脂質異常症治療薬

ゼチーア錠(エゼチミブ)の効果・特徴・副作用

投稿日:

スポンサーリンク

ゼチーア錠(エゼチミブ)の効能・効果

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)は、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬に分類される脂質異常症治療薬だ。

より簡単に言うと、ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)は「血液中のコレステロールを減らす薬」ということである。

 

【ゼチーアの効能・効果】

◆高コレステロール血症

◆家族性高コレステロール血症

◆ホモ接合体性シトステロール血症

 

*家族性高コレステロール血症:生まれつき血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が、正常値よりも明らかに多い病気

*ホモ接合体性シトステロール血症:血中・組織におけるシトステロールの量が過剰な状態。

 

ゼチーア錠(エゼチミブ)の作用機序

脂質異常症では、血中のコレステロールが、正常な範囲を超えている状態だ。

自覚症状のない病気ではあるが、脂質異常症は血管に負担をかけ、動脈硬化の原因となるため放っておくのは良くない。

 

動脈硬化は「脳梗塞」や「心筋梗塞」を引き起こすこともある。

そのため薬を服用して、血中のコレステロールを適切にコントロールしなければならない。

 

コレステロールは大きく分けて2種類に分類できる。

それが「食事性コレステロール」「胆汁性コレステロール」だ。

 

食事性コレステロールとは、その名の通り食事由来のコレステロールである。

そして胆汁性コレステロールとは、体の中で合成されるコレステロールを指す。

 

より具体的に言うと、コレステロールは小腸へ分泌される時に胆汁酸という形で分泌される。

このコレステロールを多く含む胆汁酸が「胆汁性コレステロール」と呼ばれている。

 

胆汁性コレステロールと食事性コレステロールの吸収には、「小腸コレステロールトランスポーター」と呼ばれるコレステロールの運び屋が大きく関与している。

要するに、小腸コレステロールトランスポーターが、コレステロールを運ぶことによって、コレステロールは吸収されるのである。

 

ここから分かることは、小腸コレステロールトランスポーターの働きを阻害すれば、血中のコレステロールを下げられるということだ。

このような作用機序により、血中のコレステロール数値を下げる働きをするのが、ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)である。

 

ゼチーア 作用機序

 

つまりゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)は、小腸コレステロールトランスポーターを阻害することにより、コレステロールが小腸から吸収されるのを抑制し、脂質異常症を改善するのである。

 

スポンサーリンク

ゼチーア錠(エゼチミブ)の特徴

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)には、以下のような特徴がある。

世界初の小腸トランスポーター阻害薬

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)は、スタチン系やフィブラート系などの既存の脂質異常症の薬とは全く異なる作用機序を持つ。

そのためゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)の登場により、薬物治療の選択肢が広がった。

 

1日1回投与が可能

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)は、1日1回の服用で作用が長時間持続する。

1日1回の服用で良いため、飲み忘れのリスクを軽減できる。

 

相互作用が少ない

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)は、グルクロン酸抱合によって代謝を受ける。

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)の代謝にはCYP が関与しないので、相互作用が少ない。

 

重篤な肝機能障害患者にはスタチン系薬の併用不可

重篤な肝機能障害の患者に対して、ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)とスタチン系薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)の併用はできない。

なぜかというと、肝機能が低下している人に使った場合、薬の血中濃度が上昇して副作用が現れやすくなるためである。

 

フィブラート系薬とは併用しないことが望ましい

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)とフィブラート系薬の併用は、有効性・安全性が確認されていない。

そのため添付文書(薬の説明書)には「併用しないことが望ましい」と記載がある。

 

これはゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)とフィブラート系薬に、胆汁中のコレステロール濃度を上昇させる作用が認められており、それが胆石の形成につながるためである。

 

ゼチーア錠(エゼチミブ)の飲み方

通常、ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)は、以下の量を服用する。

 

【ゼチーア錠の用法・用量】

1日の服用量:10mg

1日の服用回数:1回(食後に服用)

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

スポンサーリンク

ゼチーア錠(エゼチミブ)の飲み合わせ

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【ゼチーア錠の併用禁忌薬】

なし

ゼチーア錠(エゼチミブ)の注意点

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【ゼチーア錠を服用する際の注意点】

薬の服用中も食事療法・運度療法を並行して行う

理由:脂質異常症治療の基本であるため

>>> 脂質異常症における生活習慣・食事療法のポイント

 

スポンサーリンク

ゼチーア錠(エゼチミブ)の禁忌

以下に該当する人は、ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)を服用してはいけないことになっている。

 

【ゼチーア錠の禁忌】

ゼチーア錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

◆重篤な肝機能障害のある人(HMG-CoA還元酵素阻害剤を併用する場合)

理由:薬の血中濃度が過度に上昇し、副作用が発現しやすくなるため

 

ゼチーア錠(エゼチミブ)の副作用

ゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)の主な副作用としては、「便秘」、「発疹」、「下痢」、「腹痛・お腹の張り」、「気持ちが悪い・嘔吐」などが報告されている。

 

【セチーア錠の主な副作用】

◆便秘

◆発疹

◆下痢

◆腹痛・お腹の張り

◆気持ちが悪い・嘔吐

 

またゼチーア錠(成分名:エゼチミブ)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【ゼチーア錠の重大な副作用】

◆過敏症状

症状:蕁麻疹、まぶた・唇・舌の腫れ、疲れやすい、発熱、息苦しい等

 

◆横紋筋融解症

症状:筋肉の痛み、力が入りにくい、手足のしびれ、赤みがかった尿など

 

◆肝機能障害

症状:体がだるい、吐き気、食欲不振、皮膚・白目・尿が黄色い、かゆみ等

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

ゼチーア錠(エゼチミブ)を飲み忘れたら

ゼチーア(成分名:エゼチミブ)を飲み忘れたら、気づいた時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、忘れた分の薬は服用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

>>> 他の脂質異常症治療薬をチェックする


おすすめの薬剤師転職サイトはこちら!

自分に合った転職サイトを使うのが転職成功への第一歩!

オススメの転職サイトをチェックしよう!



RELATED

-脂質異常症治療薬

Copyright© 週刊 薬剤師日記 , 2018 All Rights Reserved.