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高血圧治療薬の主な副作用とその対処法

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代表的な生活習慣病の1つに「高血圧症」がある。

日本では約4000万もの患者がいると言われている国民的な病気だ。

そこでこの記事では、高血圧治療薬の「主な副作用」と「副作用の対処方法」をまとめた。

 

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主な高血圧治療薬

代表的な高血圧治療薬としては、以下のようなものがある。

この記事では、以下に該当する薬で起こりやすい副作用についてまとめた。

 

【主な高血圧治療薬】

◆ARB

◆ACE阻害薬

◆Ca拮抗薬

◆ループ利尿薬

◆チアジド系利尿薬

◆K保持性利尿薬

 

ARB

ARBは、血管収縮作用のある「アンジオテンシンII」が、アンジオテンシンII受容体に作用するのを邪魔することにより血管を拡張させ、血圧を下げる。

 

▼ARBに分類される薬

ARBに分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【ARB】

ニューロタン錠(成分名:ロサルタン)

ミカルディス錠(成分名:テルミサルタン)

オルメテック錠(成分名:オルメサルタン)

ディオバン錠(成分名:バルサルタン)

ブロプレス錠(成分名:カンデサルタン)

イルベタン・アバプロ錠(成分名:イルベサルタン)

アジルバ錠(成分名:アジルサルタン)

 

▼ARBの主な副作用

ARBの主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:血管浮腫

血管浮腫では、「まぶたや唇、舌の腫れ」「蕁麻疹」苦しさ」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆まぶたや唇、舌の腫れ

◆蕁麻疹

◆息苦しさ

 

血管浮腫の症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

2:失神・ショック

失神・ショックでは、「めまい」「意識のうすれ」「息切れ」「冷や汗」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆めまい

◆意識のうすれ

◆息切れ

◆冷や汗

 

失神・ショックの症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

3:腎不全

腎不全では「むくみ」「吐き気」「喉の渇き」「尿量の減少」「頭痛」「食欲の低下」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆むくみ

◆吐き気

◆喉の渇き

◆尿量の減少

◆頭痛

◆食欲の低下

 

腎不全の症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

4:低血糖

低血糖では「空腹感」「冷や汗」「脱力感」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆空腹感

◆冷や汗

◆脱力感

 

低血糖の症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

5:高K血症

高カリウム血症では、「力が入りにくい」「手足の痺れ」「筋肉のけいれん」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆力が入りにくい

◆手足の痺れ

◆筋肉のけいれん

 

高カリウム血症が現れた場合は、「服用の中止」やループ利尿薬を始めとする「他の薬の投与」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

◆他の薬の投与(ループ利尿薬など)

 

6:肝機能障害

肝機能障害では、「体がだるい」「食欲の低下」「白目・皮膚が黄色くなる」「吐き気」「かゆみ」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆体がだるい

◆食欲の低下

◆白目・皮膚が黄色くなる

◆吐き気

◆かゆみ

 

肝機能の検査値である「AST・ALT値」が過度に上昇した場合は(正常値の上限の3倍が目安)、投与の中止」をする。

 

【主な対処法】

◆投与の中止

 

7:横紋筋融解症

横紋筋融解症では、「筋肉痛」「手足の痺れ」「赤みがかった尿」「力が入らない」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆筋肉痛

◆手足の痺れ

◆赤みがかった尿

◆力が入らない

 

横紋筋融解症の症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処が行われることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

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ACE阻害薬の主な副作用とその対処法

ACE阻害薬は、血管収縮作用のある「アンジオテンシンII」の産生を抑えることにより、血管の拡張を促して血圧を下げる。

 

▼ACE阻害薬に分類される薬

ACE阻害薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【ACE阻害薬】

エースコール錠(成分名:テモカプリル)

カプトリル錠(成分名:カプトプリル)

コバシル錠(成分名:ぺリンドプリル)

タナトリル錠(成分名:イミダプリル)

ロンゲス錠(成分名:リシノプリル)

レニベース錠(成分名:エナラプリル)

 

▼ACE阻害薬の主な副作用

の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:空咳(からせき)

空咳とは痰を伴わい乾いたような咳」である。

 

【主な症状】

◆痰を伴わない乾いたような咳

 

空咳の症状が現れた場合は、「投与の中止」「薬剤の変更」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆投与の中止

◆薬剤の変更(ARBなど)

 

2:急性腎不全

急性腎不全では「むくみ」「疲労感」「体がだるい」「尿量の減少」「頭痛」「息苦しい」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆むくみ

◆疲労感

◆体がだるい

◆尿量の減少

◆頭痛

◆息苦しい

 

急性腎不全の症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

3:高カリウム血症

高カリウム血症では、「力が入りにくい」「手足の痺れ」「筋肉のけいれん」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆力が入りにくい

◆手足の痺れ

◆筋肉のけいれん

 

高カリウム血症が現れた場合は、「服用の中止」やループ利尿薬を始めとする「他の薬の投与」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

◆他の薬の投与(ループ利尿薬など)

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Ca拮抗薬の主な副作用とその対処法

Ca拮抗薬は、血管のカルシウムチャネルを塞ぐことにより血管を拡張させ、血圧を下げる薬である。

 

▼Ca拮抗薬に分類される薬

Ca拮抗薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【Ca拮抗薬】

アダラート錠(成分名:ニフェジピン)

アテレック錠(成分名:シルニジピン)

カルスロット錠(成分名:マニジピン)

カルブロック錠(成分名:アゼルニジピン)

コニール錠(成分名:ベニジピン)

ノルバスク・アムロジン錠(成分名:アムロジン)

バイミカード錠(成分名:二ソルジピン)

ヘルベッサーRカプセル(成分名:ジルチアゼム)

ランデル錠(成分名:エホニジピン)

 

▼Ca拮抗薬の主な副作用

Ca拮抗薬の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:歯肉増殖

歯肉増殖では歯茎の腫れ」が症状として現れる。

 

【主な症状】

◆歯茎の腫れ

 

歯肉増殖が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

また予防策としては「歯のブラッシング」「歯医者への定期的の受診」が挙げられる。

 

【主な対処法】

◆歯のブラッシング

◆歯医者への定期的な受診

 

2:動悸・頭痛

動悸・頭痛では「心臓の拍動がわかる」「胸がドキドキする」「頭が痛い」といった症状が現れる。

 

【主な症状】

◆心臓の拍動がわかる

◆胸がドキドキする

◆頭が痛い

 

動悸の症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

3:肝機能障害

肝機能障害では、「体がだるい」「食欲の低下」「白目・皮膚が黄色くなる」「吐き気」「かゆみ」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆体がだるい

◆食欲の低下

◆白目・皮膚が黄色くなる

◆吐き気

◆かゆみ

 

肝機能の検査値である「AST・ALT値」が過度に上昇した場合は(正常値の上限の3倍が目安)、投与の中止」をする。

 

【主な対処法】

◆投与の中止

 

4:顔面紅潮

顔面紅潮では、「顔のほてり」「顔が赤くなる」といった症状が現れる。

 

【主な症状】

◆顔のほてり

◆顔が赤くなる

 

顔面紅潮の症状が現れた場合は、「服用量の減量」服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用量の減量

◆服用の中止

 

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ループ利尿薬

ループ利尿薬は、水分の吸収に関与している「ヘンレループ」に働きかけることにより、尿を出しやすくする薬である。

尿量が増えると血液量も減るので、その結果、血圧を下げることができる。

 

▼ループ利尿薬に分類される薬

ループ利尿薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【ループ利尿薬に分類される薬】

ラシックス錠(成分名:フロセミド)

 

▼ループ利尿薬の主な副作用

ループ利尿薬の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:低カリウム血症

低カリウム血症では、「筋肉の痛み・けいれん」「力が入りにくい」「動悸」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆筋肉の痛み・けいれん

◆力が入りにくい

◆動悸

 

低カリウム血症の症状が現れた場合は、「服用の中止」「カリウムを補う薬の服用」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

◆カリウムを補う薬の服用

 

2:尿酸値の上昇

尿酸値の上昇では、手足の指の付け根が痛む」などの痛風のような症状が現れる。

 

【主な症状】

◆手足の指の付け根が痛む

 

尿酸値上昇の症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の減量

◆服用の中止

 

3:光線過敏症

光線過敏症では、日光に当たった皮膚において「発疹」「水ぶくれ」などの症状が現れる。

詳しくは以下の記事参照。

>>> 薬剤性光線過敏症が起こる理由とは?-薬の構造式をチェックしよう-

 

【主な症状】

◆発疹

◆水ぶくれ

 

光線過敏症の症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

アルドステロン拮抗薬

アルドステロン拮抗薬は、遠位尿細管に存在するアルドステロン受容体に作用することにより、尿量を増やす薬である。

尿量が増えると血液量も減るので、その結果、血圧を下げることができる。

 

▼アルドステロン拮抗薬に分類される薬

アルドステロン拮抗薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【アルドステロン拮抗薬に分類される薬】

アルダクトンA錠(成分名:スピロノラクトン)

 

▼アルドステロン拮抗薬の主な副作用

アルドステロン拮抗薬の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:高カリウム血症

高カリウム血症では、「力が入りにくい」「吐き気」「食欲の低下」「下痢」「筋肉のけいれん」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆力が入りにくい

◆吐き気

◆食欲の低下

◆下痢

◆筋肉のけいれん

 

高カリウム血症が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の減量

◆服用の中止

 

2:女性ホルモン様作用

女性ホルモン様作用では、「乳房のしこり・痛み」「生理不順」「性欲の減退」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆乳房のしこり・痛み

◆生理不順

◆性欲の減退

 

女性ホルモン様作用が現れた場合は、「服用量の減量」服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の減量

◆服用の中止

 

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チアジド系利尿薬

チアジド系利尿薬は、遠位尿細管からの水分の吸収を阻害することにより、尿量を増やす薬である。

尿量が増えると血液量も減るので、その結果、血圧を下げることができる。

 

▼チアジド系利尿薬に分類される薬

チアジド系利尿薬に分類される薬には、以下のようなものがある。

 

【チアジド系利尿薬に分類される薬】

フルイトラン錠(成分名:トリクロルメチアジド)

ヒドロクロロチアジド錠「トーワ」

 

▼チアジド系利尿薬の主な副作用

チアジド系利尿薬の主な副作用としては、以下のようなものがある。

 

1:低K血症

低カリウム血症では、「筋肉の痛み・けいれん」「力が入りにくい」「動悸」などの症状が現れる。

 

【主な症状】

◆筋肉の痛み・けいれん

◆力が入りにくい

◆動悸

 

低カリウム血症の症状が現れた場合は、「服用の中止」「カリウムを補う薬の服用」などの対処をすることが多い。

 

【主な症状】

◆服用の中止

◆カリウムを補う薬の服用

 

2:尿酸値の上昇

尿酸値の上昇では、手足の指の付け根が痛む」などの痛風のような症状が現れる。

 

【主な症状】

◆手足の指の付け根が痛む

 

尿酸値上昇の症状が現れた場合は、「服用量の減量」「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な症状】

◆服用の減量

◆服用の中止

 

3:光線過敏症

光線過敏症では、日光に当たった皮膚において「発疹」「水ぶくれ」などの症状が現れる。

詳しくは以下の記事参照。

>>> 薬剤性光線過敏症が起こる理由とは?-薬の構造式をチェックしよう-

 

【主な症状】

◆発疹

◆水ぶくれ

 

光線過敏症の症状が現れた場合は、「服用の中止」などの対処をすることが多い。

 

【主な対処法】

◆服用の中止

 

まとめ

この記事で紹介した高血圧治療薬の副作用は、あくまでも「主な副作用」であり、全ての副作用を紹介しているわけではない。

 

また副作用の対処法に関しても、最終的な対処法を決めるのは「主治医」だ。

そのため自己判断で服用を中止したり、減量するのは控えなければならない。

薬の服用中に副作用のような症状が現れた場合は、速やかに受診するべきである。

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