糖尿病治療薬

アマリール、グリミクロン、オイグルコン・ダオニールの違い・比較

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糖尿病とは血糖値が高い状態が続く病気である。糖尿病の怖さは「糖尿病神経障害」、「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」などの合併症を引き起こすことだ。

これらの合併症を防ぐために、薬を服用し血糖値を適切にコントロールする必要がある。

 

糖尿病治療において重要な薬の1つが、スルホニル尿素薬(以下SU剤)だ。

そこで、この記事ではSU剤に属するアマリール(成分名:グリメピリド) オイグルコン、ダオニール(成分名:グリベンクラミド)グリミクロン(成分名:グリクラジド)の違いを比較した。

 

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世代の違い

SU剤は開発された時期によって、開発された年代によって世代分けされている。

現在では、第一世代に属する薬はほとんど使われず、第二世代または第三世代の薬が主流である。

そのためこれ以降は、第二世代と第三世代について比較していく。

 

【第一世代】

◆ヘキストラスチノン(成分名:トルブタミド)

◆ジメリン(成分名:アセトヘキサミド)

◆デアメリン(成分名:グリクロピラミド)

 

【第二世代】

オイグルコン、ダオニール(成分名:グリベンクラミド)

グリミクロン(成分名:グリクラジド)

 

【第三世代】

アマリール(成分名:グリメピリド) 

 

インスリン分泌作用の強さの違い

アマリール(成分名:グリメピリド) 、オイグルコン、ダオニール(成分名:グリベンクラミド)、グリミクロン(成分名:グリクラジド)はスルホニル尿素受容体に作用することにより、インスリン分泌を促すという作用機序を持つ。

 

これらの薬剤は同じ作用機序を持つが、インスリン分泌作用の強さに違いがある

一般的に第三世代に属するアマリール(成分名:グリメピリド) は、第二世代のオイグルコン、ダオニール(成分名:グリベンクラミド)、グリミクロン(成分名:グリクラジド)に比べるとインスリン分泌作用が弱いと言われている。

 

【インスリン分泌促進作用の強さ】

第二世代 SU剤 > 第三世代 SU剤

 

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血糖降下作用の強さの違い

前述の通り、第三世代のアマリール(成分名:グリメピリド) よりも、第二世代のオイグルコン、ダオニール(成分名:グリベンクラミド)、グリミクロン(成分名:グリクラジド)の方がインスリン分泌促進作用が強い。

 

第二世代の方がインスリン分泌作用が強いということは、血糖降下作用も第二世代の方が強いと思うかもしれない。

しかし、血糖降下作用に関しては、第二世代と第三世代ではそこまで変わらないと言われている。

 

なぜかというと、アマリール(成分名:グリメピリド) には膵外作用(インスリン分泌促進作用以外の作用)があると考えられているためだ。

膵外作用とは簡単に言うと、インスリン抵抗性改善作用を指す。

 

インスリン抵抗性の改善を促すことにより、インスリンの効き目が良くなるので、アマリール(成分名:グリメピリド)は 第二世代のSU剤とほぼ同等の血糖降下作用を示すのである。

つまり、アマリール(成分名:グリメピリド)は、インスリン抵抗性のある糖尿病患者に対して特に選択すべきSU剤と言える。

 

【血糖効果作用】

第二世代 SU剤 ≒ 第三世代 SU剤

 

抗酸化作用・血小板機能抑制作用の有無

グリミクロン(成分名:グリクラジド)には、アマリール(成分名:グリメピリド)とオイグルコン、ダオニール(成分名:グリベンクラミド)にはない作用がある。

それが抗酸化作用と血小板機能抑制作用だ。

 

グリミクロン(成分名:グリクラジド)は抗酸化作用と血小板機能抑制作用作用により、糖尿病に現れやすい合併症である網膜症や神経障害などの血管病変に対する効果が期待されている

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薬物動態の違い

アマリール(成分名:グリメピリド) 、オイグルコン、ダオニール(成分名:グリベンクラミド)、グリミクロン(成分名:グリクラジド)には作用時間や最高血中濃度到達時間に違いがある。

 

オイグルコン、ダオニール(グリベンクラミド)の薬物動態

作用時間:12-24時間

最高血中濃度到達時間:2時間

 

グリミクロン(グリクラジド)の薬物動態

作用時間:6-24時間

最高血中濃度到達時間:4時間

 

アマリール(グリメピリド)の薬物動態

作用時間:6-12時間

最高血中濃度到達時間:1.5時間

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