消化器疾患治療薬

アルサルミン内用液(スクラルファート)の効果・特徴・副作用

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アルサルミン内用液(スクラルファート)の効能・効果

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)は粘膜保護薬に分類される消化性潰瘍治療薬である。

簡単に説明すると、アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)は「胃の粘膜を保護し、胃炎や潰瘍を改善する薬」ということである。

 

【アルサルミン内用液の効能・効果】

◆胃潰瘍

◆十二指腸潰瘍

◆下記疾患の胃粘膜病変の改善急性胃炎

《慢性胃炎の急性増悪期》

 

アルサルミン内用液(スクラルファート)の作用機序

通常、胃酸からの攻撃を受けないように、粘液によって胃は保護されている。

より専門的に言うと、正常な状態では胃の粘液をはじめとする「防御因子」と胃酸をはじめとする「攻撃因子」のバランスが取れているのだ。

そのため、胃酸によるダメージを胃が受けることはない。

 

しかし、消化性潰瘍などが原因となり胃の粘液が減少している場合は、攻撃因子と防御因子のバランスが崩れてしまう。

これらのバランスが崩れると、当然ながら胃酸による攻撃を胃が受けやすくなる。

 

消化性潰瘍 異常状態

 

ここから分かることは、胃を保護できれば胃酸によるダメージが軽減されるので、消化性潰瘍の症状を改善できるということである。

 

このような作用機序により、消化性潰瘍の症状を改善するのが、アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)だ。

つまりアルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)は、潰瘍の部位に直接くっつくことによって胃を保護するのである。

 

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アルサルミン内用液(スクラルファート)の特徴

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)には、以下のような特徴がある。

 抗ペプシン作用を持つ

胃液には「ペプシン」と呼ばれる消化酵素が含まれている。

ペプシンは胃の粘液が減少している状態だと、胃を傷ついてしまう。

 

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)は、ペプシンの働きを抑える作用がある。

そのため、胃へのダメージを軽減することができる。

 

H₂ブロッカーと同等の効果がある

基本的に防御因子を増強するタイプの薬は、単独で使われることはない。

なぜなら、単純に作用が弱いからだ。

このような理由により、単独で胃薬を使う場合は、攻撃因子である胃酸の分泌を抑える薬が使われることが多い。

 

一方アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)は、防御因子を増強させるタイプに分類されるものの、胃酸の分泌を抑えるH₂ブロッカーと同程度の効果が認められている。

そのため、胃酸分泌抑制薬を使えない人に対する第一選択薬として使われることがある。

 

消化器症状以外の副作用が少ない

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)は、便秘などの消化器症状以外の副作用が少ないという特徴がある。

これはアルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)が、ほとんど体内に吸収されないためだと考えれている。

 

アルミニウムが含まれている

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)にはアルミニウム(AI)が含まれており、これが原因となって相互作用を生じる可能性がある。

例えば、クエン酸と併用することによってクエン酸の吸収が促進されたり、ニューキノロン系抗菌薬との併用によって作用が減弱することが報告されている。

 

食前服用の方が高い

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)の服用タイミングとしては、食後よりも食前の方が良い。

これは食前服用の方が高い効果を得られるという報告があるためだ。

 

「食前+就寝前服用を4週間続けたグループ」と「食後+就寝前服用を4週間続けたグループ」の治癒率を比較した結果は以下のようになっている。

【治癒率の比較】

食前:91.7%

食後:75.2%

 

アルサルミン内用液(スクラルファート)の飲み方

通常、アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)は、以下の量を服用する。

 

【アルサルミン内用液の用法・用量】

1回の服用量:10mL

1日の服用回数:3回

1日の最高用量:年齢、症状により適宜増減

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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アルサルミン内用液(スクラルファート)の飲み合わせ

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【アルサルミン内用液の併用禁忌薬】

なし

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アルサルミン内用液(スクラルファート)の注意点

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【アルサルミン内用液の注意点】

◆痛みが軽くなっても自己判断で服用を中止しない

理由:痛みが軽くなったとしても完治というわけではないため

 

◆腎機能が低下していると言われたことがある場合は相談する

理由:長期に服用すると、AI脳症、AI骨症、貧血が発現するおそれがあるため

 

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アルサルミン内用液(スクラルファート)の禁忌

以下に該当する人は、アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)を服用してはいけないことになっている。

 

【アルサルミン内用液の禁忌】

◆透析療法を受けている人

理由:長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等が現れることがあるため

 

アルサルミン内用液(スクラルファート)の副作用

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)の主な副作用としては、便秘、吐き気などが報告されている。

 

【アルサルミン内用液の主な副作用】

◆便秘

◆吐き気

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

アルサルミン内用液(スクラルファート)を飲み忘れたら

アルサルミン内用液(成分名:スクラルファート)を飲み忘れたら、気づいた時にすぐ服用する。

ただし、次の服用時間が近い場合は忘れた分は服用せず、次の服用時間に1回分だけ服用する。

絶対に2回分を1度に服用してはいけない。

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