【副作用】横紋筋融解症の主な症状とは?-原因や対応方法を徹底解説-

薬の重大な副作用の1つに「横紋筋融解症」がある。

頻度が特に高い副作用というわけではないが、放っておくと命に関わることもあるため、決して無視することはできない。

そこでこの記事では、横紋筋融解症の症状や原因、対応方法についてまとめた。

横紋筋融解症とは

横紋筋融解症とは、簡単に言ってしまうと、横紋筋の細胞が融解・壊死した結果、筋肉や腎臓などに障害が生じる病気だ。

筋細胞が融解すると、筋肉中の「ミオグロビン」が血中に流れ尿中に排泄される。

ミオグロビンは赤色の色素を持っているため、横紋筋融解症では赤みがかった尿(ミオグロビン尿)が出るようになるのだ。

このミオグロビンが腎尿細管を傷つけ、腎不全を引き起こすこともある。

主な症状としては、以下のようなものが挙げられる。

▼横紋筋融解症の主な症状

横紋筋融解症の主な症状としては、「身に覚えのない筋肉の痛み」「手足のしびれ」「力が入らない」「だるい」「赤みがかった尿」などが挙げられる。

【横紋筋融解症の主な症状】

◆身に覚えのない筋肉の痛み

◆手足のしびれ

◆力が入らない

◆だるい

◆赤みがかった尿

横紋筋融解症の原因

横紋筋融解症は、薬が原因となって引き起こされることが多い。

頻度は低いものの、多くの薬で横紋筋融解症が生じることがある。

比較的頻度が高い薬としては、「フィブラート系薬」「HMG-CoA還元酵素阻害薬」「抗精神病薬」「ニューキノロン系抗菌薬」「パーキンソン病治療薬」などが挙げられる。

【主なフィブラート系薬】

ベザトールSR(成分名:ベザフィブラート)

リピディル、トライコア(成分名:フェノフィブラート)

【主なHMG-CoA還元酵素阻害薬】

メバロチン (成分名:プラバスタチン)

リポバス (成分名:シンバスタチン)

ローコール (成分名:フルバスタチン)

リピトール (成分名:アトルバスタチン)

リバロ (成分名:ピタバスタチン)

クレストール (成分名:ロスバスタチン)

【主な抗精神病薬】

リスパダール(成分名:リスペリドン)

ロナセン(成分名:ブロナンセリン)

インヴェガ(成分名:パリペリドン)

ルーラン(成分名:ペロスピロン)

エビリファイ(成分名:アリピプラゾール)

セロクエル(成分名:クエチアピン)

ジプレキサ(成分名:オランザピン)

【主なパーキンソン病治療薬】

コムタン錠(成分名:エンタカポン)

ビ・シフロール錠(成分名:プラミペキソール)

ミラペックスLA錠(成分名:プラミペキソール)

【主なニューキノロン系抗菌薬】

◆シプロキサン(成分名:シプロフロキサシン)

◆クラビット(成分名:レボフロキサシン)

◆アベロックス・ベガモックス(成分名:モキシフロキサシン)

◆グレースビット(成分名:シタフロキサシン)

▼発症しやすい時期

横紋筋融解症が発症しやすい時期は、原因となる薬によって異なる。

例えばスタチン系薬では服用開始してから数ヶ月後に発症することが多いが、抗菌薬では、服用開始してから数日後に起こりやすい。

また「患者自身の腎機能の程度」や、「体の調子(脱水や風邪などのウイルス感染があるか)」、「薬をちゃんと服用しているか(服用していないと血中濃度が上下しやすくなって良くない)」などもリスク要因となる。

横紋筋融解症の対応方法

横紋筋融解症の原因薬は、非常に種類が多い。

そのため横紋筋融解症のような症状が現れた場合は、原則全ての薬の服用をやめ、速やかに主治医へ受診する必要がある。

治療方針は腎機能障害の程度によって決定される。

腎機能が保たれている場合は、原因薬を中止した上で症状の回復を待つことになる。

軽い腎機能障害がある場合は腎保護を目的とした輸液の投与、急性腎不全の場合は血液透析が行われる。