パーキンソン病治療薬

エフピーOD錠(セレギリン)の効果・特徴・副作用

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エフピーOD錠(セレギリン)の効能・効果

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)は、MAOB阻害薬に分類されるパーキンソン病治療薬だ。

簡単に説明すると、エフピーOD錠(成分名:セレギリン)は「手足の震えや筋肉のこだわり、動作が遅くなるのを改善する薬」ということである。

 

【エフピーOD錠の効能・効果】

1:パーキンソン病(レボドパ含有製剤を併用する場合:Yahr 重症度ステージI~IV、レボドパ含有製剤を併用しない場合:Yahr 重症度ステージI~III

 

エフピーOD錠(セレギリン)の作用機序

パーキンソン病では、脳内の「ドパミン」が減少している。

ドパミンは運動機能に関する情報を伝達する物質で、これが減少すると「手足の震え」や「筋肉のこわばり」、「動作が遅くなる」といったパーキンソン病の症状が発現してしまう。

 

通常ドパミンは、運動機能に関する情報の伝達が終わると、「MAOB」と呼ばれる酵素によって分解される。

そのためMAOBによる分解により、脳内のドパミン量が減少してしまうである。

 

ここから分かることは、MAOBの働きを邪魔できればドパミンが分解されなくなるので、パーキンソン病の症状を改善できるということだ。

このような作用機序により、パーキンソン病の症状を改善するのがエフピーOD錠(成分名:セレギリン)だ。

 

MAOB阻害薬

 

つまりエフピーOD錠(成分名:セレギリン)は、MAOBの働きを阻害し、ドパミンの分解を抑制することによって、パーキンソン病の症状を改善するのである。

 

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エフピーOD錠(セレギリン)の特徴

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)には、以下のような特徴がある。

wearing off現象に対して使用される

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)は、wearing off(ウェアリングオフ)現象に対して使用される。

wearing off現象とは、レボドパ製剤の効果が持続しなくなった結果、薬の効果がすぐに切れてしまい、次の服用時間の前に症状が悪くなってしまう現象だ。

 

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)は、レボドパ製剤の作用を増強する働きをするので、wearing off現象の改善を期待できる。

 

併用できない薬が多い

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)は、一緒に服用できない併用禁忌となる薬が多い。

特に抗うつ薬や統合失調症治療薬との飲み合わせが悪いので、注意が必要である。

 

レボドパ製剤と併用されることが多い

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)は、ドパミンの機能を補うレボドパ製剤と併用されることが多い。

これは併用することによって、レボドパ製剤の作用を増強することができるためだ。

 

またレボドパ製剤を併用する場合と併用しない場合で、エフピーOD錠(成分名:セレギリン)の用法・用量が異なるため、注意が必要である。

 

エフピーOD錠(セレギリン)の飲み方

通常、エフピーOD錠(成分名:セレギリン)は、以下の量を服用する。

 

【エフピーOD錠の用法・用量】

レボドパ含有製剤を併用する場合

1 日1 回2.5mgを朝食後服用から開始する。

2 週ごとに1 日量として2.5mgずつ増量し、最適な服用量を決定する。

標準的な維持量は1 日7.5mgとなっている。

 

1日量が5.0mg以上の場合は、朝食および昼食後に分けて服用する。

ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mgおよび昼食後2.5mgを服用する。

なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1 日10mgを超えないこととする。

 

レボドパ含有製剤を併用しない場合

1 日1 回2.5mgを朝食後服用から開始する。

2 週ごとに1 日量として2.5mgずつ増量し、1 日10mgとする。

 

1 日量が5.0mg以上の場合は、朝食および昼食後に分けて服用服する。

ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mgおよび昼食後2.5mgを服用する。

なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1 日10mgを超えないこととする。

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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エフピーOD錠(セレギリン)の飲み合わせ

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)と以下に該当する薬は、飲み合わせが悪い。

そのため、一緒に服用することはできない。

 

【エフピーOD錠の併用禁忌薬】

◆ペチジン塩酸塩(商品名:オピスタン等)

◆トラマドール塩酸塩(商品名:トラマール等)

◆タペンタドール塩酸塩(商品名:タペンタ)

理由:高度の興奮、精神錯乱などの発現が報告されているため

 

◆非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤(商品名:サフラジン塩酸塩)

理由:高度の起立性低血圧の発現が報告されているため

 

トリプタノール錠(成分名:アミトリプチリン)を始めとする三環系抗うつ剤

理由:高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化および筋強剛といった副作用があらわれ、さらに死亡例も報告されているため

 

パキシル錠(成分名:パロキセチン)を始めとする選択的セロトニン再取り込み阻害剤

理由:薬の作用が過度に増強するおそれがあるため

 

トレドミン錠(成分名:ミルナシプラン)を始めとするセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤

理由:薬の作用が過度に増強するおそれがあるため

 

◆アトモキセチン塩酸塩(商品名:ストラテラ)

理由:薬の作用が過度に増強するおそれがあるため

 

◆ミルタザピン(商品名:レメロンなど)

理由:薬の作用が過度に増強するおそれがあるため

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エフピーOD錠(セレギリン)の注意点

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【エフピーOD錠を服用する際の注意点】

◆自己判断で服用を中止しない

理由:症状が悪化するおそれがあるため

 

◆車の運転を始めとする危険を伴う機械の操作は控える

理由:注意力・集中力の低下、めまいなどが起こる可能性があるため

 

◆抗うつ薬やオピオイド鎮痛薬を服用している場合は相談する

理由:飲み合わせが悪い可能性があるため

 

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エフピーOD錠(セレギリン)の禁忌

以下に該当する人は、エフピーOD錠(成分名:セレギリン)を服用してはいけない。

 

【エフピーOD錠の禁忌】

◆エフピーOD錠の成分に対して過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が悪い可能性があるため

 

◆ペチジン塩酸塩、トラマドール塩酸塩またはタペンタドール塩酸塩を投与中の人

理由:高度の興奮、精神錯乱などの発現が報告されているため

 

◆非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤(サフラジン塩酸塩)を投与中の人

理由:高度の起立性低血圧の発現が報告されているため

 

◆統合失調症の人または統合失調症にかかったことのある人

理由:精神症状の悪化が報告されているため

 

◆覚せい剤、コカインなどの中枢興奮薬の依存がある人または以前に依存状態だった人

理由:精神症状を悪化させるおそれがあるため

 

◆三環系抗うつ剤を投与中あるいは中止後14日間の人

理由:高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化および筋強剛といった副作用があらわれ、さらに死亡例も報告されているため

 

◆選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤またはノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤を投与中の人

理由:薬の作用が過度に増強するおそれがあるため

 

エフピーOD錠(セレギリン)の副作用

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)の主な副作用としては「吐き気・嘔吐」「ジスキネジア」「幻覚」「食欲の低下」「めまい・ふらつき」「便秘」「不眠」などが報告されている。

>>> パーキンソン病治療薬の主な副作用とその対処法

 

【エフピーOD錠の主な副作用】

◆吐き気・嘔吐

◆ジスキネジア(手足や舌が勝手にクネクネ動く)

◆幻覚

◆食欲の低下

◆めまい・ふらつき

◆便秘

◆不眠

 

またエフピーOD錠(成分名:セレギリン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【エフピーOD錠の重大な副作用】

◆幻覚、妄想、錯乱、せん妄

症状:見えるはずのないものが見える、実際にないものをあるように思う、頭が混乱する、考えがまとまらない等

 

◆狭心症

症状:胸の痛み・圧迫感など

 

◆悪性症候群

症状:高熱、発汗、頻脈、血圧の変動、意識障害など

 

◆低血糖

症状:脱力感、体がだるい、冷汗、手足の震え、ウトウトする等

 

◆胃潰瘍

症状:胃の痛み・もたれ、食欲の低下、吐き気、嘔吐、血便など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること。

 

エフピーOD錠(セレギリン)を飲み忘れたら

エフピーOD錠(成分名:セレギリン)を飲み忘れたら、気づいた時に忘れた分の薬を服用する。

ただし次の服用時間に近い場合は、飲み忘れに気づいても服用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

>>> 他の抗パーキンソン病薬をチェックする

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