パーキンソン病治療薬

カバサール錠(カベルゴリン)の効果・特徴・副作用

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カバサール錠(カベルゴリン)の効能・効果

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)は、ドパミンアゴニストに分類されるパーキンソン病治療薬だ。

簡単に説明すると、カバサール錠(成分名:カベルゴリン)は「手足の震えや筋肉のこだわり、動作が遅くなるのを改善する薬」ということである。

 

またカバサール錠(成分名:カベルゴリン)には「乳汁の分泌を抑える作用」、「不妊の原因を取り除く作用」が認められている。

 

【カバサール錠の効能・効果】

1:パーキンソン病

2:乳汁漏出症

3:高プロラクチン血性排卵障害

4:高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)

5:産褥性乳汁分泌抑制

 

カバサール錠(カベルゴリン)の作用機序

パーキンソン病では、脳内の「ドパミン」が減少している。

ドパミンは運動機能に関する情報を伝達する物質で、これが減少すると「手足の震え」や「筋肉のこわばり」、「動作が遅くなる」といったパーキンソン病の症状が発現してしまう。

 

ここから分かることは、パーキンソン病の症状を改善するには、ドパミンの作用を補ってやれば良いということだ。

 

通常ドパミンは、D2受容体に作用することにより、その作用を発揮する。

要するに、薬としてD2受容体に作用させれば、ドパミンのような働きを期待できるのである。

 

このような作用機序により、パーキンソン病の症状を改善するのが、カバサール錠(成分名:カベルゴリン)だ。

 

ドパミン受容体刺激薬

 

つまりカバサール錠(成分名:カベルゴリン)は、D2受容体を刺激することによりドパミンの機能を補い、パーキンソン病の症状を改善するのである。

 

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カバサール錠(カベルゴリン)の特徴

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)には、以下のような特徴がある。

麦角系ドパミンアゴニストに分類される

ドパミンアゴニストは、その構造式によって2種類に分類できる。

それが「麦角系ドパミンアゴニスト」と「非麦角系ドパミンアゴニスト」だ。

その中でもカバサール錠(成分名:カベルゴリン)は、麦角系ドパミンアゴニストに属する。

 

吐き気や嘔吐、幻覚、妄想などの副作用は、ドパミンアゴニストに共通して見られるが、その他の副作用に関しては、麦角系と非麦角系で少し異なる。

 

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)を始めとする麦角系では、「心臓弁膜症」や「肺繊維症」、「心血管障害」などの副作用が発現することがある。

一方、非麦角系では、「突発的な眠気」や「ウトウトする」などの睡眠系の副作用が報告されている。

 

*心臓弁膜症:弁が正しく機能しない

*肺線維症:呼吸機能の低下により、息切れ・痰を伴わない咳が出る

*心血管障害:心臓や血管に由来する疾患

 

1日1回の服用で効果を期待できる

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)は、1日1回の服用で効果を期待できるパーキンソン病治療薬だ。

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)の血中濃度が半分になるまでの時間(半減期)は、約40時間と非常に長い。

 

要するにカバサール錠(成分名:カベルゴリン)は、長時間に渡って体の中に残る薬なのである。

その結果、長時間に渡って作用が持続する。

 

高プロラクチン血症に対して使われる

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)は、「高プロラクチン血症」に対して使われることがある。

 

プロラクチンとは、母乳の分泌や排卵に関与するホルモンだ。

高プロラクチン血症では「無月経」や「排卵障害」、「乳汁分泌」などが引き起こされてしまう。

 

プロラクチンの分泌は、ドパミンによって抑制されている。

要するにドパミンの作用が弱まっていると、プロラクチンの分泌が活発になるのだ。

 

そこでカバサール錠(成分名:カベルゴリン)を服用し、D2受容体を刺激する。

その結果、プロラクチンの分泌が抑制され、高プロラクチン血症が改善される。

 

カバサール錠(カベルゴリン)の飲み方

通常、カバサール錠(成分名:カベルゴリン)は、以下の量を服用する。

 

【カバサール錠の用法・用量】

パーキンソン病

1日量0.25mgから開始する。

2週目には1日量を0.5mgとし、その後は経過を観察しながら、1週間ごとに1日量として0.5mgずつ増量する。

 

1日の最高用量は3mgとなっている。

いずれの投与量の場合も、1日1回朝食後に服用する。

 

▼乳汁漏出症、高プロラクチン血性排卵障害、高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)

週に1回、同じ曜日の就寝前に服用する。

1回0.25mgから開始し、その後は症状に応じ、少なくとも2週間以上の間隔で1回量を0.25mgずつ増量する。

 

標準的な1回当たりの服用量は0.25~0.75mgとなっている。

なお、年齢、症状により適宜増減するが、1回量の上限は1.0mgとする。

 

産褥性乳汁分泌抑制

1.0mgを胎児娩出後に1回のみ食後に服用

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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カバサール錠(カベルゴリン)の飲み合わせ

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【カバサール錠の併用禁忌薬】

なし

カバサール錠(カベルゴリン)の注意点

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【カバサール錠を服用する際の注意点】

◆自己判断で服用を中止しない

理由:症状が悪化するおそれがあるため

 

◆車の運転を始めとする危険を伴う機械の操作は控える

理由:突発的な眠気や血圧の低下が起こる可能性があるため

 

◆息切れ、呼吸が苦しい、むくみ、動悸などが現れたら相談する

理由:副作用の可能性があるため

 

◆無駄な買い物やギャンブルをやめられない、暴飲暴食、性欲の自制をできない場合は相談する

理由:副作用の可能性があるため

 

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カバサール錠(カベルゴリン)の禁忌

以下に該当する人は、カバサール錠(成分名:カベルゴリン)を服用してはいけない。

 

【カバサール錠の禁忌】

◆麦角製剤に対して過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が悪い可能性があるため

 

◆心エコー検査により、心臓弁尖肥厚、心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が確認された人およびこれらの疾患にかかったことのある人

理由:症状を悪化させるおそれがあるため

 

◆妊娠中毒症の人

理由:産褥期に痙攣、脳血管障害、心臓発作、高血圧が発現するおそれがあるため

 

◆産褥期高血圧の人

理由:産褥期に痙攣、脳血管障害、心臓発作、高血圧が発現するおそれがあるため

 

カバサール錠(カベルゴリン)の副作用

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)の主な副作用としては「吐き気」「幻覚」「眠気」「頭痛」などが報告されている。

>>> パーキンソン病治療薬の主な副作用とその対処法

 

【カバサール錠の主な副作用】

◆吐き気

◆幻覚

◆眠気

◆頭痛

 

またカバサール錠(成分名:カベルゴリン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【カバサール錠の重大な副作用】

幻覚妄想失神せん妄錯乱

症状:見えるはずのないものが見える、実際にないものをあるように思う、意識を失う、考えがまとまらない、頭が混乱する等

 

◆悪性症候群

症状:高熱、発汗、頻脈、血圧の変動、意識障害など

 

◆間質性肺炎

症状:発熱、咳、呼吸が苦しい、肺音の異常など

 

胸膜炎、胸水、胸膜線維症、肺線維症心膜炎、心嚢液貯留

症状:胸の痛み、息切れ、咳、呼吸が苦しくなるなど

 

◆心臓弁膜症

症状:心臓の拍動に雑音が混じるなど

 

◆後腹膜線維症

症状:背中の痛み、足の浮腫(むくみ)、腎機能障害など

 

◆突発的睡眠

症状:前兆のない急な眠り込みなど

 

肝機能障害、黄疸

症状:皮膚・白目が黄色くなる、吐き気、食欲の低下、体がだるい、吐き気など

 

狭心症肢端紅痛症

症状:胸の痛み・圧迫感、焼け付くような痛み、熱感、発赤など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること。

 

カバサール錠(カベルゴリン)を飲み忘れたら

カバサール錠(成分名:カベルゴリン)を飲み忘れたら、気づいた時に忘れた分の薬を服用する。

ただし次の服用時間に近い場合は、飲み忘れに気づいても服用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

>>> 他の抗パーキンソン病薬をチェックする


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