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プラノバール配合錠の効果・特徴・副作用

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プラノバール配合錠の効能・効果

プラノバール配合錠は、合成エストロゲン(卵胞ホルモン)である「エチニルエストラジオール」と合成プロゲステロン(黄体ホルモン)である「ノルゲストレル」が配合されたホルモン製剤だ。

 

より簡単に言うと、プラノバール配合錠は「生理のリズムを改善する作用」「月経以外の出血を抑える作用」「ホルモン不足による不妊などを改善する作用」を持つということである。

 

【プラノバール配合錠の効能・効果】

1:機能性子宮出血

2:月経困難症

3:月経周期異常(稀発月経,頻発月経)

4:過多月経

5:子宮内膜症

6:卵巣機能不全

 

プラノバール配合錠の作用機序

女性ホルモンには、大きく分けて2種類ある。

それが「黄体ホルモン(プロゲステロン)」「卵胞ホルモン(エストロゲン)」だ。

生理を一区切りとして、これらのホルモンが増減することにより、生理周期は作られている。

 

しかし「ホルモンバランスの崩れ」や「女性ホルモンの不足」が原因となり、「生理リズムの乱れ」や「機能性子宮出血(月経以外の出血)」、「不妊」が引き起こされることがある。

ここから分かることは、ホルモンバランスやホルモン不足を改善すれば、これらの症状を改善できるということだ。

 

前述の通り、プラノバール配合錠は「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が配合された薬だ。

薬としてこれらの女性ホルモンを補うと、子宮内膜が充実するようになる。

そして薬の服用を止めると、増大した子宮内膜が剥がれ落ちる。

 

これがいわゆる「月経」だ。

要するに薬を服用することによって、人工的に月経を引き起こし、生理のリズムを改善させるのである。

 

このような作用により、女性特有の症状を改善するのがプラノバール配合錠だ。

つまりプラノバール配合錠は、「ホルモンバランス」や「ホルモン不足」を是正することにより、「生理リズムの乱れ」や「機能性子宮出血(月経以外の出血)」、「不妊」などを改善するのである。

 

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プラノバール配合錠の特徴

プラノバール配合錠には、以下のような特徴がある。

黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合剤

プラノバール配合錠は、合成卵胞ホルモンである「エチニルエストラジオール」と合成黄体ホルモンである「ノルゲストレル」が配合された薬である。

 

「生理リズムの改善」や「月経以外による出血の抑制」、「不妊症の改善」など女性特有の様々な症状に対して使われる。

 

中用量ピルに分類

プラノバール配合錠は、いわゆる「ピル」と呼ばれる薬だ。

卵胞ホルモンの配合量が中くらいなので、「中用量ピル」に分類されている。

 

ピルと聞くと「避妊目的で使用される」というイメージが強い。

プラノバール配合錠も避妊に使われることはあるが、避妊に対してはプラノバール配合錠のような「中用量ピル」ではなく「低用量ピル」が使われることが多い。

 

血栓症の副作用に注意

プラノバール配合錠の代表的な副作用に「血栓症」がある。

血栓症の症状としては「足の急激な痛み」、「むくみ」、「頭痛」、「視力の低下」、「息切れ」、「胸の痛み」などが挙げられる。

 

これらの症状が現れた場合は、血栓症の副作用が疑われるので、服用を中止して速やかに医療機関に受診しなければならない。

 

長時間、同じ姿勢でいたり、水分の補給が十分でないと血栓症が起こりやすくなる。

そのため適度に体を動かし、こまめに水分補給をすることが非常に重要である。

 

タバコを控える

プラノバール配合錠の服用中は、タバコを控えなければならない。

これは血栓症のリスクを増大させる可能性があるためだ。

 

この危険性は「年齢」と「タバコを吸う本数」に関係があるとされ、35歳以上で1日15本以上吸う女性では特にリスクが高いとの報告がある。

 

プラノバール配合錠の飲み方

通常、プラノバール配合錠は、以下の量を服用する。

 

【プラノバール配合錠の用法・用量】

機能性子宮出血

1日の服用量:1錠

1日の服用回数:1回(7~10日間連続で服用)

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

月経困難症,月経周期異常(稀発月経,頻発月経),過多月経,子宮内膜症,卵巣機能不全

1日の服用量:1錠

1日の服用回数:1回(月経周期第5日より約3週間連続で服用)

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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プラノバール配合錠の飲み合わせ

プラノバール配合錠は、以下に該当する薬との飲み合わせが悪い。

そのため、一緒に服用できない。

 

【プラノバール配合錠の併用禁忌薬】

◆オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤(商品名:ヴィキラックス配合錠)

理由:肝臓の検査値の1つであるALT(GPT)の上昇が高頻度に認められているため

 

また上記の薬以外でも、妊娠中であれば安易な薬の併用は控えるべきである。

なぜかというと、妊娠時期によっては薬による悪影響が胎児に出やすくなるためだ。

(詳しくは、以下の記事参照)

>>> 薬が妊娠に影響を与えやすい時期とは?

 

仮に併用したい薬があるのであれば、主治医または最寄りの薬剤師に相談した上で服用することが推奨される。

プラノバール配合錠の注意点

プラノバール配合錠を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【プラノバール配合錠の注意点】

◆毎日、同じ時間に服用する

理由:期待する薬の効果を得られなくなるため

 

◆足の痛みやむくみ、頭痛、息切れ、視力の低下、胸の痛みなどが現れた場合、医療機関に受診する

理由:血栓症の可能性があるため

 

◆妊娠中または妊娠している可能性がある場合は相談する

理由:妊娠中の投与に関する安全性が確立していないため

 

◆タバコを控える

理由:血栓症などの副作用の危険性を増大させる可能性があるため

 

◆セイヨウオトギリソウを含む食品は控える

理由:薬の効果を弱める可能性があるため

 

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プラノバール配合錠の禁忌

以下に該当する人は、プラノバール配合錠を服用してはいけないことになっている。

 

【プラノバール配合錠の禁忌】

◆血栓性静脈炎,肺塞栓症の人または血栓性静脈炎,肺塞栓症にかかったことのある人

理由:症状が悪化または再発することがあるため

 

◆エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば,乳癌,子宮内膜癌)およびその疑いのある人

理由:腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがあるため

 

◆重篤な肝障害のある人

理由:肝障害を悪化させるおそれがあるため

 

◆前回妊娠中に黄疸または持続性そう痒症にかかったことのある人

理由:症状が再発するおそれがあるため

 

◆前回の妊娠中に悪化した耳硬化症にかかったことのある人

理由:症状が再発するおそれがあるため

 

◆妊娠ヘルペスにかかったことのある人

理由:症状が再発するおそれがあるため

 

◆鎌状赤血球貧血のある人

理由:血栓症または肝障害を起こすおそれがあるため

 

◆デュビン・ジョンソン症候群,ローター症候群の人

理由:症状を悪化させるおそれがあるため

 

◆脂質代謝異常のある人

理由:症状を悪化させるおそれがあるため

 

◆妊婦または妊娠している可能性のある女性

理由:安全性が確立していないため

 

◆診断の確定していない異常性器出血のある人

理由:症状を悪化させるおそれがあるため

 

◆オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤を投与中の人

理由:肝臓の検査値であるALT(GPT)の上昇が高頻度に認められているため

 

プラノバール配合錠の副作用

プラノバール配合錠の主な副作用としては「吐き気」、「嘔吐」、「食欲不振」などが報告されている。

 

【プラノバール配合錠の主な副作用】

◆吐き気

◆食欲不振

◆嘔吐

 

またプラノバール配合錠には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【プラノバール配合錠の重大な副作用】

◆血栓症

症状:腹痛、胸の痛み、息苦しさ、頭痛、見えにくい、ふくらはぎの痛み、むくみ等

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

プラノバール配合錠を飲み忘れたら

プラノバール配合錠を飲み忘れたら、気づいた時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、次の服用時間に1回分だけ服用する。

絶対に2回分を1度に服用してはいけない。

>>> 他のホルモン製剤をチェックする


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