めまい治療薬

アデホスコーワ顆粒とアデホスコーワ腸溶錠の違い・比較

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アデホスコーワは内科をはじめ、耳鼻科や眼科など様々な診療科で使われている。

歴史の長い薬だが、アデホスコーワ顆粒とアデホスコーワ腸溶錠には大きな違いがあるということは意外と知られていない。

 

そこでこの記事では、アデホスコーワ顆粒とアデホスコーワ腸溶錠の違い・比較についてまとめた。

 

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アデホスコーワとは

アデホスコーワはアデノシン三リン酸二ナトリウムを主成分とし、ATP製剤と呼ばれている。

 

ATP製剤は、血管を拡張させる作用を持つ。

この血管拡張作用により血流を良くして、ATP製剤は臓器の調子を改善するのだ。

 

そのためアデホスコーワは、心不全や慢性胃炎、眼精疲労、めまいなど様々な症状に使われている。

 

アデホスコーワ顆粒・腸溶錠の違い

アデホスコーワの剤形には、顆粒と腸溶錠の2種類がある。

たいていの薬の場合、顆粒と腸溶錠の2種類があったとしても、使える疾患に違いはないことが多い。

ただし、アデホスコーワは顆粒と腸溶錠で使える疾患に違いがあるのだ。

 

どちらも「頭部外傷後遺症」、「心不全」、「眼精疲労」、「慢性胃炎」に使われることは共通している。

しかし、「メニエール病(めまい)」に使えるのは顆粒だけなのである。

 

【ポイント!】

◆「メニエール病(めまい)」に使えるのは顆粒だけ

(腸溶錠は使えない)

 

*メニエール病とは

メニエール病は、耳鳴りや難聴を伴うめまい発作を繰り返す病気。

目がぐるぐる回るような回転性のめまいであることが多い。

30代後半から40代前半の女性によく見られ、吐き気を伴うこともある。

 

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顆粒だけがメニエール病に使える理由

では、なぜアデホスコーワ腸溶錠はメニエール病に使えず、アデホスコーワ顆粒だけが使えるのか。

それは有効成分の量が異なるからだ。

結論から言うと、アデホスコーワ腸溶錠よりもデホスコーワ顆粒の方が有効成分の含有量が多い

 

腸溶錠が1錠当たり20mgまたは60mgのATPが含まれているのに対し、顆粒は1g中(1包)に100mgのATPが含まれている。

 

【顆粒・腸溶錠の有効成分量の比較】

顆粒 > 腸溶錠

 

アデホスコーワの添付文書を確認すると、「頭部外傷後遺症」、「心不全」、「眼精疲労」、「慢性胃炎」に対しては、「1回40~60mgを1日3回服用」と記載がある。

一方、メニエ−ル病に対しては「1回100mgを1日3回服用」となっており、より多くの量が必要となっている。

 

つまりメニエール病の治療には、より多くの有効成分が必要であるため、有効成分の含有量が多いアデホスコーワ顆粒が使われるのである。

 

【ポイント!】

◆顆粒の方が有効成分の含有量が多いため、メニエール病に使用できる

 

このような理由により、メニエール病に対してアデコスコーワが使われる場合は顆粒のみが使われる。

そのため、顆粒ではなく錠剤を希望したとしても、基本的には変更できない

 

アデホスコーワを服用する時の注意点

メニエール病に対してアデホスコーワ顆粒を服用する場合、めまいの症状が改善したとしても途中で服用をやめないことが重要だ。

長期に渡って服用することにより効果を実感できるタイプの薬なので、医師の指示があるまでは服用を中止してはいけない。

 

またメニエール病の発症にはストレス、睡眠不足、過労などが関係していると考えられている。

そのため薬の適切な服用とともに、しっかりとした睡眠や定期的なストレス解消を心がけるようにしたい。

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