消化器疾患治療薬

サイトテック錠(ミソプロストール)の効果・特徴・副作用

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サイトテック錠(ミソプロストール)の効能・効果

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)は、プロスタグランジン製剤に分類される消化性潰瘍治療薬である。

簡単に説明すると、サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)は「胃の粘膜を保護し、組織を修復する薬」ということである。

 

【サイトテック錠の効能・効果】

1:非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与時にみられる胃潰瘍及び十二指腸潰瘍

 

サイトテック錠(ミソプロストール)の作用機序

通常、胃酸からの攻撃を受けないように、粘液によって胃は保護されている。

より専門的に言うと、正常な状態では胃の粘液をはじめとする「防御因子」と胃酸をはじめとする「攻撃因子」のバランスが取れているのだ。

そのため、胃酸によるダメージを胃が受けることはない。

 

しかし、消化性潰瘍などが原因となり胃の粘液が減少している場合は、攻撃因子と防御因子のバランスが崩れてしまう。

これらのバランスが崩れると、当然ながら胃酸による攻撃を胃が受けやすくなる。

 

消化性潰瘍 異常状態

 

ここから分かることは、防御因子と攻撃因子のバランスを整えてやれば、消化性潰瘍の症状を改善できるということである。

 

この時、重要な役割を果たすのが「プロスタグランジン」だ。

プロスタグランジンには胃粘膜を守る作用があるため、プロスタグランジンを補えば消化性潰瘍の症状を改善できる。

 

このような作用機序により、消化性潰瘍を改善するのがサイトテック錠(成分名:ミソプロストール)だ。

つまりサイトテック錠(成分名:ミソプロストール)は、胃の粘膜を保護するプロスタグランジンを補うことにより、消化性潰瘍を改善するのである。

 

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サイトテック錠(ミソプロストール)の特徴

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)には、以下のような特徴がある。

NSAIDsによる副作用を予防する目的で使われる

ロキソニン錠(成分名:ロキソプロフェン)などのNSAIDsは、副作用として胃を荒らしやすい。

これは胃の粘膜を守るプロスタグランジンの合成を阻害してしまうことが原因だ。

 

NSAIDsによってプロスタグランジンが減っているのであれば、薬としてプロスタグランジンを補給してやれば良い。

このような理由により、NSAIDsによる胃の荒れ(NSAIDs潰瘍)に対して、サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)が使われるのである。

 

NSAIDs潰瘍に関しては、以下の記事が詳しい。

>>> NSAIDs潰瘍とはどのような病気なのか簡単に解説する

 

 

胃酸の分泌抑制作用が認められている

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)には、胃酸の分泌を抑制する作用が認められている。

そのため防御因子を増強しつつ、攻撃因子を弱めることができる。

 

比較的副作用が多い

防御因子増強薬は、副作用の少ない薬が多い。

しかしサイトテック錠(成分名:ミソプロストール)は、防御因子増強薬の中でも副作用が比較的多い薬である。

特に「下痢」や「軟便」などの消化器系の副作用が多く報告されている。

 

妊娠中または妊娠の可能性のある人は使えない

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)は、妊娠中または妊娠の可能性のある人は使用できない。

これは妊婦において、流産や子宮出血が報告されているためである。

 

サイトテック錠(ミソプロストール)の飲み方

通常、サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)は、以下の量を服用する。

 

【サイトテック錠の用法・用量】

1回の服用量:200μg

1日の服用回数:4回(毎食後および就寝前)

1日の最高用量:年齢、症状により適宜増減

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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サイトテック錠(ミソプロストール)の飲み合わせ

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【サイトテック錠の併用禁忌薬】

なし

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サイトテック錠(ミソプロストール)の注意点

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【サイトテック錠の注意点】

◆ 妊娠中または妊娠の可能性のある人は相談する

理由:妊婦で完全または不完全流産および子宮出血がみられたとの報告があるため

 

◆下痢がひどい場合は相談する

理由:副作用である可能性があるため

 

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サイトテック錠(ミソプロストール)の禁忌

以下に該当する人は、サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)を服用してはいけない。

 

【サイトテック錠の禁忌】

◆妊婦または妊娠している可能性のある婦人

理由:妊婦で完全または不完全流産および子宮出血がみられたとの報告があるため

 

◆プロスタグランジン製剤に対する過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

また以下に該当する人は、サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)を原則使用してはいけない。

 

【サイトテック錠の原則禁忌】

◆妊娠する可能性のある婦人

理由:妊娠した場合、流産を起こすおそれがあるため

 

サイトテック錠(ミソプロストール)の副作用

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)の主な副作用としては「下痢」「便が軟らかくなる」「腹痛」「お腹の張り」「吐き気」「消化不良」などが報告されている。

 

【サイトテック錠の主な副作用】

◆下痢

◆便が軟らかくなる

◆腹痛

◆お腹の張り

◆吐き気

◆消化不良

 

またサイトテック錠(成分名:ミソプロストール)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【サイトテック錠の重大な副作用】

◆ショック、アナフィラキシー様症状

症状:呼吸が苦しい、ふるえなど

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

サイトテック錠(ミソプロストール)を飲み忘れたら

サイトテック錠(成分名:ミソプロストール)を飲み忘れた場合、忘れた分の薬は服用しなくて良い。

次の食後に1回文だけ服用する。

絶対に2回分を1度に服用してはいけない。

>>> 他の消化器疾患治療薬をチェックする

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