気管支喘息治療薬

アドエアディスカスの効果・特徴・副作用

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アドエアディスカスの効能・効果

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、ステロイドであるフルチカゾンとβ2受容体刺激薬であるサルメテロール(商品名:セレベント)が配合された気管支喘息治療薬だ。

 

より簡単に言うと、アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は「気管支を長時間に渡って拡げ、空気の通り道である気道の炎症を抑えることにより、喘息発作の強さ・頻度を軽減する薬」ということである。

 

【アドエアディスカスの効能・効果】

1:気管支喘息【A】

2:慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)【B】

 

*【B】はアドエア250ディスカスのみ

 

アドエアディスカスの作用機序

気管支喘息は、空気の通り道である気道に炎症が起こっている状態だ。

気道に炎症が起こることによって空気の通り道が細くなるため、呼吸が苦しくなる。

 

普通の人であれば気にならない程度のホコリやタバコの煙であっても、喘息患者では気道が敏感に反応してしまい、空気の通り道が狭くなってしまう。

ここから分かることは、気管支を拡張させれば空気の通り道が細くならないので、呼吸を楽にできるということだ。

 

前述の通り、アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、ステロイドであるフルチカゾンとβ2受容体刺激薬であるサルメテロール(商品名:セレベント)が配合された薬だ。

そのため、2つの作用機序から気管支喘息を改善する。

 

フルチカゾンの作用機序

気管支喘息では、空気の通り道である気道に炎症が起こっている

その結果、空気の通り道が細くなるので、呼吸が苦しくなってしまう。

ここから分かることは、気道の炎症を抑えれば気管支喘息の症状を改善できるということだ。

 

フルチカゾンは「ステロイド」と呼ばれる成分で、炎症を強力に抑える作用がある。

フルチカゾンが気管支の炎症を抑えることにより、喘息発作の頻度や強さを軽減するのである。

 

サルメテロールの作用機序

気管支を拡張させるのに重要な役割を果たすのが「β2受容体」である。

β2受容体は刺激されることによって、気管支を拡張させる。

要するにβ2受容体を薬によって刺激してやれば気管支を拡張できるので、気管支喘息の症状を改善できるのだ。

 

このような作用機序により、気管支を拡げて呼吸を楽にさせるのがサルメテロール(商品名:セレベント)を始めとするβ2受容体刺激薬である。

 

【β2受容体刺激薬の作用機序】

ステップ1:β2受容体を刺激

ステップ2:気管支が拡張

ステップ3: 呼吸が楽になる

 

つまりサルメテロール(商品名:セレベント)は、β2受容体を刺激することにより気管支を拡張させ、呼吸を楽にさせるのだ。

 

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アドエアディスカスの特徴

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)には、以下のような特徴がある。

ステロイドとβ2受容体刺激薬の配合剤

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、ステロイドである「フルチカゾン」とβ2受容体刺激薬である「サルメテロール(商品名:セレベント)」が配合された薬である。

 

2種類の成分を配合することにより、吸入薬を別々に使う必要がなくなったため、従来よりも薬を吸入しやすくなった。

またステロイドによる「炎症を抑える作用」とβ2受容体刺激薬による「気管支を拡張させる作用」を同時に得ることが出来るので、効果を実感しやすい。

 

COPDの適応を持つ

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、COPD(chronic obstructive pulmonary disease)に対して使用できる。

 

簡単に言ってしまうと、COPDとは「慢性閉塞性肺疾患」のことを指す。

症状としては、「激しい運動をしなくても現れる息切れ」、「咳」、「痰」などが挙げられる。

 

COPDは進行性の病気であるため、次第に重症化していき死に至ることもある。

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、COPDで問題となりやすい呼吸機能の低下や息苦しさを改善する目的で使われる。

 

吸入後はうがいをする

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、吸入後にうがいをしなければならない。

これは口の中に薬の成分が残っていると、口の粘膜から薬の成分が吸収され、副作用につながるからだ。

 

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)の場合、薬の成分が口の中に残っていると、カビが繁殖する「口腔カンジダ症」、「声枯れ」、「喉の痛み」などの副作用につながることがある。

 

発作を予防する目的で使われる

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、喘息発作の予防目的で使用する薬だ。

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)には、発作を速やかに鎮める作用はないので、発作止めとして使用してはいけない。

 

すぐに効果が現れるタイプの薬ではない

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、すぐに効果が現れるタイプの薬ではなく、吸入を始めて3日ほど経過してから少しずつ効果が現れる。

そのため、効果を感じられなくても勝手に吸入を止めてはいけない。

 

アドエアディスカスの使い方

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)は、以下の量を使用する。

 

【アドエアディスカスの用法・用量】

1:気管支喘息【A】

1回の使用量:1吸入

1日の使用回数:2回

 

2:慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)【B】

1回の使用量:1吸入

1日の使用回数:2回

 

*【B】はアドエア250ディスカスのみ

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに使用すること

 

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アドエアディスカスの飲み合わせ

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)には、一緒に使用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【アドエアディスカスの併用禁忌薬】

なし

アドエアディスカスの注意点

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)を使用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【アドエアディスカスを使用する際の注意点】

◆発作止めとしては使わない

理由:あくまでも発作を予防する薬であり、喘息発作を速やかに鎮める作用はないため

 

◆自己判断で吸入回数や使用頻度を変えない

理由:過度に使用すると不整脈や心停止を引き起こすおそれがあるため

 

◆吸入後はうがいをする

理由:カンジダ症や声枯れなどの副作用を引き起こすおそれがあるため

 

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アドエアディスカスの禁忌

以下に該当する人は、アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)を使用してはいけないことになっている。

 

【アドエアディスカスの禁忌】

◆有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の人

理由:ステロイド成分により症状が悪化する可能性があるため

 

◆アドエアディスカスの成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

また下記に該当する場合、特に必要であれば慎重に投与することは可能だが、投与しないことを原則とする。

 

【アドエアディスカスの原則禁忌】

◆結核性疾患の人

理由:ステロイド成分により症状が悪化する可能性があるため

 

アドエアディスカスの副作用

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)の主な副作用としては、「嗄声(声枯れ)」、「口腔カンジダ(口の中にカビが付着する)」、「口の中・喉のあたりに感じる刺激感」などが報告されている。

 

【アドエアディスカスの主な副作用】

◆嗄声(声枯れ)

◆口腔カンジダ(口の中にカビが付着する)

◆口の中・喉のあたりに感じる刺激感

 

またアドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【アドエアディスカスの重大な副作用】

ショック、アナフィラキシー

呼吸が苦しい、全身潮紅(皮膚が赤くなる)、血管浮腫(まぶた、くちびる等の腫れ)、蕁麻疹など

 

◆血清カリウム値低下

症状:力が入りにくい、筋肉痛、便秘、血圧の上昇など

 

◆肺炎

症状:咳、胸の痛み、体がだるい、高熱など

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

アドエアディスカスを使い忘れたら

アドエアディスカス(成分名:フルチカゾン/サルメテロール)の吸入を忘れてしまったら、気づいた時にすぐ吸入する。

ただし次の吸入時間が近い場合は、忘れた分の吸入はしなくてよい。

絶対に2回分を1度に吸入してはいけない。

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