抗てんかん薬

ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の効果・特徴・副作用

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ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の効能・効果

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、ベンゾジアゼピン系に属する熱性けいれん治療薬だ。

簡単に説明すると、ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は「脳神経の過剰な興奮を抑え、けいれんを抑える薬」ということである。

 

【ダイアップ坐剤の効能・効果】

1:小児に対して次の目的に用いる

《熱性けいれん及びてんかんのけいれん発作の改善》

 

ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の作用機序

発熱が引き金になり、けいれんが生じることがある。

これが「熱性けいれん」で、生後6ヶ月から5歳くらいまでの子どもで発症しやすい。

 

小さい子どもは脳がまだ十分に発達していないため、けいれんを抑える力があまり強くない。

そのため発熱がキッカケとなり、けいれんが誘発されやすいのだ。

 

熱性けいれんでは、脳の神経が過剰に興奮している。

その結果、けいれんが引き起こされるのである。

 

脳神経の興奮には、3種類のイオンが関与している。

それが「Naイオン」、「Caイオン」、「Clイオン」だ。

 

NaイオンとCaイオンは興奮性のイオンで、細胞内に流入することにより、神経細胞を興奮させる。

一方Clイオンは抑制性のイオンで、細胞内に流入することにより、神経細胞の興奮を抑制する。

 

【イオンの特徴】

NaイオンとCaイオン→神経細胞を興奮

Clイオン→神経細胞の興奮を抑制

 

ここから分かることは、神経細胞の興奮を抑制させるClイオンの流入を促せば、脳神経が興奮しなくなるので、てんかんの症状を改善できるということだ。

 

Clイオンの流入に重要な役割を果たすのが「ベンゾジアゼピン受容体」である。

具体的に言うと、ベンゾジアゼピン受容体が刺激されることにより、Clイオンの流入が促進され、過度な神経興奮を抑えられるのだ。

 

このような作用機序により、てんかんの症状を改善するのがダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)だ。

 

抗てんかん ベンゾジアゼピン

 

つまりダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、ベンゾジアゼピン受容体を刺激し、Clイオンの流入を促すことにより過度な神経の興奮を抑え、熱性けいれんを改善するのである。

 

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ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の特徴

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)には、以下のような特徴がある。

熱性けいれんに対して使われる

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、小児に起こりやすい「熱性けいれん」に対して使われる。

坐薬であるため、飲み薬よりも吸収が早く、効果の発現が早い。

37.5度の発熱を目安に直腸に挿入する。

 

2回目以降の使用は時間をあける

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、薬の血中濃度が半分になるまでに約30時間と非常に長い時間を要する。

そのため2個目を使用する場合は、時間をあけてから使用する必要がある。

 

時間間隔の目安は、2個目を使う場合は8時間、3個目を使う場合は初回の投与から24時間程度となっている。

 

室温で保存

坐剤は冷蔵庫などの冷所で保存する必要がある場合が多い。

しかしダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、室温保存(1~30℃)が可能となっている。

 

急性隅角緑内障の人は使用できない

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、急性隅角緑内障の人には使用できない。

これはダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)の抗コリン作用により、眼圧を上昇させるおそれがあるためである。

 

重症筋無力症に禁忌

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、重症筋無力症の人には使用できない。

重症筋無力症とは、全身の筋力が減り疲れやすくなってしまう病気だ。

病気が進行すると、食べ物を飲み込むことや呼吸するのも難しくなる。

 

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、神経の興奮を抑えるClイオンを流入させる作用を持つ。

実はこの作用により筋肉の収縮が抑制され、重症筋無力症をさらに悪化させる可能性があるのだ。

 

このような理由により、ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、重症筋無力症の人に対して禁忌となっている。

 

リトナビル(商品名:ノービア)と併用できない

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、抗HIV薬の1つリトナビル(商品名:ノービア)と併用できない。

これは併用することにより、過度の鎮静作用や呼吸抑制を起こす可能性があるためである。

 

ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の使い方

通常、ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、以下の量を使用する。

 

【ダイアップ坐剤の用法・用量】

1回の使用量:体重1kgあたり0.4~0.5mg

1日の使用回数:1日1~2回 直腸内に挿入

1日の最大使用量:体重1kgあたり1mgまで

 

より詳しい使用方法は、以下の記事参照。

>>> 熱性けいれんでダイアップ坐薬を使う時に知っておきたいこと

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の飲み合わせ

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)は、以下の薬と飲み合わせが悪い。

そのため、一緒に使用できない。

 

【ダイアップ坐剤の併用禁忌薬】

◆リトナビル(商品名:ノービア)

理由:過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがあるため

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ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の注意点

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)を使用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【ダイアップ坐剤を服用する際の注意点】

◆大人は使用しない

理由:小児用の薬であるため

 

◆危険を伴う作業はしない

理由:眠気や注意力、集中力の低下が起こる可能性があるため

 

◆抗HIV薬を服用している場合は相談する

理由:飲み合わせが悪い可能性があるため

 

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ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の禁忌

以下に該当する人は、ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)を使用してはいけない。

 

【ダイアップ坐剤の禁忌】

◆急性狭隅角緑内障のの人

理由:症状が悪化するおそれがあるため

 

◆重症筋無力症の人

理由:症状が悪化するおそれがあるため

 

◆低出生体重児・新生児

理由:安全性が確立していないため

 

◆リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤)を投与中の人

理由:過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがあるため

 

ダイアップ坐剤(ジアゼパム)の副作用

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)の主な副作用としては「ふらつき」「眠気」「興奮」などが報告されている。

 

【ダイアップ坐剤の主な副作用】

◆ふらつき

◆眠気

◆興奮

 

またダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【ダイアップ坐剤の重大な副作用】

◆依存性

症状:気分が高揚するなど

 

◆刺激興奮、錯乱など

症状:感情が高ぶる、考えがまとまらないなど

 

◆呼吸抑制

症状:呼吸の回数が減少する、必要以上に呼吸をするなど

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること

 

ダイアップ坐剤(ジアゼパム)を使い忘れたら

ダイアップ坐剤(成分名:ジアゼパム)を使い忘れたら、気づいた時に忘れた分の薬を使用する。

ただし次の使用時間に近い場合は、使い忘れに気づいても使用しなくて良い。

絶対に2回分の量を1度に使用してはいけない。

>>> 他の抗てんかん薬をチェックする

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