糖尿病治療薬

グルファスト、シュアポスト、スターシス・ファスティックの違い・比較

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糖尿病とは血糖値が高い状態が続く病気である。

 

糖尿病の怖さは「糖尿病神経障害」、「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」などの合併症を引き起こすことだ。

これらの合併症を防ぐために、薬を服用し血糖値を適切にコントロールする必要がある。

 

糖尿病治療において重要な薬の1つが、速効型インスリン分泌促進薬だ。

そこで、この記事では速効型インスリン分泌促進薬に属するグルファスト(成分名:ミチグリニド)シュアポスト(成分名:レパグリニド)スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)の違いを比較した。

 

 


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薬物動態の違い

グルファスト(成分名:ミチグリニド)、シュアポスト(成分名:レパグリニド)、スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)には血中半減期、作用時間に違いがある。

 

【グルファストの半減期・作用時間】

半減期:1.2時間

作用時間:3時間

 

【シュアポストの半減期・作用時間】

半減期:0.8時間

作用時間:4時間

 

【スターシス、ファスティックの半減期・作用時間】

半減期:0.8時間

作用時間:3時間

 

肝臓への直接作用の有無

速効型インスリン分泌促進薬の中でも、スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)には肝臓への直接作用があることが知られている。

この作用はグルファスト(成分名:ミチグリニド)、シュアポスト(成分名:レパグリニド)には認められていない。

 

肝臓への直接作用とは、簡単に言うと「肝臓に中性脂肪がたまるのを抑制する作用」を指す。

そのため、スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)は非アルコール性脂肪肝炎の患者に対して有効であると言われている。

 

肝臓への直接作用は、スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)の肝臓に存在する脂肪を燃焼させる酵素を増加させる働きによるものと考えられている。

 

【肝臓への直接作用あり】

スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)

 

【肝臓への直接作用なし】

グルファスト(成分名:ミチグリニド)

シュアポスト(成分名:レパグリニド)

 

 

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重篤な腎機能障害患者への使用可否

グルファスト(成分名:ミチグリニド)、シュアポスト(成分名:レパグリニド)、スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)は重篤な腎機能障害患者への使用ができるかできないかで分類することができる。

 

グルファスト(成分名:ミチグリニド)、シュアポスト(成分名:レパグリニド)は腎機能障害患者へ使用可能(慎重投与)だが、スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)は禁忌となっている。

 

特にグルファスト(成分名:ミチグリニド)は腎機能障害患者に慎重投与だが、シュアポスト(成分名:レパグリニド)は“重度の”腎機能障害患者に慎重投与となっている。

そのため、腎機能に障害がある場合はシュアポスト(成分名:レパグリニド)の方がより使いやすいと言えるだろう。

 

腎機能障害があったとしても、グルファスト(成分名:ミチグリニド)、シュアポスト(成分名:レパグリニド)は使用可能ではあるが、腎機能に問題があると低血糖の副作用リスクが高くなる

そのため、使用はできるが低血糖が起こらないよう細心の注意を払わなければならない。

 

【禁忌】

スターシス、ファスティック(成分名:ナテグリニド)

 

【腎機能障害の患者に対して慎重投与】

グルファスト(成分名:ミチグリニド)

 

【重度の腎機能障害の患者に対して慎重投与】

シュアポスト(成分名:レパグリニド)

 

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