漢方薬

十全大補湯の効果・特徴・副作用

投稿日:

スポンサーリンク

十全大補湯の効果

いくら睡眠をとったとしても、疲れがなかなか取れないということがある。このような慢性的な疲労の原因を、漢方医学では「気」が不足していると考える。

 

この気をを補う効果のある漢方薬が、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)だ。十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)は特に、貧血気味で顔色が悪く、疲れや体のだるさを感じている人に使われる。

 

疲れに使われる漢方薬には、他に補中益気湯(ほちゅうえっきとう)がある。一般的には、貧血や顔色の悪さが伴う疲れには十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)が、食欲の低下が伴う疲れには補中益気湯が使われることが多い。

 

十全大補湯が向いている人

・著しい気力、体力の低下がみられる

・貧血気味で疲れやすい

・病後の体力低下

・手や足が冷える

・寝汗をかく

 

十全大補湯の効能・効果

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)は、消化吸収機能の改善を促し、体の疲れやだるさを和らげる作用がある。また、顔色の悪さ貧血の症状を改善する効果を併せ持つ。


十全大補湯の特徴

十全大補湯の成分

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)には、種類の生薬が配合されている。桂枝(けいし)、川芎(せんきゅう)、黄耆(おうぎ)、甘草(かんぞう)、人参(にんじん)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、地黄(じおう)、芍薬(しゃくやく)、当帰(とうき)の10種類の生薬が配合されている。

 

桂枝(けいし)、川芎(せんきゅう)

・血管を拡張させることにより、血液の循環を良くし、体を温める

 

黄耆(おうぎ)、甘草(かんぞう)、人参(にんじん)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)

・消化吸収機能を改善させることにより、代謝を高める

 

地黄(じおう)、芍薬(しゃくやく)、当帰(とうき)
・滋養強壮作用

十全大補湯の味

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)は「わずかに甘く、後から苦い味」がする。

[ad#ad-up]


スポンサーリンク

十全大補湯の副作用

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)は、発生頻度は不明であるが、発疹、発赤、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、下痢等などの副作用が生じることがある。

 

「著しく胃腸の虚弱な人」や「食欲不振、悪心、嘔吐のある人」が服用すると、これらの症状が悪化するおそれがあため、服用を避けた方が良い。

 

また重大な副作用としては、「偽アルドステロン症」「ミオパチ―」が知られている。偽アルドステロン症の主な症状としては、低カリウム血症、血圧上昇、浮腫、体重増加などがある。一方、ミオパチ―は手足のけいれん、力が入りにくいなどが主な症状である。

 

【主な副作用】

・発疹、発赤、皮膚のかゆみ、蕁麻疹

・食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、下痢

・偽アルドステロン症

・ミオパチ―


十全大補湯の飲み方

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)は、成人では1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。「食前」は食事の30分くらい前を意味し、「食間」は食事と食事の間のことで、より分かりやすく言うと、食後2-3時間後のことを指す。

 

また十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)には、飲み合わせに注意した方がよい薬剤が何種類かある。

 

それが「カンゾウ含有製剤」、「グリチルリチン含有製剤」である。これらの薬剤と十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を一緒に服用することにより、体の中のK(カリウム)の排泄が促されてしまう。

 

その結果、「偽アルドステロン症」の副作用が起こりやすくなるため、出来る限り併用を避けることが望ましい。


スポンサーリンク

十全大補湯の市販薬

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)の市販薬は、松浦漢方から販売されている。

 

処方箋が必要な漢方薬と市販の漢方薬の違いは、1包中に含まれる漢方薬の量である。構成されている生薬は同じだが、処方箋の必要な漢方薬の方が、1包当たりに含まれる薬の量が少し多くなっている。

 

そのため市販の漢方薬は、試しに使ってみたいという人に向いていると言える。

>>> 他の漢方薬の効果・特徴・副作用を見る

RELATED

-漢方薬

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.