抗不安薬

デパス(エチゾラム)の作用機序・特徴

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◎デパス(エチゾラム)の作用機序

デパス(エチゾラム)は短時間型ベンゾジアゼピン系睡眠薬で、ベンゾジアゼピン受容体に結合しGABAの感受性を高めることによってその作用を発揮する。

 

GABAとは脳に存在している神経伝達物質だ。そして、健康な状態ではGABAがGABA受容体に結合することによってClイオンが細胞内に流入する。Clイオンは神経の興奮を抑制する作用があり、Clイオンの細胞内への流入があると眠気が現れるのである。

 

しかし、睡眠障害の患者ではGABAがうまく機能していない。その結果、細胞内へのClイオンの流入が起こらず、神経の興奮を抑制できないために眠れなくなってしまうのだ。

 

デパス(エチゾラム)はベンゾジアゼピン受容体に結合することにより、GABAのGABA受容体に対する結合性を高め、入眠障害を改善するのである。

ベンゾジアゼピン受容体無題

 

◎デパス(エチゾラム)の特徴

入眠障害に有効

デパス(エチゾラム)は入眠障害に使われる薬だ。入眠障害とは簡単に言うと寝つきが悪いということである。デパス(エチゾラム)は短時間型のベンゾジアゼピン系薬で服用後30分ほどで効果の発現が現れるため、寝つきが悪い人に最適な薬と言える。

 

抗うつ・抗不安作用がある

デパス(エチゾラム)は抗うつ・抗不安作用を持つ。そのため、うつや心身症による睡眠障害にも使用可能

 

高齢者に対する投与量の上限が決められている

デパス(エチゾラム)は高齢者に対する投与量の上限が決まっており、1日1.5㎎までである。デパスには筋弛緩作用を持つため、高齢者に投与する場合は、転倒による骨折に注意。

 

睡眠薬の中では安全な薬

デパスをはじめベンゾジアゼピン系(BZ系)睡眠薬は一般的に依存性が少なく、大量に服用しても、死に至ることがほとんどない安全な薬と言われている。

 

・急性隅角緑内障に禁忌

デパス(エチゾラム)は急性隅角緑内障に禁忌となっている。これは抗コリン作用により眼圧を上昇さえてしまう可能性があるからである。

 

・重症筋無力症に禁忌

重症筋無力症とは全身の筋力が減り、疲れやすくなるといった症状を示す。そして、病気が進行すると食べ物を飲み込むことや呼吸するのも難しくなってしまうのである。

 

先程も書いたようにデパス(エチゾラム)は神経の興奮を抑えるClイオンを流入させる作用を持っている。

 

この作用により、神経の興奮が抑えられ筋肉が弛緩してしまうので、重症筋無力症をさらに悪化させる可能性がある。そのため、デパス(エチゾラム)は重症筋無力症患者に対して禁忌となっている。

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