パーキンソン病治療薬

シンメトレル錠(アマンタジン)の効果・特徴・副作用

更新日:

スポンサーリンク

シンメトレル錠(アマンタジン)の効能・効果

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)は、ドパミン放出促進薬に分類されるパーキンソン病治療薬だ。

簡単に説明すると、シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)は「手足の震えや筋肉のこだわり、動作が遅くなるのを改善する薬」ということである。

 

またシンメトレル錠(成分名:アマンタジン)には、「A型インフルエンザウイルスが増えるのを抑える作用」や「脳梗塞の後に低下した意欲や自発性を改善する作用」が認められている。

 

【シンメトレル錠の効能・効果】

1:パーキンソン症候群

2:脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善

3:A型インフルエンザウイルス感染症

 

シンメトレル錠(アマンタジン)の作用機序

パーキンソン病では、脳内の「ドパミン」が減少している。

ドパミンは運動機能に関する情報を伝達する物質で、これが減少すると「手足の震え」や「筋肉のこわばり」、「動作が遅くなる」といったパーキンソン病の症状が発現してしまう。

 

ここから分かることは、脳内のドパミンを補充してやれば、パーキンソン病の症状を改善できるということだ。

 

ドパミンは神経終末と呼ばれる部位に蓄えられている。

つまり蓄えられたドパミンの放出を促せば、パーキンソン病の症状を改善できるのである。

 

このような作用機序により、パーキンソン病の症状を改善するのが、シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)だ。

 

シンメトレル作用機序

 

つまりシンメトレル錠(成分名:アマンタジン)は、神経終末を刺激することにより、ドパミンの放出を促し、パーキンソン病の症状を改善するのである。

 

スポンサーリンク

シンメトレル錠(アマンタジン)の特徴

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)には、以下のような特徴がある。

A型インフルエンザに対して使用される

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)は、パーキンソン病だけでなく、A型インフルエンザに対しても使用されることがある。

これはシンメトレル錠(成分名:アマンタジン)に、A型インフルエンザウイルスの増殖を抑える作用が認められているためだ。

 

ただし、インフルエンザの予防や治療のためにシンメトレル錠(成分名:アマンタジン)を服用していた患者が、自殺しようとしたという報告がある。

 

そのため、精神障害のある人あるいは中枢神経系に作用する薬剤を服用している人では、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ、シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)を使用するよう警告されている。

 

脳梗塞後の意欲・自発性の低下に対して使われる

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)は、脳梗塞後にみられる「意欲・自発性の低下」に対しても使われる。

これはシンメトレル錠(成分名:アマンタジン)によって放出が促されるドパミンに、意欲や自発性の改善を促す作用があるためである。

 

ジスキネジアに有効

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)は、パーキンソン病でよく見られる「ジスキネジア」に対して特に有効とされる。

ジスキネジアとは、自分の意思に関係なく手足をクネクネさせたり、口や舌をモグモグさせる症状で、進行期のパーキンソン病によくみられる。

 

シンメトレル錠(アマンタジン)の飲み方

通常、シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)は、以下の量を服用する。

 

【シンメトレル錠の用法・用量】

▼パーキンソン症候群

1日100mg、1日1~2回の服用から開始し、1週間後に増量する。

増量後の標準的な用法・用量は、1日200mg、1日2回の分割服用となっている。

なお、症状、年齢に応じて適宜増減できるが、1日300mg、1日3回の分割服用までとする。

 

脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善

1日の服用量:100~150mg

1日の服用回数:2~3回

1日の最大服用量:症状、年齢に応じて適宜増減

 

A型インフルエンザウイルス感染症

1日の服用量:100mg

1日の服用回数:1~2回

1日の最大服用量:症状、年齢に応じて適宜増減(高齢者および腎障害のある人では1日100mgまで)

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

スポンサーリンク

シンメトレル錠(アマンタジン)の飲み合わせ

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【シンメトレル錠の併用禁忌薬】

なし

シンメトレル錠(アマンタジン)の注意点

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【シンメトレル錠を服用する際の注意点】

◆自己判断で服用を中止しない

理由:症状が悪化するおそれがあるため

 

◆車の運転を始めとする危険を伴う機械の操作は控える

理由:めまい、ふらつき、立ちくらみなどが起こる可能性があるため

 

◆妊娠中または妊娠の可能性がある場合は相談する

理由:奇形を生じる可能性があるため

 

◆授乳中の人は相談する

理由:母乳に薬の成分が移行するため

 

スポンサーリンク

シンメトレル錠(アマンタジン)の禁忌

以下に該当する人は、シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)を服用してはいけない。

 

【シンメトレル錠の禁忌】

◆透析を必要とするような重篤な腎障害のある人

理由:副作用が発現しやすくなるため

 

◆妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦

理由:奇形を生じる可能性があるため

 

◆シンメトレル錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が悪い可能性があるため

 

シンメトレル錠(アマンタジン)の副作用

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)の主な副作用としては「口が渇く」「吐き気」「便秘」「食欲の低下」「幻覚」「めまい・ふらつき」などが報告されている。

>>> パーキンソン病治療薬の主な副作用とその対処法

 

【シンメトレル錠の主な副作用】

◆口が渇く

◆吐き気

◆便秘

◆食欲の低下

◆幻覚

◆めまい・ふらつき

 

またシンメトレル錠(成分名:アマンタジン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【シンメトレル錠の重大な副作用】

◆悪性症候群

症状:高熱、発汗、頻脈、血圧の変動、意識障害など

 

◆中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群

症状:全身が赤くなる、皮膚のただれ、水ぶくれ、高熱、目が赤くなる、発疹など

 

◆視力低下を伴うびまん性表在性角膜炎、角膜浮腫様症状

症状:視力の低下、眼がゴロゴロする、充血、眼のかすみ、光がまぶしいなど

 

◆心不全

症状:息切れ、疲れやすい、呼吸が苦しい、むくみ、食欲の低下など

 

肝機能障害

症状:皮膚・白目が黄色くなる、吐き気、食欲の低下、体がだるい、吐き気など

 

◆腎障害

症状:尿量の減少、浮腫(むくみ)、体がだるい、疲れやすい、腹痛、吐き気など

 

意識障害(昏睡を含む)、精神症状(幻覚、妄想、せん妄、錯乱など)、痙攣、ミオクロヌス

症状:意識が薄れる、見えるはずのないものが見える、実際にないものをあるように思う、考えがまとまらない、頭が混乱する、けいれんする、筋肉の一部がビクッと動く等

 

◆横紋筋融解症

症状:筋肉の痛み、力が入りにくい、手足のしびれ、赤みがかった尿など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること。

 

シンメトレル錠(アマンタジン)を飲み忘れたら

シンメトレル錠(成分名:アマンタジン)を飲み忘れたら、気づいた時に忘れた分の薬を服用する。

ただし次の服用時間に近い場合は、飲み忘れに気づいても服用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

>>> 他の抗パーキンソン病薬をチェックする

RELATED

-パーキンソン病治療薬

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2019 All Rights Reserved.