僕は今、薬剤師をやったり、プログラミングをしたり、Webメディアの運営をしたりして生活している。
仕事を掛け持ちしているので、正社員として働いていないのだけど、正社員をやめて3年くらいになった。
なので、薬剤師が正社員として働かないメリット・デメリットや、どんな薬剤師は正社員をやめるのがオススメかについてまとめてみた。
「正社員をやめたい」と思っている薬剤師のお役に少しでも立てば嬉しい。
では本題へ。
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薬剤師が正社員として働かないメリットとは?
僕が実際に正社員をやめて感じたメリットは以下の3つだ。
【メリット】
- 自由に使える時間が増える
- 異動がない
- ワークライフバランスがとりやすい
メリット1:自由に使える時間が増える
僕が正社員をやめて感じた1番大きなメリットは、自由に使える時間が増えたことだ。
例えば、ケツメイシのRyoさんは薬剤師をやりつつ音楽活動をしていたらしい。
Ryoさんのように
「薬剤師以外にやりたいことがある!」
という薬剤師にとっては、正社員として働かないという選択肢はかなり大きいだろう。
僕の場合は、プログラミングやWebメディアの運営が好きなので、こういったことに時間を使いやすくなったのは大きなプラスだった。
メリット2:異動がない
正社員として働いていないと異動の可能性が極めて低い。
なぜなら、1つの店舗で働くことを前提に雇用されるからだ。
薬剤師の正社員あるあるだと思うのだけど、家から近い店舗に勤務していたのに、かなり遠い店舗に異動になってしまったという人は意外と多いと思う。
かつての僕もその一人で、片道30分の店舗から1時間半の店舗に異動しなければいけないことがあった。
正直、これが本当に苦痛だった。
会社の裁量一つで、通勤時間が3倍に増えてしまうのだ。
けど、正社員でなければ、異動のリスクをかなり低くできる。
メリット3:ワークライフバランスが取りやすい
正社員じゃないと、ワークライフバランスが取りやすい。
例えば、薬剤師として働いている場合、インフルエンザが流行る冬から花粉症シーズンの春はかなり忙しくなる。
繁忙期だと残業も増えるし、仕事の進み具合によっては休日出勤もありうる。
けど、こういった時に真っ先に頼られるのが正社員だ。
一方、正社員として働いていなければ、勤務時間が終われば帰らせてもらえる場合がほとんどだ。
さらに言えば、休日出勤なんてまずありえない。
「最初の契約時に決めた勤務時間だけ働きたい」
という場合は、正社員として働かない方が良いだろう。
薬剤師が正社員として働かないデメリットとは?
次に正社員として働かないデメリットについて。
【デメリット】
- 世間体が悪い
- ボーナスをもらえない
- 仕事内容が正社員と区別されることがある
デメリット1:世間体が悪い
日本では、正社員じゃないと世間体が悪くなることが多い。
なぜなら、正社員として働くのが当たり前だからだ。
ただし、僕の実感としては、「少しだけ世間体が悪くなるかもしれない」という程度の影響しかなかった。
薬剤師であれば、正社員じゃなくても、そこまで社会的信用が低くなるようなことはないと思う。
実際、僕は正社員をやめてから、クレジットカード(ゴールド)も作れたし、家も借りられた。
なので、正社員をやめてから、そこまで不便さを感じたことがない。
デメリット2:ボーナスをもらえない
当たり前だが、正社員として働くのをやめると、ボーナスをもらえなくなる。
薬剤師のボーナスはそこまで高くないかもしれないけど、それがもらえなくなってしまうのは「少しイタイ。。」と思う人もいるだろう。
ただし、時給の高い職場を選べば、パートや派遣の方がベースとなる給与が、正社員よりも高くなる可能性はある。
僕はつい最近も転職活動をしていたのだけど、面接を受けた会社の一つは週休4日1日6時間労働で年収300万円を提示された。
時給換算すると2800円くらいになるので、正社員よりも金銭的な面では良いと思う。
そのため、ボーナスをもらえないのはイタすぎるという薬剤師は、時給の高い職場を選ぶのがオススメだ。
デメリット3:仕事内容が正社員と区別されることがある
正社員として働いていないと、仕事内容が正社員と区別されてしまうことがある。
例えば、僕は正社員じゃないけど、在宅医療を経験したいと思っていた。
けど、転職コンサルタントに相談したら、
「パートで在宅を経験できる職場は少ないですね」
と言われてしまったことがある。
けっきょく、パートでも在宅医療を経験できる職場は見つかって、今はそこで働くことができているけど、正社員に比べたら選択肢は狭くなってしまうと思う。
ただし、調剤や鑑査、投薬だけして、在宅や管理職はしたくないという薬剤師は、全く困らないだろう。
むしろ、そういった職場がデフォルトなので、多くの選択肢から選びたい放題だ。
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正社員として働かない選択肢がオススメの薬剤師とは?
では、正社員として働かない選択肢がオススメの薬剤師とはどんな人なのか。
僕は以下の2つのどちらかに該当する場合は、正社員として働かないという選択肢はアリだと考えている。
【オススメ】
- 薬剤師以外にやりたいことがある
- 「薬剤師を辞めたい」と思っている
オススメ1:薬剤師以外にやりたいことがある
最初にオススメしたいのは、薬剤師以外にやりたいことがある人だ。
薬剤師以外にやりたいことがあるのであれば、僕はどんどん正社員をやめるべきだと思っている。
薬剤師の資格を持っていれば、時給2000円以上の求人はざらにあるし、高い場合は2500〜2800円の求人もあったりする。
これだけの時給があれば、正社員をやめたとしても、自分がやりたいことをやりつつ生活することは十分可能だ。
薬剤師免許は、やりたいことがあるのであれば強力な武器となる。
やりたいことがある薬剤師は、薬剤師免許を最大限有効活用して、どんどん挑戦しよう。
オススメ2:「薬剤師を辞めたい」と思っている
次にオススメなのが「薬剤師を辞めたい」と思っている薬剤師だ。
以前の記事にも書いたのだけど、「薬剤師を辞めたい」と思っているのは、薬剤師として働く時間が長いことが原因の場合が多いと思う。
実は僕自身も「薬剤師を辞めたい」と思っていたことがある。
けど、正社員を辞めて労働時間を減らしたら、薬剤師として働く時間に新鮮味が増して、楽しく働けるようになった。
例えば、僕は漫画が好きだけど、「1日8時間読め」と言われたらキツイ。
それと同じで、「薬剤師を辞めたい」と思ってしまう原因は、薬剤師として働く労働時間が長すぎるのが影響している可能性は十分ある。
いきなり薬剤師を辞めるのは現実的ではないので、まずは正社員を辞めてみるのが良いのではないだろうか?
薬剤師は辞めたいと考えている場合は、以下の記事も合わせて読んでみてほしい。
あわせて読みたい
正社員をやめる薬剤師はどのような基準で仕事を探すべきか
最後に正社員をやめたい薬剤師は、どのような基準で仕事を探すべきかについて書いておく。
週休3日8時間労働から始めるのがオススメ
正社員をやめようと思っている場合は、週休3日8時間労働から始めるのがオススメだ。
1日労働時間を減らすくらいなら生活費の心配も少ない
僕も正社員をやめた時は、週休3日8時間労働から始めた。
なぜかというと、1日労働時間を減らすくらいであれば、少し節約生活をすれば意外となんとかなってしまうからだ。
さらに言えば、派遣で働くと時給が高いので、週休3日でも正社員の薬剤師よりも稼げる場合もかなり多い。
ただし、パートと派遣どちらで働くかについては、それぞれにメリット・デメリットがある。
ちなみに、僕は派遣薬剤師として働こうと最初は思っていたのだけど、転職コンサルタントと相談しているうちに、「パートの方が良いな」と思ったので、最終的にはパートで働くことにした。
以下の記事にパートと派遣それぞれのメリット・デメリットについてまとめておいた。
パートと派遣どちらで働くか決める際の参考にしてほしい。
あわせて読みたい
薬剤師としてどのように働くか決めたら転職コンサルタントに相談しよう
- 週にどれくらい薬剤師として働くか
- パートと派遣どちらで働くか
を決めたら、転職コンサルタントに求人を紹介してもらおう。
転職サイトはファルマスタッフがオススメ
どの転職サイトを使うかだが、個人的にはファルマスタッフがオススメだ。
【暴露】ファルマスタッフを使って転職したので感想を淡々と語るという記事でも書いたけど、僕もこの前転職した時、ファルマスタッフにお世話になった。
僕は今までに「ファルマスタッフ」、「マイナビ薬剤師」、「リクナビ薬剤師」を使ったことがあるのだけど、この3つの中であればファルマスタッフが1番良いと思う。
なぜかというと、ファルマスタッフは、転職後の「こんなはずでは。。」が起こらないよう特に力を入れているからだ。
なので、複数のサイトに登録して比較検討しようと言う人もいるけど、僕はファルマスタッフだけ登録しておけば良いと思っている。
もちろん無料で利用できるし、とりあえず相談だけしたいという場合にも使うことができる。
正社員をやめようと思っている場合は、ファルマスタッフに登録しておくことを強くオススメしたい。
公式サイト
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まとめ
正社員として薬剤師として働かない選択肢は、意外とアリだと個人的には思っている。
以下の2つのどちらかに該当するのであれば、特にオススメだ。
【オススメ】
- 薬剤師以外にやりたいことがある
- 「薬剤師を辞めたい」と思っている
正社員を辞めるのは、ネガティブに聞こえるかもしれない。
けど、ポジティブな側面も確実にある。
薬剤師の場合、1度正社員を辞めたとしても、正社員に戻ろうと思ったら戻れるので、一時的に正社員を辞めてみるのは選択肢の1つとしてアリだと思う。
参考になれば嬉しい。
では。