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ロゼレム錠(ラメルテオン)の効果・特徴・副作用

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ロゼレム錠(ラメルテオン)の効能・効果

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は、メラトニン受容体アゴニストに分類される睡眠薬だ。

より簡単に言うと、ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は「寝つきをよくし、睡眠を持続させる薬」ということである。

 

【ロゼレム錠の効能・効果】

1:不眠症における入眠困難の改善

 

ロゼレム錠(ラメルテオン)の作用機序

人間の体内時計には「メラトニン」というホルモンが関与している。

メラトニンは脳に存在する松果体と呼ばれる部位から分泌され、メラトニン受容体に作用することによって、その睡眠作用を発揮する。

 

メラトニンの大きな特徴として挙げられるのが、日中に太陽の光を浴びると減少し、夜になると増えるという点である。

これはメラトニンが光によって分解されるためだ。

 

つまり日中は光によって分解されるのでメラトニンは少なくなるが、夜は分解されにくくなるので量が増えるのである。

 

【メラトニンの分泌量】

昼:少ない

夜:多い

 

眠気を促すメラトニンの分泌が夜間に活発化するということは、夜になると眠気を感じやすくなることを意味する。

要するにメラトニンは、夜になると眠気を感じやすくする働きがあるので、自然な眠りを促してくれるのである。

 

つまりメラトニンと同じような作用の薬を服用することにより、自然な眠りにつけるようになるということだ。

このような作用機序により睡眠作用を示すのが、ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)である。

 

より詳しく言うとロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は、「メラトニン受容体(メラトニン受容体1型・メラトニン受容体2型)」に作用することにより体内時計を是正し、睡眠作用を発揮するのである。

 

【ロゼレムの作用機序】

ステップ1:メラトニン受容体に作用

ステップ2:体内時計を是正

ステップ3:自然な眠り

 

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ロゼレム錠(ラメルテオン)の特徴

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)には、以下のような特徴がある。

自然な眠りを促す

既存の睡眠薬は、脳の働きを抑制することにより睡眠を促すため、自然な眠りとは言えなかった。

また飲酒した時と同じような眠気であるため、睡眠の質もあまり良くない。

 

一方、ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は、メラトニン受容体に作用することにより体内時計を調節する。

そのため、自然な眠りを促せるという特徴がある。

 

副作用が少ない

ベンゾジアゼピン系などの既存の睡眠薬は、「筋弛緩作用によるふらつき」、「翌日へ眠気が残る」などの副作用があった。

しかしロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は体内時計に作用するため、このような副作用が少ない。

 

もちろん副作用が全くないというわけではない。

指摘されている副作用としては、「頭痛」や「ウトウトする」、「体重増加」、「うつ病の発症リスクの上昇」などが挙げられる。

 

時差ぼけの防止に使われる

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は、時差ぼけの防止に使われることがある。

これはロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)に、体内時計のリズムを変化させる作用が認められているためだ。

 

具体的には、お昼から夕方にかけてロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)を服用すると睡眠リズムを前に移動(朝型化)させ、早朝から午前中に服用すると睡眠リズムを後ろに移動(夜型化)させる。

 

この作用を利用し、出国する2-3日前から予想される目的地での就寝時間にロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)を少量(2-4mg程度)服用し、到着後も2-3日服用することにより、時差ボケを軽減できると言われている。

 

なお、目的地に到着した初日の夜に眠れないという人が多いので、マイスリー(成分名:ゾルピデム)などの睡眠薬を合わせて服用するとより時差ボケの症状が和らぎやすい。

*ロゼレム錠を高用量で服用すると、早朝まで血中濃度が高い状態になるので、時差ボケ改善効果が弱くなることがある。

 

TVやスマホの光で効果が減弱

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)はTV、PC、スマートフォンの光によって、効果が減弱すると言われている。

これは体内時計を調節するメラトニンがTV、PC、スマートフォンの光によっても分解されてしまうためだ。

そのため、服用後はできるだけ部屋を暗くすることが望ましい。

 

フルボキサミンとの併用が禁忌

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は、フルボキサミン(商品名:ルボックス、デプロメール)との併用ができない。

 

これはフルボキサミン(商品名:ルボックス、デプロメール)が、ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)を代謝するCYP1A2の働きを強く阻害し、ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)の血中濃度を過度に上昇させる可能性があるためである。

 

ロゼレム錠(ラメルテオン)の飲み方

通常、ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)は、以下の量を服用する。

 

【ロゼレム錠の用法・用量】

1回の服用量:8mg

1日の服用回数:1回(就寝前に服用)

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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ロゼレム錠(ラメルテオン)の飲み合わせ

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)と以下に該当する薬は、飲み合わせが悪い。

そのため、一緒に服用できない。

 

【ロゼレム錠の併用禁忌薬】

フルボキサミン(商品名:ルボックス、デプロメール)

理由:ロゼレム錠の作用が過度に発現する可能性があるため

 

またロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)の服用中にアルコールを飲むことによって、薬の効果が強く出過ぎる可能性がある。

そのためロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)服用中の飲酒は控えなければならない。

ロゼレム錠(ラメルテオン)の注意点

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【ロゼレム錠を服用する際の注意点】

◆車の運転を始めとする危険を伴う機械の操作をしない

理由:眠気や注意力・集中力の低下を引き起こすおそれがあるため

 

◆食事と同時に服用したり、食後すぐに服用しない

理由:食後に服用すると効果が弱まる可能性があるため

 

◆抗うつ薬を服用している場合は相談する

理由:飲み合わせが悪い可能性があるため

 

◆飲酒は控える

理由:薬の作用が増強するおそれがあるため

 

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ロゼレム錠(ラメルテオン)の禁忌

以下に該当する人は、ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)を服用してはいけないことになっている。

 

【ロゼレム錠の禁忌】

◆ロゼレム錠の成分に対する過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

◆高度な肝機能障害のある人

理由:血中濃度が上昇し、作用が過度に現れる可能性があるため

 

フルボキサミンマレイン酸塩を投与中の人

理由:ロゼレム錠の作用が過度に現れる可能性があるため

 

ロゼレム錠(ラメルテオン)の副作用

ロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)の主な副作用としては、「ウトウトする」、「頭痛」、「体がだるい」、「フワフワした感じのめまい」などが報告されている。

 

【ロゼレム錠の主な副作用】

◆ウトウトする

◆頭痛

◆体がだるい

◆フワフワした感じのめまい

 

またロゼレム錠(成分名:ラメルテオン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【ロゼレム錠の重大な副作用】

◆アナフィラキシー

症状:蕁麻疹、血管浮腫など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

ロゼレム錠(ラメルテオン)を飲み忘れたら

ロゼレム錠(ラメルテオン)を飲み忘れたら、翌朝起きるまでにかなり時間があり、眠れないようであれば1回分を服用してよい。

絶対に2回分の薬を1度に服用してはいけない。

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