鼻炎・花粉症の薬

薬剤師が教える市販の点鼻薬の選び方

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市販の点鼻薬は、多くの種類が販売されている。

そのため「どれを選べば良いか分からない」という人も多いのではないだろうか。

 

そこで、この記事では「市販されている点鼻薬の種類」や「点鼻薬の特徴」、「点鼻薬で起こりうる副作用」についてまとめた。

 

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点鼻薬の種類

市販されている点鼻薬は、配合されている成分によって、大きく3種類に分類できる。

それがステロイド配合点鼻薬」「血管収縮成分配合点鼻薬」「抗アレルギー成分配合点鼻薬」だ。

 

これらの点鼻薬は成分が違うので、当然それぞれ役割が異なる。

そのため、自分の症状に合った点鼻薬を選ぶことが非常に重要なのだ。

 

【点鼻薬の種類】

◆ステロイド配合点鼻薬

◆血管収縮成分配合点鼻薬

◆抗アレルギー成分配合点鼻薬

 

市販の点鼻薬を使わずに受診すべき人

以下に該当する症状がある場合は、市販の点鼻薬は使わずに病院へ受診するべきである。

 

【受診するべき症状】

◆口呼吸ができないくらい鼻づまりがひどい

◆黄色っぽいネバネバした鼻水がでる

◆一年を通して鼻炎症状がある

◆鼻血がでる

 

また以下に該当する人は、症状に関わらず病院へ受診した方が良い。

 

【受診した方が良い人】

◆妊婦

◆肝・腎機能に障害がある人

 

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ステロイド配合点鼻薬

ステロイド配合点鼻薬には、以下のような特徴がある。

▼ステロイド配合点鼻薬が向いている人

ステロイド配合点鼻薬が向いているのは、「鼻炎の症状が重い人」だ。

鼻アレルギー治療のガイドラインでは、重症例の第一選択薬として推奨されている。

 

【ステロイド配合の点鼻薬】

コールタイジン点鼻液a

 

▼ステロイド配合点の点鼻薬の特徴

ステロイドと聞くと、「効果が強くて危険」というイメージを持っている人は少なくない。

しかし適切に使えば、ステロイドは怖い薬ではない。

ステロイドを含む点鼻薬の副作用は、世間でイメージされているよりも少ないのだ。

 

むしろ重症の鼻炎であれば、最初に使うことが推奨されているくらい効果のある薬である。

なぜかというと、ステロイド配合点鼻薬は炎症を抑える効果が高いからだ。

 

ただしステロイド配合点鼻薬は、即効性があるわけではない。

噴霧してからすぐに効果が現れるわけではないので、使い続けることが重要である。

 

▼ステロイド配合点鼻薬の副作用

先ほど副作用は少ないと書いたが、副作用が全くないわけではない。

これは薬である以上、避けられないことである。

 

「副作用のない薬をください」とたまに言われることがあるのだが、副作用のない薬は残念ながらこの世には存在しないのだ。

 

ステロイド配合の点鼻薬も例外ではなく、副作用はある。

頻度は高くはないが、「軽い刺激感」「鼻の乾燥」「鼻血」などの副作用がみられることがある。

 

そのため副作用のリスクを最小限にとどめるためにも、説明書に記載されている用法・用量は必ず守らなければならない。

血管収縮成分配合の点鼻薬

血管収縮成分配合点鼻薬には、以下のような特徴がある。

▼血管収縮成分配合点鼻薬が向いている人

血管収縮成分配合点鼻薬は、「鼻づまりがひどい人」に向いている。

 

【血管収縮成分配合の点鼻薬】

ナザールスプレー(ラベンダー) 30mL

 

▼血管収縮成分配合の点鼻薬の特徴

血管収縮成分配合点鼻薬の大きな特徴は、「鼻づまりを改善する作用が最も強い」ことだ。

ステロイド配合点鼻薬と違い即効性もあるため、噴霧してすぐに効果を実感できる。

 

では、なぜ血管が収縮すると鼻づまりが改善するのか。

実は鼻の内側には、血管が多く走っている。

鼻づまりとは、鼻の血管が拡張した結果、空気の通り道をふさいでいる状態なのだ。

 

つまり血管が拡張して空気の通り道を塞いでいるのなら、血管を収縮させて空気の通り道を作ってやれば良い。

このような作用から血管収縮成分は、鼻づまりに効果を示すのである。

 

▼血管収縮成分配合点鼻薬の副作用

血管収縮成分配合点鼻薬の効果は、あくまでも一時的なものである。

効果がなくなったら、再び点鼻薬を使う必要がある。

 

もしかしたら「効果が一時的でもこの苦しい状態が少しの時間でも緩和するなら、面倒だけど繰り返し使えばいいや」と思う人もいるかもしれない。

 

しかし、この繰り返しの使用が副作用の原因となりうる。

実は血管収縮成分が含まれた点鼻薬を繰り返し使っていると、効果を徐々に得られなくなることがある。

 

むしろ症状が悪化し、「さらに鼻づまりがひどくなる」可能性も否定できない。

この状態を「薬剤性鼻炎」と呼ぶ。

 

つまり血管収縮成分を含んだ点鼻薬を長期間使用し続けることによって、アレルギー性鼻炎に加えて薬剤性鼻炎になり、重症化してしまうのだ。

そのため血管収縮成分配合の点鼻薬は、症状が特にひどい時に限って使うことが望ましい。

 

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抗アレルギー成分配合の点鼻薬

抗アレルギー成分配合点鼻薬には、以下のような特徴がある。

▼抗アレルギー成分配合点鼻薬が向いている人

基本的に抗アレルギー成分配合点鼻薬は、「症状の軽いアレルギー性鼻炎」に使われることが多い。

特に「鼻水」や「くしゃみ」の症状に向いている。

 

【抗アレルギー成分配合の点鼻薬】

ザジテンAL鼻炎スプレーα

 

▼抗アレルギー成分配合点鼻薬の特徴

抗アレルギー成分配合の点鼻薬は、アレルギーを抑える作用を持つ「抗ヒスタミン薬」を含んでいる。

前述の通り、主にくしゃみ」「鼻水」に対して効果を示す。

 

しかし「ステロイド配合点鼻薬」や「血管収縮成分配合点鼻薬」に比べると、鼻づまりに対する効果は弱い。

 

▼抗アレルギー成分配合点鼻薬の副作用

抗アレルギー成分配合の点鼻薬の代表的な副作用は、眠気」である。

ただし飲み薬タイプに比べると、眠気の副作用は発現しにくい。

また血管収縮成分配合点鼻薬のように、薬剤性鼻炎の発現可能性はほぼない。

 

まとめ

同じ点鼻薬でも「ステロイド」、「血管収縮剤」、「抗アレルギー薬」の3つに分類でき、それぞれ特徴が異なる。

要するに、症状に合わせて市販薬を選ぶことが、鼻炎を改善するためには重要なのだ。

 

さらに詳しく点鼻薬について知りたいのであれば、薬局・ドラッグストアの薬剤師に相談するのがオススメだ。

 

ただし3日以上市販薬を使っても症状が全く改善しない場合は、病院で診察してもらう必要がある。

そのため漫然と市販薬の使用を続けるべきでない。

 

▼症状が強い鼻炎の場合

症状が強い鼻炎の場合は、ステロイド点鼻薬が良い。

 

【ステロイド配合の点鼻薬】

コールタイジン点鼻液a

 

▼主な症状が鼻づまりの場合

主な症状が鼻づまりの場合は、血管収縮剤が適している。

ただし長期に渡っての使用は、薬剤性鼻炎の原因となるので控えなければならない。

 

【血管収縮成分配合の点鼻薬】

ナザールスプレー(ラベンダー) 30mL

 

▼主な症状が鼻水・くしゃみの場合

主な症状が「鼻水」や「くしゃみ」の場合、抗アレルギー成分配合の点鼻薬が良いだろう。

 

【抗アレルギー成分配合の点鼻薬】

ザジテンAL鼻炎スプレーα

 

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