抗血栓薬

コンプラビン配合錠の効果・特徴・副作用

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コンプラビン配合錠の効能・効果

コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)は、クロピドグレル錠(商品名:プラビックス)アスピリン(商品名:バイアスピリン)が配合された抗血栓薬だ。

 

簡単に説明すると、コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)は「血液をサラサラにして、血栓ができるのを抑制する薬」ということである。

 

【コンプラビン配合錠の効能・効果】

◆経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患

《急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞》

 

コンプラビン配合錠の作用機序

「ケガをしたら、血を固めて出血を止める」という機能が、人間には備わっている。

しかし何らかの異常により、ケガをしていなくても血が固まってしまうことがある。

この血の塊は「血栓」と呼ばれ、血管を塞いでしまう可能性があるのだ。

 

血管内に血栓ができると、心筋梗塞などの引き金となりうる

そこで血栓ができるのを予防する目的で、コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)のような血液をサラサラにする薬が使われるのだ。

 

前述の通り、コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)は、クロピドグレル錠(商品名:プラビックス)アスピリン(商品名:バイアスピリン)が配合された薬である。

そのためコンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)は、2つの作用機序を持つ。

 

クロピドグレル(商品名:プラビックス)の作用機序

血栓を作るのに重要な役割を果たしているのが「血小板」だ。

血小板が凝集することにより、血が固まって、血栓ができるのである。

 

血小板の凝集には「cAMP」が関与している。

具体的に言うと、cAMPの量が増えると血小板が凝集しにくくなり、血液がサラサラになるのだ。

 

つまり血液をサラサラにするには、cAMPの量を増やすことが重要ということである。

このcAMPは、「アデニル酸シクラーゼ」と呼ばれる酵素によって作られており、アデニル酸シクラーゼの働きが活性化されると、cAMPが増加するという仕組みになっている。

 

アデニル酸シクラーゼの働きは「ADP受容体」によってコントロールされている。

つまりADP受容体を阻害すれば、アデニル酸シクラーゼの働きが活性化するので、血小板の凝集を抑制できるということだ。

 

このような作用機序により、血液をサラサラにするのが、クロピドグレル(商品名:プラビックス)だ。

 

ADP受容体阻害薬

 

つまりクロピドグレル(商品名:プラビックス)は、ADP受容体阻害作用により、cAMPの働きを活性化させ、血栓ができるのを予防するのである。

 

アスピリン(商品名:バイアスピリン)の作用機序

血栓の生成に大きく関わってくるのが、「血小板」「トロンボキサンA2(TXA2)」だ。

簡単に説明すると、トロンボキサンA2(TXA2)が作用することによって、血小板が血を固める作用を発揮する。

 

ここから分かることは、トロンボキサンA2(TXA2)が作られないようにすれば、血液が凝固しなくなるので、血栓の生成を防止できるということだ。

 

トロンボキサンA2(TXA2)は、COX-1(シクロオキシゲナーゼ-1)という酵素によって作られている。

要するにCOX-1の働きを阻害すると、トロンボキサンA2(TXA2)が生成されなくなるので、血栓の生成も抑制できる。

 

このような作用機序により、血栓の生成を抑えるのがアスピリン錠(商品名:バイアスピリン)である。

 

バイアスピリン作用機序

 

つまりアスピリン錠(商品名:バイアスピリン)は、COX-1の働きを阻害することによって、トロンボキサンA2(TXA2)の生成を抑制し、血栓ができるのを予防するのである。

 

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コンプラビン配合錠の特徴

コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)には、以下のような特徴がある。

2種類の抗血小板薬を配合

コンプラビン配合錠は、クロピドグレル錠(商品名:プラビックス)アスピリン(商品名:バイアスピリン)の配合剤である。

 

配合剤にするメリットは、複数の薬を飲む必要がなくなるということだ。

飲む薬の数を減らせるので、飲み間違えなどのリスクを軽減できる。

 

不可逆的に作用するタイプの薬

血液をサラサラにする薬は「可逆的に作用する薬」と「不可逆的に作用する薬」に大別できる。

 

「可逆的」とは、水を冷やすと氷になったり、氷が溶けて水になるような、行ったり来たりできる反応のことをさす。

そして「不可逆的」とは、生タマゴをタマゴ焼きにしてしまったら、生タマゴに戻らないような、一方通行の反応のことをいう。

 

コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)は、不可逆的に作用するタイプの薬である。

つまり薬の血中濃度が下がっても、しばらく効果が続くということだ。

 

そのためコンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)の服用中に、手術や抜歯する予定のある場合は、服用を休まなければならない。

血小板の寿命は約10日なので、14日程度の休薬が必要となっている。

 

コンプラビン配合錠の飲み方

通常、コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)は、以下の量を服用する。

 

【コンプラビン配合錠の用法・用量】

1回の服用量:1錠

1日の服用回数:1回

 

*あくまでも原則の用法・用量なので、主治医から指示された通りに服用すること

 

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コンプラビン配合錠の飲み合わせ

コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)には、絶対に一緒に服用してはいけない併用禁忌となる薬はない。

 

【コンプラビン配合錠の併用禁忌薬】

なし

コンプラビン配合錠の注意点

コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)を服用する際は、以下の点に注意する必要がある。

 

【コンプラビン配合錠を服用する際の注意点】

◆噛まずに服用する

理由:期待する効果を得られなくなる可能性があるため

 

◆手術などの予定がある場合は相談する

理由:コンプラビン配合錠を服用すると、出血しやすくなるため

 

◆15歳未満の小児で水痘やインフルエンザの可能性がある場合は相談する

理由:ライ症候群が引き起こされる可能性があるため

 

◆空腹時に服用するのは避ける

理由:臨床試験に置いて、腹痛や下痢、軟便などの副作用がみられているため

 

◆アルコールと一緒に服用しない

理由:胃からの出血リスクが増大する可能性があるため

 

◆妊婦で出産予定日が12週以内の場合は相談する

理由:母体や新生児へ悪影響を及ぼす可能性があるため

 

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コンプラビン配合錠の禁忌

以下に該当する人は、コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)を服用してはいけない。

 

【コンプラビン配合錠(の禁忌】

◆出血している人(血友病、頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、喀血、硝子体出血等)

理由:出血傾向を助長するおそれがあるため

 

◆出血傾向のある人

理由:出血傾向を助長するおそれがあるため

 

◆コンプラビン配合錠の成分又はサリチル酸系製剤に対し過敏症(アレルギー)のある人

理由:体質的に相性が悪い可能性があるため

 

◆消化性潰瘍のある人

理由:症状が悪化する可能性があるため

 

◆アスピリン喘息の人またはアスピリン喘息にかかったことのある人

理由:喘息発作を誘発させうる可能性があるため

 

◆出産予定日12週以内の妊婦

理由:母体や新生児へ悪影響を及ぼす可能性があるため

 

コンプラビン配合錠の副作用

コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)の主な副作用としては「肝機能障害」「胃腸出血」「発疹」「貧血」などが報告されている。

 

【コンプラビン配合錠の主な副作用】

◆肝機能障害

◆胃腸出血

◆発疹

◆貧血

 

またコンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)には、以下の重大な副作用が報告されている。

 

【コンプラビン配合錠の重大な副作用】

出血

症状:出血しやすいなど

 

◆胃・十二指腸潰瘍、小腸・大腸潰瘍

症状:胃の痛み、食欲低下、吐き気、嘔吐、吐血、便に血が混じるなど

 

◆肝機能障害、黄疸

症状:体がだるい、吐き気、食欲不振、皮膚・白目が黄色くなる等

 

◆間質性肺炎、好酸球性肺炎

症状:咳、呼吸困難、発熱、肺音の異常など

 

◆中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形滲出性紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎

症状:全身が赤くなる、皮膚のただれ、水ぶくれ、高熱、目が赤くなる、発疹、赤い斑点ができる、白っぽい膿のようなブツブツができる、皮膚が剥がれ落ちる等

 

◆薬剤性過敏症症候群

症状:発疹、発熱など

 

◆後天性血友病

症状:青あざができやすい、出血しやすい等

 

◆ショック、アナフィラキシー

症状:呼吸が苦しい,全身が赤くなる,血管浮腫,蕁麻疹など

 

◆喘息発作

症状:咳、呼吸音の異常(ヒューヒュー、ゼーゼー)、呼吸が苦しいなど

 

*副作用のような症状が現れた場合は、速やかに主治医に相談すること。

 

コンプラビン配合錠を飲み忘れたら

コンプラビン配合錠(成分名:クロピドグレル/アスピリン)を飲み忘れたら、気づいた時に忘れた分の薬を服用する。

ただし次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分の薬は服用しなくて良い。

絶対に2回分の薬を1度に服用してはいけない。

>>> 他の抗血栓薬をチェックする

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