アルツハイマー型認知症治療薬

イクセロン・リバスタッチパッチの効果・特徴・副作用

投稿日:

スポンサーリンク

イクセロン・リバスタッチパッチの効能・効果

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬に分類されるアルツハイマー型認知症治療薬だ。

より簡単に言うと、イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は「物忘れを始めとする認知症の進行を抑える薬」ということである。

 

【イクセロンパッチ・リバスタッチパッチの効能・効果】

◆軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

 

イクセロン・リバスタッチパッチの作用機序

アルツハイマー型認知症では、脳に「老人斑」が見られる。

老人斑とは、脳にβアミロイドと呼ばれるタンパク質が蓄積してできたものだ。

 

このβアミロイドが脳に蓄積していくことにより、記憶を司る海馬において、神経伝達物質の1つである「アセチルコリン」が減少してしまう。

その結果、記憶障害が引き起こされるのだ。

 

ここから分かることは、脳内におけるアセチルコリンの量を増やすことができれば、アルツハイマー型認知症の症状を改善できるということである。

 

脳内では「アセチルコリンエステラーゼ(AChE)」と呼ばれる酵素が、アセチルコリンを分解してしまう。

したがってアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害すれば、アセチルコリンの量が減らなくなるため、アルツハイマー型認知症の進行を抑制できる。

 

このような作用機序により、アルツハイマー型認知症の進行を抑えるのがイクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)だ。

 

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬 作用機序

 

 

つまりイクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、アセチルコリンエステラーゼを阻害し、脳内のアセチルコリンの量を増やすことにより、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせるのである。

 

スポンサーリンク

イクセロン・リバスタッチパッチの特徴

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)には、以下のような特徴がある。

軽度・中等度の認知症に投与

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、高度の認知症には使われず、軽度・中等度のアルツハイマー型認知症に使われる。

高度の認知症の場合には、アリセプト錠(成分名:ドネペジル)メマリー錠(成分名:メマンチン)が使われる。

 

ブチリルコリンエステラーゼ阻害作用を持つ

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用だけではなく、「ブチリルコリンエステラーゼ阻害作用」を併せ持つ。

 

実はアセチルコリンを分解する酵素は、アセチルコリンエステラーゼだけではない。

ブチリルコリンエステラーゼもアセチルコリンを分解する作用を持つのだ。

 

つまりイクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、これら2つの作用により、脳内のアセチルコリンを強力に増やし、認知症の進行を遅らせるのである。

 

貼り薬タイプの抗認知症薬

アルツハイマー型認知症に使われる薬は飲み薬タイプが多いが、イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は貼り薬タイプだ。

 

貼り薬であるため、薬を飲み込むのが困難な患者に適している。

また1日1回の使用で効果を期待できるので、使いやすい薬と言える。

 

消化器症状の副作用が少ない

従来のアルツハイマー型認知症に使われる薬は、吐き気、下痢、腹痛、食欲減退などの消化器症状の副作用が問題となっていた。

しかしイクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、飲み薬に比べて血中濃度の変動が少ないため副作用が少ない。

 

アルツハイマー型認知症を治す薬ではない

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、アルツハイマー型認知症を治す薬ではなく、病気の進行を遅らせる薬である。

あくまでも進行を遅くするだけであって、薬の服用によって病気が完治することはない。

 

イクセロン・リバスタッチパッチの使い方

通常、イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)は、以下の量を使用する。

 

【イクセロン・リバスタッチパッチの用法・用量】

1日1回4.5mgから開始し、原則として4週ごとに4.5mgずつ増量する。

標準的な1日の使用量は1日1回18mgとなっている。

 

また患者の状態に応じて、1日1回9mgを開始用量とし、原則として4週後に18mgに増量することもできる。

薬を貼る部位は「背部」、「上腕部」、「胸部」のいずれかの正常で健康な皮膚に貼り、24時間ごとに貼り替える。

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

スポンサーリンク

イクセロン・リバスタッチパッチの飲み合わせ

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)には、絶対に一緒に使用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【イクセロン・リバスタッチパッチの併用禁忌薬】

なし

イクセロン・リバスタッチパッチの注意点

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)を使用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【イクセロン・リバスタッチパッチを服用する際の注意点】

◆継続して使用する

理由:効果が現れるまでに時間がかかるため

 

◆車の運転など、危険を伴う機械の操作は行わないこと

理由:めまい、眠気などが現れる可能性があるため

 

◆前日に貼った薬をはがしてから新しい薬を貼る

理由:誤用による死亡例が海外で報告されているため

 

◆前日とは違う場所に貼る

理由:皮膚のかぶれ・かゆみを防止するため

 

◆パッチを貼った手で眼に触れない

理由:薬の成分に刺激性があるため

 

スポンサーリンク

イクセロン・リバスタッチパッチの禁忌

以下に該当する人は、イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)を使用してはいけないことになっている。

 

【イクセロン・リバスタッチパッチの禁忌】

◆イクセロンパッチ・リバスタッチパッチの成分またはカルバメート系誘導体に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため。

 

イクセロン・リバスタッチパッチの副作用

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)の主な副作用としては「貼った部位の赤み」、「貼った部位のかゆみ」、「接触性皮膚炎」、「貼った部位のむくみ」、「嘔吐」、「吐き気」、「食欲減退」、「貼った部位の皮膚が剥がれる」などが報告されている。

 

【イクセロンパッチ・リバスタッチパッチの主な副作用】

◆貼った部位の赤み

◆貼った部位のかゆみ

◆接触性皮膚炎

◆貼った部位のむくみ

◆嘔吐

◆吐き気

◆食欲減退

◆貼った部位の皮膚が剥がれる

 

またイクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【イクセロン・リバスタッチパッチの重大な副作用】

◆狭心症、心筋梗塞、徐脈、房室ブロック、洞不全症候群

症状:脈の乱れ、めまい、胸の痛みなど

 

◆脳血管発作、痙攣発作

症状:てんかん、痙攣、頭痛、めまい、吐き気など

 

◆食道破裂を伴う重度の嘔吐、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃腸出血

症状:お腹の痛み、吐き気、嘔吐、吐血、血便など

 

◆肝炎

症状:体がだるい、吐き気、食欲不振、皮膚・白目・尿が黄色い、かゆみ等

 

◆失神

症状:気を失う

 

◆幻覚、激越、せん妄、錯乱

症状:見えないはずのものが見える、感情が高ぶる、頭が混乱するなど

 

◆脱水

症状:めまい、ふらつき、頭痛、吐き気など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

イクセロン・リバスタッチパッチを貼り忘れたら

イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)を貼り忘れたら、気付いた時にすぐ貼る。

そして翌日は、ふだん貼り替えている時間に貼り替えれば良い。

絶対に2回分を1度に貼ってはいけない。

>>> 他のアルツハイマー型認知症治療薬をチェックする

RELATED

-アルツハイマー型認知症治療薬

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.