解熱・鎮痛薬

「イブ」、「イブa錠」、「イブクイック頭痛薬」の違いとは?

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有名な市販の痛み止めの1つに「イブ」(EVE)がある。

このイブという薬はつらい頭痛や生理痛によく使われる薬だが、シリーズ化されていてイブ、イブA錠、イブクイック頭痛薬、イブクイック頭痛薬DXなど種類が多く存在する。

 

種類が多く選択肢が多いのは良いことではあるのだが、逆に「どれを使って良いのかよく分からない」という話を聞くことが少なくない。

そこで、この記事ではイブシリーズの違い・特徴についてまとめた。

 

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イブとはどんな薬なのか

まず最初にイブとはどんな薬なのかを解説しておこう。

イブは解熱鎮痛薬に分類される薬で、頭痛や生理痛などの痛みを和らげたり、熱を下げる作用を持つ

 

元々は医師の処方箋がなければ買えない薬だったが、1985年に市販薬として販売されるようになり、ドラッグストアや薬局でも買えるようになった。

 

イブの特徴

【指定第2類医薬品】イブ 36錠

イブは痛み止め成分である「イブプロフェン」のみで構成されている。

胃への負担を和らげる成分や眠気を引き起こす成分が配合されていないので、イブシリーズの中で最もシンプルな薬だと言える。

 

【イブの成分】

イブプロフェン:150mg (2錠中)

 

 

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イブA錠の特徴

【指定第2類医薬品】イブA錠 60錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

イブA錠はイブ錠にプラスして2種類の成分が追加で配合されている。

それがアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインである。

 

アリルイソプロピルアセチル尿素には、痛み止め成分であるイブプロフェンの働きを助ける作用を持つ。

一方で、眠気を引き起こすという特徴もあるので注意が必要である。

もう1つの成分である無水カフェインには眠気や疲労感を取り除き頭痛を和らげる作用がある。

 

【イブA錠の成分】

イブプロフェン:150mg (2錠中)

アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg (2錠中)

無水カフェイン:80mg (2錠中)

 

 

イブA錠EXの特徴

【指定第2類医薬品】イブA錠EX 40錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

イブA錠EXは簡単に言うと、イブA錠のパワーアップバージョンと言える。

どのようにパワーアップしているかというと、痛み止め成分の配合量がイブA錠に比べると多い。

イブA錠のイブプロフェン配合量は150mgだが、イブA錠EXには200mgが配合されている。

 

イブA錠EXにもアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインが配合されているが、配合量に関してはイブA錠と同じである。

 

【イブA錠EXの成分】

イブプロフェン:200mg (2錠中)

アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg (2錠中)

無水カフェイン:80mg (2錠中)

 

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イブクイック頭痛薬の特徴

【指定第2類医薬品】イブクイック頭痛薬 40錠 ※セルフメディケーション税制対象商品
イブクイック頭痛薬は、イブA錠に酸化マグネシウムが配合された薬だ。

酸化マグネシウムが含まれることによって痛み止め成分の吸収が速まり、痛み止め成分が速く効くにように助ける働きをする。

また、酸化マグネシウムは痛み止め成分による胃への負担を和らげる作用も持つ。

 

【イブクイック頭痛薬の成分】

イブプロフェン:150mg (2錠中)

酸化マグネシウム:100mg (2錠中)

アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg (2錠中)

無水カフェイン:80mg (2錠中)

 

 

イブクイック頭痛薬DXの特徴

【指定第2類医薬品】イブクイック頭痛薬DX 40錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

イブクイック頭痛薬DXは、その名の通りイブクイック頭痛薬のパワーアップバージョンである。

どこがパワーアップしているかというと、痛み止め成分の配合量がイブクイック頭痛薬に比べると多い。

イブクイック頭痛薬のイブプロフェン配合量は150mgだが、イブクイック頭痛薬DXには200mgが配合されている。

 

【イブクイック頭痛薬DXの成分】

イブプロフェン:200mg (2錠中)

酸化マグネシウム:100mg (2錠中)

アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg (2錠中)

無水カフェイン:80mg (2錠中)

 

 

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イブ(EVE)シリーズはどれが1番良いか

違いは分かったけど、結局どれが1番良いのか分からないという人もいると思う。

あくまでも個人的な考えだが、薬剤師の僕としてはイブをお勧めしたい。

理由は大きく分けて2つある。

 

1:眠気の出る成分が配合されていない

理由の1つ目としては、眠気の出る成分であるアリルイソプロピルアセチル尿素が配合されていないことが挙げられる。

そのため、イブ以外の薬は、服用後に自動車などの乗り物・機械類の運転操作をしてはいけないことになっている。

 

また、この眠気の原因となるアリルイソプロピルアセチル尿素は、痛み止め成分イブプロフェンの効果を助ける目的で配合されているが、正直どれほどの効果があるか疑問だ。(もちろん個人差はあると思うが)

 

実際、イブの有効成分であるイブプロフェンは、処方薬としてブルフェンという名前で販売されているが、アリルイソプロピルアセチル尿素は配合されていない。

そのため、以前イブを使って効果の実感がなかったのであれば他の薬を選択するのはアリだが、ファーストチョイスはイブが1番良いと思う。

 

2:副作用の頻度が少ない

2つ目の理由は、イブはそもそも副作用の頻度が多い薬ではないということが挙げられる。

 

痛み止めは胃に負担がかかりやすいという特徴があるため、それを予防する目的でイブ以外の薬では酸化マグネシウムが配合されている。

しかしこの副作用は、空腹時の服用を避ければある程度予防することが可能だ。

 

また前述の通り、眠気の原因となる成分が含まれていないため、眠気の副作用を気にする必要がないというのもイブを選ぶ利点である。

 

 

以上のような理由から、イブ(EVE)シリーズの中でどれが1番おすすめかと言われれば、最もシンプルなイブが個人的にはお勧めである。

*ただし服用してはいけない人もいるので、注意事項を確認してから購入しましょう。

 

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