解熱鎮痛薬・痛み止め

セレコックス錠(セレコキシブ)の効果・特徴・副作用

更新日:

スポンサーリンク

セレコックス錠(セレコキシブ)の効能・効果

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は、NSAIDsに分類される鎮痛薬だ。

簡単に説明すると、セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は「炎症を抑えることにより、痛み・腫れを和らげる薬」ということである。

 

【セレコックス錠の効能・効果】

◆下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛

《関節リウマチ》

 

◆下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛

《変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎》

 

◆手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛

 

セレコックス錠(セレコキシブ)の作用機序

痛みを作る物質の1つが「プロスタグランジン」だ。

この痛み物質が産生されることにより、痛みが生じるようになる。

つまり痛みを止めたければ、プラスタグランジンの産生を抑制すれば良い。

 

このプロスタグラジンの産生を抑えるのが、セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)を始めとするNSAIDsである。

プロスタグランジンを作る過程では「シクロオキシゲナーゼ(以下:COX)」と呼ばれる酵素が関与している。

 

具体的に言うと、アラキドン酸にCOXが作用することにより、痛み物質のプロスタグランジンが産生されている。

つまりCOXの働きを阻害すれば、痛み物質プロスタグランジンが作られなくなるということだ。

 

このような作用機序により痛みを抑えるのが、セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)を始めとるするNSAIDsである。

 

NSAIDs作用機序

 

 

つまりセレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は、COXの働きを阻害することによって、プロスタグランジンの産生を抑制し、痛みや炎症を和らげるのである。

 

スポンサーリンク

セレコックス錠(セレコキシブ)の特徴

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)には、以下のような特徴がある。

慢性期の消炎・鎮痛を期待して使われる

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は、「関節リウマチ」や「腰痛」などの慢性疾患に使われることが多い。

なぜかというと、セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は作用時間の長いNSAIDsだからだ。

 

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)の半減期(血中濃度が半分になる時間)は5〜9時間と、他のNSAIDsに比べて長めである。

他のNSAIDsについては、以下の記事が詳しい。

>>> NSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)の違い・比較

 

COX-2選択性がある

シクロオキゲナーゼ(COX)には、大きく分けて2種類ある。

それが「COX-1」と「COX-2」だ。

 

COX1は体の中に常に存在し、胃の粘膜を保護する作用がある。

NSAIDsを服用することにより、胃潰瘍といった副作用が生じるのは、COX1を阻害してしまうことが原因だ。

 

一方、COX2は炎症が起こると発現する酵素だ。

炎症が起こった場所でプロスタグランジン(PG)の生成を促進して、痛みを引き起こす。

COX-1とCOX-2の違いについては、以下の記事が詳しい

>>> NSAIDsの作用機序を簡単解説 -COX1とCOX2の違い-

 

従来のNSAIDsは、COX-1とCOX-2のどちらも阻害してしまう。

つまり胃粘膜の保護に重要なCOX-1まで阻害するので、胃腸障害の副作用が起こりやすかった。

 

しかしセレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は、COX-2を選択的に阻害するため、胃腸障害の副作用が少ない

これによって従来のNSAIDsに起こりがちだった胃腸障害を避けつつ、消炎・鎮痛効果を発揮できるようになった。

 

心血管・脳血管疾患のリスクが高くなる

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)の服用により、心筋梗塞・脳卒中等のリスクが増大するという報告がある。

これはCOX-2を選択的に阻害することにより、血栓が形成しやすくなるためだ。

これらのリスクは、服用期間が長ければ長いほど、増大する可能性があると報告されている。

 

セレコックス錠(セレコキシブ)の飲み方

通常、セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は、以下の量を服用する。

 

【セレコックス錠の用法・用量】

下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛

《関節リウマチ》

1回の服用量:100~200mg

1日の服用回数:1日2回

服用タイミング:朝・夕食後

 

下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛

《変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎》

1回の服用量:100mg

1日の服用回数:1日2回

服用タイミング:朝・夕食後

 

手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛

1回の服用量:初回のみ400mg、2回目以降は200mg

1日の服用回数:1日2回(服用間隔は6時間以上あける)

頓用の場合:初回のみ400mg、必要に応じて以降は200mgを6時間以上あけて服用

(ただし1日2回まで)

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

スポンサーリンク

セレコックス錠(セレコキシブ)の飲み合わせ

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【セレコックス錠の併用禁忌】

なし

セレコックス錠(セレコキシブ)の注意点

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【セレコックス錠を服用する際の注意点】

◆服用後も痛みが取れない場合は、病院に受診する

理由:あくまでも一時的に痛みを抑えるだけで、原因を取り除くわけではないため

 

◆運転を始めとする危険を伴う機械の操作は控える

理由:めまいや眠気が現れることがあるため

 

◆妊娠中または妊娠の可能性がある場合は、医師または薬剤師に相談する

理由:妊娠中の投与に関する安全性が確立していないため

 

スポンサーリンク

セレコックス錠(セレコキシブ)の禁忌

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)は、以下に該当する人は服用してはいけない。

 

【セレコックス錠の禁忌】

◆セレコックス錠の成分又はスルホンアミドに対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

◆アスピリン喘息の人またはアスピリン喘息にかかったことのある人

理由:アスピリン喘息発作を誘発する可能性があるため

 

◆消化性潰瘍のある人

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆重篤な肝障害のある人

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆重篤な腎障害のある人

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆重篤な心機能不全のある人

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆冠動脈バイパス再建術の周術期患者

理由:心機能を悪化させるおそれがあるため

 

◆妊娠末期の婦人

理由:動物実験において、胎児への影響が報告されているため

 

セレコックス錠(セレコキシブ)の副作用

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)の主な副作用としては「傾眠(ウトウトする)」「腹痛」「下痢」「胃の不快感」などが報告されている。

 

【セレコックス錠の主な副作用】

◆傾眠(ウトウトする)

◆腹痛

◆下痢

◆胃の不快感

 

またセレコックス錠(成分名:セレコキシブ)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【セレコックス錠の重大な副作用】

◆ショック、アナフィラキシー

症状:呼吸困難、血管浮腫、血管炎、気管支痙攣など

 

◆消化性潰瘍、消化管出血、消化管穿孔

症状:胃の痛み、吐血、便に血が混じる等

 

◆心筋梗塞、脳卒中

症状:胸の痛み、動悸、呼吸が苦しい、ろれつが回らない、視野が半分になる等

 

肝不全、肝炎、肝機能障害、黄疸

症状:体がだるい、吐き気、食欲不振、皮膚・白目が黄色くなる等

 

再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症

症状:体がだるい、めまい、立ちくらみ、頭痛、発熱、喉の痛みなど

 

◆急性腎不全、間質性腎炎

症状:体がだるい、疲れやすい、尿量が減る、腹痛、吐き気、むくみ等

 

◆中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎

症状:全身が赤くなる、皮膚のただれ、水ぶくれ、高熱、発疹、皮膚が剥がれ落ちるなど

 

◆間質性肺炎

症状:せき、呼吸困難、発熱、肺音の異常など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること。

 

セレコックス錠(セレコキシブ)を飲み忘れたら

セレコックス錠(成分名:セレコキシブ)を飲み忘れた場合、気付いた時に忘れた分の薬を服用する

ただし次の服用時間が近い場合は、忘れた分の薬を服用する必要はない。

絶対に2回分の薬を1度に服用してはいけない。

>>> 他の鎮痛薬をチェックする

RELATED

-解熱鎮痛薬・痛み止め

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.