アルツハイマー型認知症治療薬

メマリー錠(メマンチン)の効果・特徴・副作用

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メマリー錠(メマンチン)の効能・効果

メマリー錠(成分名:メマンチン)は、NMDA受容体拮抗薬に分類されるアルツハイマー型認知症治療薬だ。

より簡単に言うと、メマリー錠(成分名:メマンチン)は「物忘れを始めとする認知症の進行を抑える薬」ということである。

 

【メマリー錠の効能・効果】

◆中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

 

メマリー錠(メマンチン)の作用機序

記憶に関与する神経伝達物質の1つに「グルタミン酸」がある。

グルタミン酸は普通の状態であれば少量しか放出されないが、何かを記憶しようとしている時は大量に放出されるようになる。

 

より分かりやすく言うと、何も考えていない時はグルタミン酸はあまり放出されないが、勉強中に何かを覚えようとしている時には、グルタミン酸が大量に放出されるということだ。

グルタミン酸仮説

アルツハイマー型認知症では、グルタミン酸神経系に異常が生じている。

どのような異常かというと、グルタミン酸が過剰に放出された状態になってしまうのである。

 

「グルタミン酸がたくさん放出されるなら、より多くのことを記憶できるのではないか?」と思うかもしれないが、グルタミン酸がたくさん放出されたとしても記憶力が高まることはない。

 

なぜならグルタミン酸は「記憶をするか・しないか」の区別をするだけだからだ。

つまり「グルタミン酸が出ているときは記憶する」、「グルタミン酸が出ないときは記憶しない」というように区別しているのである。

そのためグルタミン酸が過剰に放出された状態だと、脳は何を記憶をすれば良いのか分からなくなってしまう

 

またグルタミン酸が常に活性化していると、脳細胞に負担がかかり過ぎて死んでしまう。

その結果、アルツハイマー型認知症が発症すると考えられているのである。

このような機序のことを「グルタミン酸仮説」という。

 

ここから分かることは、グルタミン酸の過剰な放出を改善すれば、アルツハイマー型認知症の症状を改善できるということだ。

 

メマリー錠(成分名:メマンチン)は、過剰に放出されたグルタミン酸がNMDA受容体(グルタミン受容体)」に結合するのをブロックする。

より簡単に言うと、グルタミン酸が異常に放出されている時はNMDA受容体を遮断し、正常な量であれば遮断しないのである。

 

【メマリー錠の作用】

グルタミン酸が過剰に放出されている場合:NMDA受容体を遮断

グルタミン酸の放出が正常な場合:NMDA受容体を遮断しない

 

このNMDA受容体に対する弱い阻害作用により、メマリー錠(成分名:メマンチン)は、過剰なグルタミン酸がNMDA受容体に結合するのを防ぎ、記憶・学習機能の低下を改善するのである。

 

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メマリー錠(メマンチン)の特徴

メマリー錠(成分名:メマンチン)には、以下のような特徴がある。

中等度・高度の認知症に使われる

アルツハイマー型認知症治療薬は、アルツハイマー型認知症の重症度によって「使える薬」と「使えない薬」に分類される。

メマリー錠(成分名:メマンチン)は、中等度・高度のアルツハイマー型認知症に使われ、軽度の場合は使用されない薬だ。

 

同じアルツハイマー型認知症治療薬であるアリセプト錠(成分名:ドネペジル)レミニール錠(成分名:ガランタミン)イクセロン・リバスタッチパッチ(成分名:リバスチグミン)と併用されることもある。

 

1日1回の服用で効果が持続

メマリー錠(成分名:メマンチン)の血中濃度が半分になる時間(半減期)は、約60時間と非常に長い。

そのため1日1回の服用で、効果を期待できる。

 

認知機能が低下している患者では、いかに薬をきちんと服用できるかが非常に重要だ。

メマリー錠(成分名:メマンチン)は1日1回の服用ですむため、「飲み忘れ防止」という観点からも服用を継続しやすい薬と言える。

 

めまい、眠気が生じやすい

メマリー錠(成分名:メマンチン)は「めまい」、「眠気」などの副作用を生じやすい。

これらの副作用は、転倒にもつながる重大な副作用だ。

 

このような理由により、少しずつ服用量を増やしていくことによって体を薬に慣れさせ、副作用を軽減させる必要がある。

 

【メマリー錠の用法・用量】

1週目:5mg/day

2週目:10mg/day

3週目:15mg/day

4週目:20mg/day

 

腎排泄型の薬

メマリー錠(成分名:メマンチン)は、腎臓から排泄されるタイプの薬である。

そのため高度の腎機能低下が見られる場合には、投与量を調節する必要がある。

 

メマリー錠(メマンチン)の飲み方

通常、メマリー錠(成分名:メマンチン)は、以下の量を使用する。

 

【メマリー錠の用法・用量】

1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量する。

標準的な1日の用法・用量は、1日1回20mgとなっている。

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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メマリー錠(メマンチン)の飲み合わせ

メマリー錠(成分名:メマンチン)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【メマリー錠の併用禁忌薬】

なし

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メマリー錠(メマンチン)の注意点

メマリー錠(成分名:メマンチン)を使用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【メマリー錠を服用する際の注意点】

◆継続して使用する

理由:効果が現れるまでに時間がかかるため

 

◆車の運転など、危険を伴う機械の操作は行わないこと

理由:めまい、眠気などが現れる可能性があるため

 

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メマリー錠(メマンチン)の禁忌

以下に該当する人は、メマリー錠(成分名:メマンチン)を服用してはいけないことになっている。

 

【メマリー錠の禁忌】

◆メマリー錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため。

 

メマリー錠(メマンチン)の副作用

メマリー錠(成分名:メマンチン)の主な副作用としては「めまい」、「便秘」、「体重減少」、「頭痛」などが報告されている。

 

【メマリー錠の主な副作用】

◆めまい

◆便秘

◆体重減少

◆頭痛

 

またメマリー錠(成分名:メマンチン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【メマリー錠の重大な副作用】

◆痙攣

症状:けいれん

 

失神、意識消失

症状:意識を失う

 

◆精神症状

症状:幻覚、感情が高ぶる、頭が混乱するなど

 

肝機能障害、黄疸

症状:体がだるい、吐き気、食欲不振、皮膚・白目・尿が黄色い、かゆみ等

 

◆横紋筋融解症

症状:筋肉の痛み、力が入りにくい、手足のしびれ、赤みがかった尿など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

メマリー錠(メマンチン)を飲み忘れたら

メマリー錠(成分名:メマンチン)を飲み忘れたら、思い出した時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、忘れた分の薬は服用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

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