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薬剤師不要論について考える

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薬剤師は不要な職業なのではないかと言われることがたまにある。このブログにも“薬剤師 将来性”とか“薬剤師 後悔”みたいなキーワードで訪れてくる人がけっこういて、薬剤師が不要なのではないかと不安を抱えている薬剤師が一定数いるようだ。

 

そんな不安を持っている人も多くいるようだが、僕は薬剤師が不要な職業だとは今のところ思っていない。そこで、今回はいわゆる薬剤師不要論について書いていこうと思う。

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◎薬剤師は不要だという声の例

薬剤師不要論というのはたまに出てくるもので、決して珍しいものではない。例えば、僕が一番印象に残っているのは、ちょっと古いけど下記の記事だ。

参照:薬剤師の政治力はなぜ強いのか

 

簡単にまとめると、この記事を書いた人は薬剤師が規制に守られていてることが気に入らないらしい。(そもそも資格というのは規制で守られているものなのだが) 彼は明確に薬剤師は不要な職業だと書いている。

 

また先ほどの記事に関する2chまとめを見てみると、薬剤師は不要だと考えている人は彼以外にもけっこういるようだ。まぁ2chの方は薬剤師の待遇に関する嫉妬の方が大きいように思うが。(薬を袋に詰めてるだけなど、ちゃんと仕事をしている薬剤師からするとイラっとすることがたくさん書かれているので、ストレス耐性が弱い人は閲覧禁止)

参照:「薬剤師は不要な職業。ネット販売に反対するのは誰でも出来る簡単な仕事だと理解しているから」

 

◎薬剤師を守る規制

たしかに彼らの言う通り、薬剤師が規制に守られているというのは認めざるを得ない。例えば、ネット販売の規制以外にも、市販薬の一種である1類医薬品は薬剤師が対面で販売しなければならないという規制がある。これは明らかに薬剤師の仕事を守っている規制の1つだと思う。

 

僕がなぜこの規制を薬剤師を守るための規制と考えているかと言うと、市販薬はあくまでも自己責任で使用するべきと考えているからだ。気になることがある人だけ、薬剤師に聞けば良いはずである。

 

しかも、この規制はほぼ形骸化していているように思う。先日、僕が1類医薬品を某有名ドラッグストアに買いに行ったら、そこの薬剤師は説明もなく、僕に薬をただ手渡ししただけだった。彼女もこの規制はくだらないと考えているのだろう。

 

なぜ自己責任で使うはずの1類医薬品を、薬剤師がいないと買えないのか。正直、薬剤師の僕でも意味不明である。

 

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◎薬剤師は不要なのか

このように薬剤師を守る規制があるのは確かだ。しかし、だからと言って、薬剤師が不要と主張するのはかなりの暴論な気がしてならない。

 

僕は薬剤師として働き始めて数年経ったわけだが、患者から“薬の飲み合わせが分からなくて。。”とか、“お医者さんには言えなかったんだけど。。”と相談を受ける機会が非常に多くある。こういった人たちは、僕を薬剤師だからこそ頼りにして相談をしてくれている。

 

また、僕は2015年の初めから在宅医療に従事し始め、患者の家に訪問し服薬指導などをする機会が多くなった。そして患者からは“いつもありがとう”と感謝される。

 

薬剤師が不要だというなら、そもそも相談されることなどないだろうし、感謝されるなんてこともないはずだ。これが僕が薬剤師が不要だとは思わない理由である。

 

◎なぜ薬剤師を不要と言う人がいるのか

では、なぜ薬剤師を不要だという人がいるのか。それは単純に薬剤師に対する重要度が人それぞれ違うからなのではないかと僕は思う。

 

例えば社会的地位の高い職業の1つに弁護士がある。しかし、社会的地位が高かったとしても、僕にとっては不要な職業である。なぜかというと、裁判をする予定もなければ、相続でもめているわけでもないし、残業代が支払われなくて困っているわけでもないからだ。というかアメリカと違って、訴訟社会ではない日本ではほとんどの人が弁護士に頼らずに死んでいくのではないだろうか。

 

僕にとっては弁護士よりもAmazonの荷物を運んでくれる人たちの方が、よっぽど重要である。僕は本、飲食物、家電とありとあらゆるものをAmazonに依存しているので、彼らがいなくなったら本当に困ってしまう。

 

このように、人それぞれ職業に対する重要度は大きく異なる。裁判中の人にとっては弁護士は非常に重要な職業だろうし、そうでない人にとっては重要な職業ではないのである。

 

薬剤師にも同じことが言える。普段あまり病院に行かず、薬をたまにしか服用しない人にとって、薬剤師は不要な職業であることは容易に想像がつく。一方で、多くの薬を服用せざるを得ない人だったり、市販薬を使いたいけど、飲み合わせが大丈夫か分からない人にとっては必要であると考えている人は多いはずである。

 

このように人それぞれ重要度は異なるのだから、薬剤師はいらないという人が一定数いるのは仕方がないことなのだ。どんなに頑張っても認められないなんてことは、世の中にはたくさんある。そもそも、どんな職業でも不要だという意見はあるし、それをいちいち気にしていても意味がないのではないだろうか。

 

薬剤師として働いているのなら、患者から感謝されたという経験は誰もが何度も経験しているはずだ。僕はそういった薬剤師を必要としてくれている人のために、頑張れば良いのではないかと思う。

 

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◎在宅医療がお勧め

薬剤師は本当に不要なのだろうかと不安に思うのなら、個人的にお勧めなのが在宅医療を経験してみることだ。在宅医療は患者へのコミットを多く求められるので、自分の存在価値を確認するという意味でもかなり良い手段だと思う。

 

僕は転職してから初めて在宅医療を経験したのだが、やはり薬剤師は不要じゃなくね?と改めて思った。もし在宅医療をやっていない職場なのであれば、在宅医療に力を入れている会社で働いてみてほしいと思う。

 

僕はマイナビ薬剤師リクナビ薬剤師を使って転職活動をしたが、どちらか一方を使うなら、転職希望者との面談に力を入れているマイナビ薬剤師をお勧めしている。

【マイナビ薬剤師 公式サイト】

 

詳しい違いは、マイナビ薬剤師とリクナビ薬剤師の違いという記事に以前書いたので、気になるようなら参照してほしい。

 

◎まとめ

人によって価値観は違うので、薬剤師が不要と言う人が一定数いるのは仕方がない。どんな職業に対しても、不要だと主張する人はいるのだから、ネガティブなことは気にせずに、職務を全うすることに集中するべきだ。

 

不要と言う人がいる一方で、必要としてくれている人もいる。その人たちのために価値を提供できるように精進すれば良いと僕は思う。

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