解熱・鎮痛薬

市販の痛み止めを服用するときに必ず知っておきたいこと

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服用する機会の多い市販薬(OTC)の1つに痛み止めがある。痛み止めは様々な痛みに効果を示すため、常に携帯しているという人もいるくらいだ。

 

このようにいろんな場面で使われ便利な薬ではあるが、適切に使用しなければ体に悪影響を及すことも少なくない。そこでこの記事では、市販の痛み止めを服用する時に必ず知っておきたいことについてまとめた。


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痛みはどのように起こるのか

痛みは傷や炎症などの刺激を受けることにより、発痛物質であるブラジキニンが作られることによって引き起こされる。さらにブラジキニンはプロスタグランジンと呼ばれる発痛補助成分が作られるのを促進し、痛みを増強させる作用を持つ。

 

【痛みが起こる理由】

刺激(傷・炎症)

ブラジキニン産生

痛みの発生

プロスタグランジン産生

痛みを増強

 

つまり、発痛補助成分が作られるのを抑えることが出来れば、痛みを和らげることができるということだ。このような考えから作られたのが痛み止めで、プロスタグランジンが作られるのを抑制することによって鎮痛作用を示す。

 

市販薬の痛み止めが効果のある痛み

市販の鎮痛薬は頭痛、生理痛、歯の痛み(親知らずや虫歯)、筋肉痛、喉の痛み、神経痛、打撲痛、骨折痛、腰痛など多くの症状に使うことが可能である。

 

ただし、痛み止めはあくまでも痛みを緩和するだけであることを忘れてはいけない。痛みの原因を治すわけではないのだ。そのため、痛み止めの服用を止めると痛みが持続する場合は、他に原因があると考えられるので受診が必要である。

 

また、まれに「胃の痛みに痛み止めを使っても良いか?」と質問を受けることがあるが、胃の痛みには痛み止めは使ってはいけない。なぜかというと、痛み止めには胃の粘膜を減らす作用があるので、逆に胃の痛みを強くしてしまうからである。

 

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病院へ行くべき症状

市販の痛み止めは様々な種類の痛みを和らげることが可能である。しかし、どんな痛みでも市販薬で済ませて良いというわけではない

 

例えば「痛みが持続する」、「吐き気が伴う痛み」、「目、鼻、耳にも痛みが伴う」などの症状が見られる場合は、普通の痛みではない可能性があるので、早期に受診し原因を探る必要がある。以下に市販の痛み止めを使わない方が具体的な症状を示す。

 

【病院へ行くべき痛みの具体例】

・すでに鎮痛剤を服用したが効果なかった時

・激しい頭痛が突然現れた場合

・吐き気、発熱を伴う激しい頭痛

・耳の痛みを伴う頭痛

・眼の痛み、吐き気を伴う頭痛

・脈打つような激しい頭痛

・いつもより強い生理痛

・月経血量がいつもより多い

 

上記の他にもたくさんあるが、基本的には「いつもと何かが違う」と思った場合は、市販薬を使わずにすぐに受診するべきである。

 

痛み止めの副作用

痛み止めの代表的な副作用としては胃腸障害が挙げられる。実は発痛補助物質であるプロスタグランジンは胃の粘膜を修復する作用を持っている。しかし、痛み止めがプロスタグランジンの生成を抑制してしまうため、胃の粘膜が修復されにくくなり胃腸障害が現れるのだ。

 

ただし、胃腸障害の副作用に関しては、痛み止めを服用するときに多めの水で服用したり、空腹時の服用を避ける(食後に服用する)ことによって、ある程度は防ぐことが出来る

 

また、発疹やかゆみなどの皮膚症状も副作用として起こりうる。この副作用はアレルギー反応であり、薬との相性が良くないと考えられるため、ただちに服用を中止した方が良い。

 

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授乳中に使えるか

痛み止めに含まれるアスピリン(バファリンAなどに含まれる)、カフェインは母乳中に移行することが報告されている。そのため授乳中は服用を避けたほうが良い。

 

妊婦に使えるか

妊婦には原則的に使用しない方が良い。特に妊娠4-15週は薬の影響を受けやすいと言われている。どうしても痛み止めを使用したい場合はアセトアミノフェン(商品名:タイレノールA)を使えるが、主治医に許可を取って使うのがベストである。

 

また漢方薬なら使用できるかというと、そういうわけでもない。実は漢方薬に含まれる成分には子宮を収縮させる作用を持つものがあるので、注意が必要なのである。漢方薬であっても、基本的には主治医の許可を取ってから使うべきである。

 

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痛み止めを服用するときの注意点

空腹時に服用しない

痛み止めは胃に負担がかかりやすい薬である。そのため胃への負担を軽くするためにも、食後に服用することが望ましい。

 

アルコールと一緒に服用しない

アルコールと一緒に服用することによって、肝機能に障害が起こったり、中枢神経抑制作用(判断力・注意力・記憶力の低下など)が引き起こされることがある。そのため、服用中は飲酒を避けたほうが良い。

 

頭痛薬に頼りすぎない

痛み止めは使いすぎにより、薬剤性頭痛を引き起こすことがある。これは痛み止めの使いすが、痛みに対する感度を強くしてしまうためと言われている。そのため、用法用量を守り、正しく使うことが重要である。

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