抗酒・断酒補助薬

レグテクト錠(アカンプロサート)の効果・特徴・副作用

投稿日:

スポンサーリンク

レグテクト錠(アカンプロサート)の効能・効果

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は、断酒補助薬に分類される薬だ。

より簡単に言うと、レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は「お酒を飲みたいという気持ちを抑えて断酒を助ける薬」ということである。

 

【レグテクト錠の効能・効果】

1:アルコール依存症患者における断酒維持の補助

 

レグテクト錠(アカンプロサート)の作用機序

大量飲酒の習慣が長い間続くと、「アルコール依存症」になることがある。

アルコール依存症になると、アルコールを摂取しないではいられなくなってしまう。

 

そして症状が進行すると、「手足のふるえ」や「大量の汗」、「頻脈」などの症状が、飲酒をしていない時に現れるようになる。

 

アルコール依存症には、「グルタミン酸」「γアミノ酪酸(GABA)」が大きく関与している。

簡単に言ってしまうと、グルタミン酸は脳の興奮に関与する物質。

そしてGABAは脳の興奮を抑制する物質だ。

 

【Point!】

グルタミン酸:脳を興奮させる

γアミノ酪酸(GABA):脳の興奮を抑える

 

 

アルコールの大量摂取を繰り返すことにより、脳を興奮させるグルタミン酸の働きが弱まり、脳の興奮を抑えるGABAの働きが強まる。

これが、いわゆる「酔っ払う」という状態である。

 

しかしアルコール依存症の人が飲酒をやめると、これらの働きが逆転する。

要するに、脳を興奮させるグルタミン酸の働きが強まり、脳の興奮を抑えるGABAの働きが弱まるのである。

 

その結果、「震え」を始めとする離脱症状が現れるのだ。

そして「離脱症状を抑えるために飲酒する」という悪循環に陥ってしまう。

これがアルコール依存症のメカニズムである。

 

【アルコール依存症のメカニズム】

STEP1:アルコール依存症の人が飲酒をやめる

STEP2:興奮性のグルタミン酸の働きが強まり、抑制性のGABAの働きが弱まる

STEP3:震えなどの禁断症状が現れる

STEP4:禁断症状を抑えたくなる

STEP5:飲酒する

 

ここから分かることは、飲酒をやめている時に優位になるグルタミン酸の働きを抑えてやれば、「お酒を飲みたい」という欲求を抑制できるということだ。

 

このような作用機序により、アルコール依存症患者の断酒維持を補助するのが、レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)である。

つまりレグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は、グルタミン酸の働きを抑制することにより、断酒を補助するのだ。

 

スポンサーリンク

レグテクト錠(アカンプロサート)の特徴

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)には、以下のような特徴がある。

▼断酒補助薬に分類される

アルコール依存症の治療に使われる薬は、大きく分けて2つある。

それが「抗酒薬」と「断酒補助薬」だ。

 

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は、これらのうち「断酒補助薬」に分類される。

注意したいのは、あくまでも「補助」ということである。

つまり患者本人が「お酒をやめる」という意思がなければならない。

 

▼食後に服用する

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は、食後に服用する薬である。

これは空腹時に服用すると、レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)の血中濃度が過度に上昇し、副作用が発現しやすくなるためだ。

 

「絶食の服用」と「食後の服用」を比較した場合、最高血中濃度が3倍違うとの報告がある。

そのため飲み忘れた場合は、何かを食べてから服用する必要がある。

 

▼粉砕・分割はできない

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は錠剤が少し大きいため、飲みにくいと感じることがある。

しかし粉砕したり、分割して飲むことはできないことに注意したい。

 

なぜかというと、レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は、腸で溶けるようにコーティングされている薬だからだ。

分割または粉砕して飲むことにより、胃腸障害の副作用が現れやすくなることが指摘されている。

 

レグテクト錠(アカンプロサート)の飲み方

通常、レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)は、以下の量を服用する。

 

【レグテクト錠の用法・用量】

1回の服用量:666mg

1日の服用回数:3回(毎食後に服用)

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

スポンサーリンク

レグテクト錠(アカンプロサート)の飲み合わせ

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)には、絶対に併用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【レグテクト錠の併用禁忌薬】

なし

レグテクト錠(アカンプロサート)の注意点

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【レグテクト錠の注意点】

◆食後に服用する

理由:空腹時の服用により、副作用が発現しやすくなるため

 

◆噛まずに服用する

理由:腸で溶けるようにコーティングされており、噛むと腸で溶けなくなるため

 

◆自殺願望のある人は相談する

理由:因果関係はハッキリしないが、自殺念慮や自殺企図が現れたとの報告があるため

 

*自殺念慮:自殺したいと思うこと

*自殺企図:自殺しようとすること

 

スポンサーリンク

レグテクト錠(アカンプロサート)の禁忌

以下に該当する人は、レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)を服用してはいけないことになっている。

 

【レグテクト錠の禁忌】

◆レグテクト錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

◆高度の腎障害のある人

理由:薬が排泄されず、血中濃度が過度に上昇するおそれがあるため

 

レグテクト錠(アカンプロサート)の副作用

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)の主な副作用としては、「下痢」、「ウトウトする」、「お腹の張り」、「嘔吐」などが報告されている。

 

【レグテクト錠の主な副作用】

◆下痢

◆ウトウトする

◆お腹の張り

◆嘔吐

 

またレグテクト錠(成分名:アカンプロサート)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【レグテクト錠の重大な副作用】

アナフィラキシー

症状:全身にブツブツがでる、口内炎、喉周辺の痙攣、息切れなど

 

◆血管浮腫

症状:舌・リンパ節の腫れなど

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

レグテクト錠(アカンプロサート)を飲み忘れたら

レグテクト錠(成分名:アカンプロサート)を飲み忘れたら、思い出した時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、忘れた分の薬は服用しなくて良い。

絶対に2回分の薬を1度に服用してはいけない。

>>> 他の抗酒薬・断酒補助薬をチェックする


おすすめの薬剤師転職サイトはこちら!

自分に合った転職サイトを使うのが転職成功への第一歩!

オススメの転職サイトをチェックしよう!



RELATED

-抗酒・断酒補助薬

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.