気管支喘息治療薬

スピロペント錠(クレンブテロール)の効果・特徴・副作用

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スピロペント錠(クレンブテロール)の効能・効果

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、長時間作用性β2刺激薬(LABA-Long Acting β2 Agonist-)に分類される気管支喘息治療薬だ。

 

より簡単に言うと、スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は「気管支を拡げて呼吸を楽にする作用」「尿失禁(お腹に力を入れたり、笑うと尿がもれる症状)を改善する作用」を持つということである。

 

【スピロペント錠の効能・効果】

1:気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解

2:腹圧性尿失禁

 

スピロペント錠(クレンブテロール)の作用機序

気管支喘息は、空気の通り道である気道に炎症が起こっている状態だ。

気道に炎症が起こることによって空気の通り道が細くなるため、呼吸が苦しくなる。

 

普通の人であれば気にならない程度のホコリやタバコの煙であっても、喘息患者では気道が敏感に反応してしまい、空気の通り道が狭くなってしまう。

ここから分かることは、気管支を拡張させれば空気の通り道が細くならないので、呼吸を楽にできるということだ

 

気管支を拡張させるのに重要な役割を果たすのが「β2受容体」である。

β2受容体は刺激されることによって、気管支を拡張させる。

要するにβ2受容体を薬によって刺激してやれば気管支を拡張できるので、気管支喘息の症状を改善できるのだ。

 

このような作用機序により、気管支を拡げて呼吸を楽にさせるのがスピロペント錠(成分名:クレンブテロール)を始めとするβ2受容体刺激薬である。

 

【β2受容体刺激薬の作用機序】

ステップ1:β2受容体を刺激

ステップ2:気管支が拡張

ステップ3: 呼吸が楽になる

 

つまりスピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、β2受容体を刺激することにより気管支を拡張させ、呼吸を楽にさせるのだ。

 

またスピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は「腹圧性尿失禁」に対して使われることがある。

腹圧性尿失禁とは「笑ったり、お腹に力を入れると尿が漏れてしまう病気」のことを指す。

 

実は膀胱の筋肉にもβ2受容体が存在している。

膀胱の平滑筋に存在するβ2受容体は、刺激されると筋肉が緩むようになっている。

筋肉が緩んだ結果、尿が膀胱に蓄積しやすくなるのだ。

 

ここから分かることは、β2受容体を刺激してやれば尿が膀胱に蓄積しやすくなるので、尿漏れを防げるということである。

このような作用機序により、スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は腹圧性尿失禁に対する効果を期待できる。

 

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スピロペント錠(クレンブテロール)の特徴

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)には、以下のような特徴がある。

長時間作用型β2受容体刺激薬

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、薬の血中濃度が半分になるまでの時間(半減期)が35時間と長いため、長時間作用型β2受容体刺激薬に分類される。

また酵素による代謝を受けにくいため、効果の持続性に優れている。

 

発作予防のために使われる

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)の効果は、11〜15時間持続する。

そのため喘息発作が起こった時に使うのではなく、「喘息発作の予防」のために使われる。

 

発作予防のために使われる薬を、特に「長期管理薬(コントローラー)」と呼ぶ。

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は長期管理薬(コントローラー)であるため、喘息発作が起きた時に使っても効果を期待できない。

喘息発作時には長時間作用性β2受容体刺激薬ではなく、短時間作用性β2受容体刺激が使われる。

 

腹圧性尿失禁の治療に使われる

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、腹圧性尿失禁の適応を持つ。

腹圧性尿失禁とは、要するに「尿漏れ」のことだ。

 

実はβ2受容体は気管支だけではく、膀胱の平滑筋にも存在する。

膀胱平滑筋のβ2受容体が刺激されることによって、膀胱が収縮しなくなる。

その結果、膀胱に貯められる尿量が増えるので、尿漏れを防ぐことができる。

 

β2受容体選択性が高い

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、高いβ2受容体選択性を示すことが分かっている。

 

受容体選択性が低い薬の場合、β1受容体も刺激してしまう。

その結果、動悸や振戦(ふるえ)などの副作用が現れやすくなる。

 

しかしスピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、β2受容体選択性が高いため、動悸や振戦(ふるえ)などの副作用が起こりにくい。

 

錠剤、顆粒の2剤形が販売されている

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は錠剤タイプだけでなく、顆粒タイプも販売されている。

そのため患者の症状やライフスタイルに合わせて、剤形を使い分けることができる。

 

ドーピング禁止薬物に指定されている

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、ドーピング禁止薬物に指定されている。

なぜかというと、β2受容体刺激薬には筋肉増強作用が認められているためだ。

 

そのためスピロペント錠(成分名:クレンブテロール)服用中は、ドーピング検査に引っかかる可能性がある。

 

スピロペント錠(クレンブテロール)の飲み方

通常、スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)は、以下の量を服用する。

 

【スピロペント錠の用法・用量】

1:気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解

1回の服用量:20μg

1日の服用回数:2回(朝および就寝前に服用)

1日の最大服用量:年齢、症状により適宜増減

屯用時:1回20μg

 

2:腹圧性尿失禁に伴う尿失禁

1回の服用量:20μg

1日の服用回数:2回(朝および夕に服用)

1日の最大服用量:60μg

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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スピロペント錠(クレンブテロール)の飲み合わせ

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【スピロペント錠の併用禁忌薬】

なし

スピロペント錠(クレンブテロール)の注意点

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【スピロペント錠を服用する際の注意点】

◆自己判断で服用量を増やしたり、服用を中止しない

理由:症状を悪化させるおそれがあるため

 

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スピロペント錠(クレンブテロール)の禁忌

以下に該当する人は、スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)を服用してはいけないことになっている。

 

【スピロペント錠の禁忌】

◆下部尿路が閉塞している人(尿が出にくい状態の人)

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆スピロペント錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

スピロペント錠(クレンブテロール)の副作用

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)の主な副作用としては「振戦(ふるえ)」、「動悸」、「腹痛」などが報告されている。

 

【スピロペント錠の主な副作用】

◆振戦(ふるえ)

◆動悸

◆腹痛

 

またスピロペント錠(成分名:クレンブテロール)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【スピロペント錠の重大な副作用】

◆重篤な血清カリウム値の低下

症状:力が入りにくい、筋肉痛、便秘、血圧の上昇など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

スピロペント錠(クレンブテロール)を飲み忘れたら

スピロペント錠(成分名:クレンブテロール)を飲み忘れたら、気づいた時にすぐ服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、服用しなくて良い。

絶対に2回分を1度に服用してはいけない。

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