるのは1つだけだったので、当時は衝撃的だった。

 

もちろん設備投資をしっかりしている中小薬局もあるので、中小薬局で働いてみたいけど設備が気になるようなら、ちゃんと薬局見学をした上で就職するか考えるようにしよう。

 

デメリット4:キャリアの選択肢が少ない

中小薬局だと、キャリアの選択肢が少なくなりがちだ。

 

例えば、大手だと薬剤師以外にも、「人事」だったり「バイヤー」だったり、キャリア選択のオプションが多いけど、中小薬局にはそれがない。

 

中小薬局では、社長が人事をはじめとする仕事を兼任している。

なので、キャリアのオプションとしては、一般の薬剤師または管理薬剤師くらいしかないと思う。

 

僕は人事とかの仕事には興味がなかったので、そこまでデメリットに感じなかったけど、「薬剤師としてずっと働くのは微妙だなぁ」と考えている場合はデメリットになるだろう。

 

デメリット5:大手の方が福利厚生が充実している

当たり前だけど、大手の方が福利厚生は充実している。

 

例えば、定期代とか退職金などの福利厚生は中小薬局でもあるけど、「水族館の入館料が安くなる」とか「特定のレストラン・ホテルが割引になる」みたいな福利厚生はない。

 

僕は最低限の福利厚生で満足するタイプなので気にならなかったけど、大手に勤めていて会社の福利厚生を最大限に利用していた人にとってはデメリットとなるだろう。

 

 

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けっきょく薬剤師が小さい薬局で働くのってアリ?

 

ここまで中小薬局で働くメリット・デメリットについて書いてきた。

 

では、実際のところ中小薬局で薬剤師として働くのはアリなのだろうか。

 

薬剤師が中小薬局で働くのはアリ

結論から言うと、薬剤師が中小薬局で働くのはアリだ。

 

以下に該当する薬剤師には、中小薬局で働くことをオススメしたい。

 

こんな方におすすめ

  • 裁量のある環境で働きたい
  • 大手で働いているけど馴染めなかった

 

ちなみに僕は、大手で働いていたけど「ちょっと違うなぁ」と思った結果、中小薬局に転職したタイプだ。

 

けど、中小薬局の労働環境にはとても満足している。

 

大手と違って細かい規則もなく窮屈に感じないし、異動することもない。

さらに言えば、経営者との距離感が近く、学べることも多い。

 

個人的には大手チェーンよりも中小薬局の方が性格的に向いているなと感じた。

「しばらくは大手に転職することはないだろうな」と確信するくらい満足している。

 

大手チェーンが向いている薬剤師とは?

以下に1つでも該当する場合は、大手チェーンで働いた方が良いと思う。

 

こんな方におすすめ

  • 教育制度が整っている環境で働きたい
  • 充実した福利厚生は絶対に譲れない

 

以上2点に関しては、中小薬局だとカバーするのが難しい。

 

たしかに、E-ラーニングのような研修システムを導入している中小薬局もある。

なので、それなりに教育制度が整っている中小薬局が全くないというわけではない。

 

ただし、大手チェーンの教育制度と比べると、やはり質は落ちる。

 

大手チェーンは、外部から講師を招き、薬以外の研修も受けられたり(ビジネスマナーとか)、自前の模擬調剤室を完備していたりと、研修の充実度では、もはや中小薬局は太刀打ちできない。

 

福利厚生に関しても、当たり前だが大手の方がしっかりしている。

中小薬局の福利厚生と比較すると、やはりレベルが違う。

 

「教育制度」と「福利厚生」に関しては、大手と中小で明確に差があるので、この2点を譲れないのなら、中小薬局よりも大手の方が良いだろう。

 

より詳しくは、薬剤師転職サイトのコンサルタントに相談するのがオススメだ。

 

彼らは会社の内部事情にとても詳しいので、普通の人では知りえないこともたくさん知っている。

 

無料で相談できるので、転職を考えている場合は使ってみることをオススメする。(詳しくは以下の記事)

>> 薬剤師転職サイトの違いを徹底比較-実際に使った感想を本音で語る-

 

 

まとめ

メリット・デメリットを考慮した上で、中小薬局で働くかを決めよう。

 

【中小薬局で働くメリット】

  1. 経営者との距離が近い
  2. 仕事の裁量が大きい
  3. 規則がゆるい
  4. 異動がない
  5. 患者との距離感が近い

【中小薬局で働くデメリット】

  1. コンプライアンスの遵守がおろそかになりがち
  2. 教育制度がしっかりしていないことが多い
  3. 設備が大手に比べて充実していない
  4. キャリアの選択肢が少ない
  5. 福利厚生がしっかりしていない

 

個人的には、以下に該当するなら中小薬局で働くことをオススメしたい。

 

こんな方におすすめ

  • 裁量のある環境で働きたい
  • 大手で働いているけど馴染めなかった

 

中小薬局の求人を探す場合は、薬剤師転職サイトを使うのがオススメだ。

 

無料で求人を紹介してもらえる上、転職の相談にも乗ってもらえるので、転職活動がスムーズに進む。(詳しくは以下の記事)

>> 薬剤師転職サイトの違いを徹底比較-実際に使った感想を本音で語る-

 

参考になれば嬉しい。

では。

 

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