抗てんかん薬

フィコンパ錠(ペランパネル)の効果・特徴・副作用

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フィコンパ錠(ペランパネル)の効能・効果

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は、AMPA受容体拮抗薬に属する抗てんかん薬だ。

簡単に説明すると、フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は「脳神経の過剰な興奮を抑え、けいれんや意識消失を抑える薬」ということである。

 

【フィコンパ錠の効能・効果】

他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法

1:部分発作(二次性全般化発作を含む)

2:強直間代発作

 

フィコンパ錠(ペランパネル)の作用機序

てんかんとは、脳の病気の一種だ。

てんかんでは、脳の神経が過剰に興奮することにより「けいれん」「意識の消失」といった症状が引き起こされる。

 

脳神経を興奮させる物質の1つが「グルタミン酸」だ。

グルタミン酸は放出されると、グルタミン酸受容体に結合する。

その結果、脳神経が興奮するようになるのだ。

 

グルタミン酸受容体にはいくつか種類があるが、興奮の発生・伝達に重要な役割を果たすのは「AMPA型グルタミン酸受容体」である。

より分かりやすく言うと、AMPA受容体にグルタミン酸が作用することにより、脳神経の興奮が生じるのだ。

 

前述の通り、てんかん患者では脳の神経が過剰に興奮している。

要するにグルタミン酸が通常よりも、多く放出されているのである。

 

ここから分かることは、AMPA受容体の機能を阻害してしまえば、脳神経の過剰な興奮を抑えることができるということだ。

このような作用機序により、抗てんかん作用を示すのがフィコンパ錠(成分名:ペランパネル)である。

 

つまりフィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は、AMPA受容体の働きを阻害することによって、てんかんによる「けいれん」や「意識消失」といった症状を抑えるのだ。

 

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フィコンパ錠(ペランパネル)の特徴

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)には、以下のような特徴がある。

AMPA型グルタミン酸受容体へ選択的に作用する

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は、AMPA型グルタミン酸受容体へ選択的に作用する薬だ。

専門的に言うと、フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は、AMPA型グルタミン酸受容体を「非競合的」に拮抗する。

 

要するに、グルタミン酸が結合する部位にフィコンパ錠(成分名:ペランパネル)が結合して、グルタミン酸の働きを邪魔するのではないということだ。

 

グルタミン酸が結合する部位とは違う場所に、フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は結合するのである。

その結果、AMPA型グルタミン酸受容体の構造が変わってしまい、グルタミン酸が機能しなくなるのである。

 

他の抗てんかん薬と併用する

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は、単独で使用することはない。

他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者に対して、他の抗てんかん薬と併用して使われる。

既存の抗てんかん薬とは全く異なる作用機序であるため、効果の増強を期待できる。

 

併用薬によって服用量が異なる

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は、併用する抗てんかん薬によって服用量が異なる。

具体的に言うと、フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)を代謝する「CYP3A4」に影響を与えない抗てんかん薬と併用する場合は1日8mgを服用する。

 

一方、テグレトール錠(成分名:カルバマゼピン)など、CYP3A4を誘導するタイプの抗てんかん薬と併用する場合は、1日8〜12mgの服用となっている。

 

フィコンパ錠(ペランパネル)の飲み方

通常、フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)は、以下の量を服用する。

 

【フィコンパ錠の用法・用量】

成人および12歳以上の小児には、1日1回2mg就寝前の服用から開始する。

その後は1週間以上の間隔をあけて、2mgずつ徐々に増量する。

 

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の標準的な服用量は、1日1回8mg。

そして、代謝を促進する抗てんかん薬を併用する場合の標準的な服用量は、1日1回8~12mgとなっている。

 

なお、症状により1週間以上の間隔をあけて2mgずつ適宜増減するが、1日の最高服用量は、12mgまでとする。

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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フィコンパ錠(ペランパネル)の飲み合わせ

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【フィコンパ錠の併用禁忌薬】

なし

フィコンパ錠(ペランパネル)の注意点

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【フィコンパ錠を服用する際の注意点】

◆自己判断で服用を中止しない

理由:症状が悪化するおそれがあるため

 

◆車の運転を始めとする危険を伴う機械の操作は控える

理由:めまいや眠気、注意力、集中力の低下が起こる可能性があるため

 

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フィコンパ錠(ペランパネル)の禁忌

以下に該当する人は、フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)を服用してはいけない。

 

【フィコンパ錠の禁忌】

◆フィコンパ錠の成分に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が良くない可能性があるため

 

◆重度の肝機能障害のある人

理由:使用経験がなく、フィコンパ錠の血中濃度が上昇するおそれがあるため

 

フィコンパ錠(ペランパネル)の副作用

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)の主な副作用としては「フワフワする感覚のめまい」、「ウトウトする」、「すぐ不機嫌になる」などが報告されている。

 

【フィコンパ錠の主な副作用】

◆フワフワする感覚のめまい

◆ウトウトする

◆すぐ不機嫌になる

 

またフィコンパ錠(成分名:ペランパネル)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【フィコンパ錠の重大な副作用】

◆攻撃性

症状:すぐ不機嫌になる、怒りっぽくなる、不安感があるなど

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

フィコンパ錠(ペランパネル)を飲み忘れたら

フィコンパ錠(成分名:ペランパネル)を飲み忘れたら、気付いた日の夜寝る前に服用する。

そして翌日から、また続けて夜寝る前に毎日服用する。

絶対に2回分の量を1度に服用してはいけない。

>>> 他の抗てんかん薬をチェックする

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