痛風発作・高尿酸血症治療薬

ベネシッド錠(プロベネシド)の効果・特徴・副作用

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ベネシッド錠(プロベネシド)の効能・効果

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は、尿酸排泄促進薬に分類される痛風・高尿酸血症治療薬だ。

簡単に説明すると、ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は「尿酸の排泄を促して、血中の尿酸を減らす薬」ということである。

 

さらにベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は、「抗菌薬の尿中への排泄を抑制し、効果を持続させる作用」も併せ持つ。

 

【ベネシッド錠の効能・効果】

◆痛風

◆ペニシリン、パラアミノサリチル酸の血中濃度維持

 

ベネシッド錠(プロベネシド)の作用機序

痛風発作は、血中の尿酸値が高くなることによって引き起こされる。

つまり痛風発作を予防するためには、血中の尿酸を少なくすれば良い。

 

通常、尿酸の多くは腎臓で濾過(ろか)されている。

しかし、濾過された尿酸の多くは、体の外へと排泄されるわけではない。

ほとんどの尿酸は排泄されることなく、再び体の中へと吸収されてしまうのだ。

 

この尿酸の再吸収に関与しているのが「URAT1」と呼ばれるタンパク質だ。

URAT1は「尿酸の運び屋」で、近位尿細管を通る尿酸を再び体の中へと運んでいる。

 

ここから分かることは、URAT1の働きを邪魔してやれば尿酸の再吸収を抑制できるので、体の外へ排泄できる尿酸の量を増やせるということだ。

 

このような作用機序により、尿酸排泄を促すのがベネシッド錠(成分名:プロベネシド)だ。

つまりベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は、URAT1の働きを阻害し尿酸の排泄を促すのである。

 

尿酸排泄促進薬 作用機序

 

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ベネシッド錠(プロベネシド)の特徴

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)には、以下のような特徴がある。

飲み始めたばかりの時に痛みが強くなることがある

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は、飲み始めたばかりの時に、痛風発作による痛みが強くなることがある。

これは、尿酸値が急激に変動するためだ。

尿酸値が安定するまでに3ヶ月から半年程度かかるので、この間は痛風発作が起こりやすい。

 

抗菌薬の効果を持続させる作用をもつ

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)には、ペニシリンなどの抗菌薬の効果を持続させる作用がある。

ペニシリンは血液中から尿細管へと排泄される薬だ。

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は、この排泄される過程を阻害することにより、ペニシリンの血中濃度を保つ役割を果たす。

 

ベネシッド錠とユリノーム錠の違い

ユリノーム錠(成分名:ベンズブロマロン)は、同じ尿酸排泄促進薬に属するベネシッド錠(成分名:プロベネシド)よりも作用が強い。

これは、作用点の違いによるものだ。

 

尿酸は、尿細管から血管へと再吸収された後、血管から尿細管へ分泌される。

そして分泌された尿酸は、再び血管へ吸収される。

つまり尿酸は、「2回の再吸収」と「1回の分泌」を体の中でされているのだ。

ユリノーム、ベネシッド違い

 

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)の作用点は、最初の再吸収だ。

一方、ユリノーム錠(成分名:ベンズブロマロン)は、2回目の再吸収を阻害する。

このような理由により、ユリノーム錠(成分名:ベンズブロマロン)の方が、より尿酸排泄促進作用が強く作用時間も長いと言われている。

 

ベネシッド錠(プロベネシド)の飲み方

通常、ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は、以下の量を服用する。

 

【ベネシッド錠の用法・用量】

▼痛風

1日の服用量:0.5~2g(その後は症状を確認しながら1日1~2gへ増量)

1日の服用回数:分割して服用(その後は症状を確認しながら1日2~4回服用)

1日の最大服用量:年齢、症状により適宜増減

 

ペニシリン、パラアミノサリチル酸の血中濃度維持

1日の服用量:1~2g

1日の服用回数:1日4回

1日の最大服用量:年齢、症状により適宜増減

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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ベネシッド錠(プロベネシド)の飲み合わせ

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【ベネシッド錠の併用禁忌】

なし

ベネシッド錠(プロベネシド)の注意点

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【ベネシッド錠を服用する際の注意点】

◆自己判断で服用量を変えたり、服用中止しない

理由:尿酸値が急激に変動し、痛風発作を悪化させるため

 

◆水分補給をしっかりとする

理由:尿が酸性に傾き過ぎると、尿酸結石や血尿などにつながるため

 

◆尿糖検査をする場合は、ベネシッド錠を服用していることを伝える

理由:尿糖が出ていなくても、尿糖が出ていると判定されることがあるため

 

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ベネシッド錠(プロベネシド)の禁忌

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)は、以下に該当する人は服用してはいけない。

 

【ベネシッド錠の禁忌】

◆腎臓結石症又は高度の腎障害のある人

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆血液障害のある患者

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆ベネシッド錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

◆2歳未満の乳児

理由:安全性が確立されていないため

 

ベネシッド錠(プロベネシド)の副作用

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)の主な副作用としては「食欲不振」、「胃部不快感」、「皮膚炎」などが報告されている。

 

【ベネシッド錠の主な副作用】

◆食欲不振

◆胃部不快感

◆皮膚炎

 

またベネシッド錠(成分名:プロベネシド)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【ベネシッド錠の重大な副作用】

◆溶血性貧血、再生不良性貧血

症状:顔色が悪い、疲れやすい、動悸、頭痛、息切れ、青あざができやすい等

 

◆アナフィラキシー様反応

症状:皮膚のかゆみ、発疹、皮膚が赤くなるなど

 

◆肝壊死

症状:食欲不振、体がだるい、吐き気、皮膚・白目が黄色くなる等

 

◆ネフローゼ症候群

症状:むくみ、尿が泡立つ、尿量の現象、吐き気、下痢など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

ベネシッド錠(プロベネシド)を飲み忘れたら

ベネシッド錠(成分名:プロベネシド)を飲み忘れてしまったら、気づいた時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、忘れてしまった分の薬は服用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

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