胃腸薬

高血圧の人が市販の胃薬を買うときに注意したいこと

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一般的に市販薬というと、「非常に安全な薬」と思われていることが多い。たしかに副作用が比較的少ない薬なのは間違いない。

 

しかし市販薬によっては、血圧を上げてしまう成分が含まれていることをご存知だろうか。つまり、高血圧の人は服用を控えた方が良い市販薬が実はあるのだ。


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市販薬に含まれる血圧を上げる原因物質

血圧を上げる物質の一つに「ナトリウム」がある。血圧が高い人は「塩分の摂取を控えよう」と言われたことがあるかもしれない。

 

なぜこのように言われるのかというと、このナトリウムが原因なのである。つまり、食塩には血圧を上げる物質であるナトリウムが含まれているため、塩分を控えなければならないのだ。

 

この「塩分を控えよう」は基本的に、「食事から摂取する塩分を控えよう」という意味合いで使われることが多い。しかし、注意したいのは食事からの塩分摂取だけではない

 

実は薬に含まれているナトリウムにも注意が必要なのである。市販薬には「食塩」という名前で記載がされていないので、ナトリウムが入っているのに気づきにくくなっている。

 

しかし、実は炭酸水素ナトリウム(NaHCO₃)という形で、市販薬には血圧を上げるナトリウムが含まれているのである。

 

炭酸水素ナトリウムが含まれる市販薬とは

では、炭酸水素ナトリウムが含まれている市販薬には、どのようなものがあるのだろうか。答えを言ってしまうと、それはズバリ胃薬だ。

 

実は炭酸水素ナトリウムは胃酸を中和する作用を持つ。そのため、胸やけ・むかつきの改善目的で、胃薬には炭酸水素ナトリウムが含まれている場合が多いのである。

 

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市販薬に含まれる食塩の量を計算する方法

では、市販の胃薬に含まれるナトリウムを食辺に換算すると、どれくらいの量が含まれているのだろうか。実か簡単に計算する方法がある。以下の式に当てはめれば、すぐに計算可能だ。

 

【市販薬に含まれる食塩の量を求める式】

炭酸水素ナトリウムの量[g] × 0.7 = 食塩の量[g]

 

有名な市販の胃薬に太田胃散がある。この薬に含まれる食塩の量を計算してみよう。

 

大田胃散は1回1.3gを1日3回服用する。この1.3g中には、炭酸水素ナトリウムが625㎎が含まれているため、3回服用したら1日に1875㎎の炭酸水素ナトリウムを摂取することになる。

 

1875㎎をgに直すと約1.9gだ。これを上記の式に代入する。そうすると以下のようになる。

 

1.9g × 0.7 = 1.33g (食塩当量)

 

つまり大田胃散を1日服用することにより、食塩を1.33g摂取することになる。日本高血圧学会によると、食塩の摂取量の目安は1日6g未満だ。このことから、大田胃散に含まれる1.33gがいかに多いかが分かるだろう。これでは食事からの塩分制限が台無しになってしまう。

 

このように胃薬は食塩を多く含んでいる場合がある。そのため血圧が高い人は、市販の胃薬を買う際は、できるだけ塩分が含まれていないものを選ぶことが望ましい

 

炭酸水素ナトリウムを含む市販されている胃薬の具体例としては以下のようなものがある。下に示したものだけが、炭酸水素ナトリウムを含むわけではないので注意してほしい。あくまでも、ほんの一例である。

 

【炭酸水素ナトリウムを含む市販の胃薬の一例】

太田胃散

キャベジンコーワα

スクラート胃腸薬

パンシロン01プラス

第一三共胃腸薬グリーン錠

 

もし、どれを選んで良いか分からないようなら、薬局やドラッグストアにいる薬剤師に相談してみるのがお勧めである。相談すれば、あなたの症状にあった薬を教えてくれるはずだ。

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