婦人科の薬

クロミッド錠(クロミフェン)の効果・特徴・副作用

投稿日:

スポンサーリンク

クロミッド錠(クロミフェン)の効能・効果

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)は、排卵誘発薬に分類される婦人科の薬だ。

より具体的に言うと、クロミッド錠(成分名:クロミフェン)は、「卵巣を刺激し、排卵を誘発させる薬」ということである。

 

【クロミッド錠の効能・効果】

1:排卵障害に基づく不妊症の排卵誘発

 

クロミッド錠(クロミフェン)の作用機序

不妊症の原因の1つが「排卵障害」だ。

排卵障害では、妊娠する上で非常に重要な排卵が正常に行われない。

排卵が起らなければ受精できないため、妊娠が成立しないのである。

 

ここから分かることは、排卵がきちんと起これば、不妊症を改善できるということだ。

この排卵を誘発する薬の1つが、クロミッド錠(成分名:クロミフェン)である。

 

排卵は脳内の視床下部から「性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gn-RH)」が放出されることよって始まる。

次に、このホルモンが脳の下垂体に働きかけると「性腺刺激ホルモン」が放出されるようになる。

そして性腺刺激ホルモンが、卵巣を刺激することにより排卵が起こるのだ。

 

【排卵が起こるステップ】

ステップ1:視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gn-RH)が放出される

ステップ2:性腺刺激ホルモン放出ホルモンが脳の下垂体に働きかける

ステップ3:性腺刺激ホルモンが放出される

ステップ4:性腺刺激ホルモンが卵巣を刺激する

ステップ5:排卵

 

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)は、「脳の下垂体に働きかける薬」だ。

要するにクロミッド錠(成分名:クロミフェン)は、脳の下垂体に働きかけて性腺刺激ホルモンの分泌を促し、卵巣を刺激することによって、排卵を誘発させるのである。

 

スポンサーリンク

クロミッド錠(クロミフェン)の特徴

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)には、以下のような特徴がある。

排卵誘発剤

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)は、排卵を誘発する薬だ。

一般臨床試験における有効率は、第1度無月経で56.3%、第2度無月経で5.9 %、無排卵周期症で75.0  となっている。

 

第1度無月経:黄体ホルモンの分泌に問題がある無月経

第2度無月経:卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌に問題がある無月経

無排卵周期症:生理のような出血はあるが排卵のない状態

 

多胎妊娠の可能性が高くなる

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)の服用により、双子や三つ子など2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠する「多胎妊娠」の可能性が高くなるとの報告がある。

これはクロミッド錠(成分名:クロミフェン)のの排卵誘発作用によるものと考えられている。

 

妊婦には使用できない

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)は、妊婦に対して使用できない。

これは動物実験において、「胎児毒性」や「奇形」のリスクが認められているためである。

 

*胎児毒性:胎児の発育や機能に悪影響があること

 

抗エストロゲン作用を持つ

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)には、抗エストロゲン作用が認められている。

エストロゲンとは「子宮頸管粘液の分泌」、「子宮内膜の増殖」に関与するホルモンだ。

 

子宮頸管粘液分泌、子宮内膜の増殖は、妊娠する上で非常に重要な機能を果たしている。

しかしクロミッド錠(成分名:クロミフェン)の抗エストロゲン作用により、これらの機能を弱める可能性が指摘されている。

 

クロミッド錠とセロフェン錠の違い

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)と同じ有効成分を含む薬としてセロフェン錠がある。

これらの違いは、「製造販売元」だ。

 

製造販売している会社が異なるため薬の名前は違うが、有効成分は同じクロミフェンなので効果に差はない。

ただし現在は、セロフェン錠の製造販売は中止となっている。

 

クロミッド錠(クロミフェン)の飲み方

通常、クロミッド錠(成分名:クロミフェン)は、以下の量を服用する。

 

【クロミッド錠の用法・用量】

1日の服用量:50mg(1錠)

1日の服用回数:1回(5日間服用)

1日の最大服用量:1日100mg(5日間まで)

 

*第1クールで無効の場合は、1日100mg(2錠)を5日間服用する

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

スポンサーリンク

クロミッド錠(クロミフェン)の飲み合わせ

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)には、絶対に併用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【クロミッド錠の併用禁忌薬】

なし

[ad#ad-up]

クロミッド錠(クロミフェン)の注意点

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【クロミッド錠の注意点】

◆毎日、同じ時間に服用する

理由:期待する薬の効果を得られなくなるため

 

◆車の運転を始めとする危険を伴う機械の操作は控える

理由:目のかすみなどの視覚症状が現れるおそれがあるため

 

スポンサーリンク

クロミッド錠(クロミフェン)の禁忌

以下に該当する人は、クロミッド錠(成分名:クロミフェン)を服用してはいけないことになっている。

 

【クロミッド錠の禁忌】

◆エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、乳癌、子宮内膜癌)およびその疑いのある人

理由:腫瘍を悪化させるまたは腫瘍を生じさせる可能性があるため

 

◆卵巣腫瘍および多嚢胞性卵巣症候群を原因としない卵巣の腫大のある人

理由:卵巣がさらに腫れて大きくなるおそれがあるため

 

◆肝障害または肝疾患のある人

理由:肝障害を悪化させるおそれがあるため

 

◆妊婦

理由:安全性が確立されておらず、動物試験で胎児への悪影響が認められているため

 

また下記に該当する場合、特に必要であれば慎重に投与することは可能だが、投与しないことを原則とする。

 

【クロミッド錠の原則禁忌】

◆児を望まない無排卵患者

 

クロミッド錠(クロミフェン)の副作用

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)の主な副作用としては「視覚症状」、「吐き気」、「食欲低下」などが報告されている。

 

【クロミッド錠の主な副作用】

◆視覚症状(見えにくい、視野が狭くなる)

◆吐き気

◆食欲低下

 

またクロミッド錠(成分名:クロミフェン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【クロミッド錠の重大な副作用】

◆卵巣過剰刺激症候群

理由:お腹の張り、吐き気、体重増加、 尿量がの減少など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

クロミッド錠(クロミフェン)を飲み忘れたら

クロミッド錠(成分名:クロミフェン)を飲み忘れたら、気づいた時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、次の服用時間に1回分だけ服用する。

絶対に2回分を1度に服用してはいけない。

>>> 他の婦人科の薬をチェックする

RELATED

-婦人科の薬

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.