痛風発作・高尿酸血症治療薬

フェブリク錠(フェブキソスタット)の効果・特徴・副作用

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フェブリク錠(フェブキソスタット)の効能・効果

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、尿酸合成阻害薬に分類される痛風・高尿酸血症治療薬だ。

簡単に説明すると、フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は「尿酸が作られるのを抑制して、血中の尿酸を減らす薬」ということである。

 

【フェブリク錠の効能・効果】

◆痛風、高尿酸血症

◆がん化学療法に伴う高尿酸血症

 

フェブリク錠(フェブキソスタット)の作用機序

痛風発作は、血中の尿酸値が高くなることによって引き起こされる。

つまり痛風発作を予防するためには、血中の尿酸を少なくすれば良い。

 

尿酸とは、簡単に言ってしまうと「老廃物の一種」で、DNAの原料であるプリン体から作られている。

ここから分かることは、プリン体から尿酸が作られる過程を阻害すれば、血中の尿酸値を下げられるということだ。

 

プリン体から尿酸が作られる過程では、ある酵素が関与している。

それが「キサンチオキシダーゼ」だ。

つまりキサンチンオキシダーゼの働きを邪魔すれば、尿酸の合成を抑制できることが分かる。

 

尿酸は「プリン体→ヒポキサンチン→キサンチン→尿酸」というステップで生成される。

キサンチンオキダーゼが作用するのは、「ヒポキサンチン→キサンチン」と「キサンチン→尿酸」の2つのステップだ。

 

この2ステップにおけるキサンチンオキシダーゼの働きを阻害するのが、フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)だ。

以上のように、フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は尿酸合成を抑制し、尿酸値を下げる作用を発揮する。

 

フェブリク

 

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フェブリク錠(フェブキソスタット)の特徴

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)には、以下のような特徴がある。

飲み始めたばかりの時に痛みが強くなることがある

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、飲み始めたばかりの時に、痛風発作による痛みが強くなることがある。

これは、尿酸値が急激に変動するためだ。

尿酸値が安定するまでに3ヶ月から半年程度かかるので、この間は痛風発作が起こりやすい。

 

キサンチンオキシダーゼに対する選択性が高い

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、同じ尿酸産生抑制薬に属するザイロリック錠(成分名:アロプリノール)に比べ、キサンチンオキシダーゼへの選択性が高い。

これには両者の構造の違いによるものだ。

 

ザイロリック錠(成分名:アロプリノール)は、キサンチンと非常に良く似た構造をしている。

そのためキサンチンオキシダーゼは、ザイロリック錠(成分名:アロプリノール)をキサンチンと間違えて取り込んでしまう。

その結果、キサンチンオキシダーゼの働きが阻害されるのだ。

 

しかしキサンチンのような物質を代謝する酵素は、キサンチンオキシダーゼだけではない。

キサンチンオキシダーゼ以外にも数多く存在するのだ。

 

そのためザイロリック錠(成分名:アロプリノール)は、キサンチンオキシダーゼ以外の酵素にも取り込まれ、それらの酵素の働きまで阻害してしまう。

その結果、悪い影響を及ぼしてしまうことがあるのだ。

 

一方フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)の構造は、キサンチンと似ていない。

そのためザイロリック錠(成分名:アロプリノール)のように、キサンチンオキシダーゼ以外の酵素を阻害することがないのである。

 

排泄経路は胆汁と腎

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、胆汁経由と腎臓経由で排泄される。

同じ尿酸合成抑制薬であるザイロリック錠(成分名:アロプリノール)は腎排泄型であるため、腎機能が低下している患者に使用する場合は、投与量の調節が必要だった。

 

しかしフェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)の排泄経路は、腎臓に加え胆汁経路からも排泄されるため、腎機能が低下している場合でも使いやすい。

 

メルカプトプリンとアザチオプリンとの併用は禁忌

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、メルカプトプリン水和物(商品名:ロイケリン)やアザチオプリン(商品名:イムラン、アザニン)と一緒に服用できない。

 

なぜかというと、メルカプトプリン水和物(商品名:ロイケリン)とアザチオプリン(商品名:イムラン、アザニン)は、キサンチンオキシダーゼによって代謝されるからだ。

 

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、キサンチンオキシダーゼを強力に阻害する。

そのため、これらの薬を代謝できず、血中濃度が過度に上昇する可能性があるので併用することができない。

 

フェブリク錠(フェブキソスタット)飲み方

通常、フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、以下の量を服用する。

 

【フェブリク錠の用法・用量】

痛風、高尿酸血症

1日の服用量:10mg(その後は症状を確認しがら必要に応じて徐々に増量)

1日の服用回数:1日1回

1日の最大服用量:1日1回60mg

 

がん化学療法に伴う高尿酸血症

1日の服用量:60mg

1日の服用回数:1日1回

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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フェブリク錠(フェブキソスタット)の飲み合わせ

以下の薬とフェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、飲み合わせが悪い。

そのため、一緒に服用することができない。(併用禁忌)

 

【フェブリク錠の併用禁忌】

◆メルカプトプリン水和物(商品名:ロイケリン)

◆アザチオプリン(商品名:イムラン、アザニン)

理由:骨髄抑制等の副作用を増強する可能性があるため

フェブリク錠(フェブキソスタット)の注意点

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【フェブリク錠を服用する際の注意点】

◆自己判断で服用量を変えたり、服用中止しない

理由:尿酸値が急激に変動し、痛風発作を悪化させるため

 

◆水分補給をしっかりとする

理由:尿が酸性に傾き過ぎると、尿酸結石や血尿などにつながるため

 

◆抗がん剤、免疫抑制薬を服用している場合は相談する

理由:飲み合わせが悪いため

 

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フェブリク錠(フェブキソスタット)の禁忌

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)は、以下に該当する人は服用してはいけない。

 

【フェブリク錠の禁忌】

◆フェブリク錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

◆メルカプトプリン水和物又はアザチオプリンを投与中の人

理由:骨髄抑制等の副作用を増強する可能性があるため

 

フェブリク錠(フェブキソスタット)の副作用

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)の主な副作用としては「関節痛」、「手足の不快感」、「手足の痛み」、「下痢」、「体がだるい」などが報告されている。

 

【フェブリク錠の主な副作用】

◆関節痛

◆手足の不快感

◆手足の痛み

◆下痢

◆体がだるい

 

またフェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【フェブリク錠の重大な副作用】

◆肝機能障害

症状:体がだるい、吐き気、食欲不振、皮膚・白目が黄色くなる等

 

◆過敏症

症状:発疹、かゆみ、発熱など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

フェブリク錠(フェブキソスタット)を飲み忘れたら

フェブリク錠(成分名:フェブキソスタット)を飲み忘れてしまったら、気づいた時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、忘れてしまった分の薬は服用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

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