薬剤師の日常業務で役立つWEBサイト12選

医療の世界は、日々新しい情報が更新されている。

そのため薬剤師にとって「情報収集」は重要な仕事の1つと言えるだろう。

そこでこの記事では、薬剤師の業務に役立つWEBサイトをまとめた。

PMDA

薬剤師の日常業務でもっとも身近なWEBサイトが「PMDA」だろう。

PMDAと聞くと「添付文書を検索するWEBサイト」というイメージが強いかもしれないが、医療従事者がキャッチしておくべき「緊急安全性情報(イエローレター)」や「安全性速報(ブルーレター)」も公開されている。

「緊急安全性情報」や「安全性速報」は、PMDAメディナビに登録することによりメールでも受け取れるので便利だ。

>>> PMDAメディナビ

【調べられること】

◆添付文書

◆緊急安全性情報(イエローレター)

◆安全性速報(ブルーレター)

>>> PMDA

妊娠と薬情報センター

現場でよく受ける質問の1つに「この薬を授乳中に服薬できるか」というものがある。

こういった質問を受けた時に役に立つのが、「妊娠と薬情報センター」だ。

妊娠と薬情報センターでは、「授乳中に安全に使用できると思われる薬」と「授乳中の治療に適さないと判断される薬」が表にまとめられている。

採用薬のうち授乳婦に出やすい薬を、あらかじめチェックしておくと良いだろう。

このサイトに調べたい薬がない場合。

その場合は、「LactMed」で検索すると良い。

このサイトでは、「母乳や乳児への薬の移行しやすさ」や「起こりうる副作用」、「代替可能な医薬品」などがまとめられている。

そもそも妊娠と薬情報センターの情報はLactMedを参考にして作られているので、できれば最初からLactMedで検索した方が良い。

ただし英語で書かれているので、英語ができない人は活用できない。

>>> LactMed

【調べられること】

◆授乳中に安全に使用できると思われる薬

◆授乳中の治療に適さないと判断される薬

>>> 妊娠と薬情報センター

「健康食品」の安全性・有効性情報

現場では、健康食品やサプリメントに関する問い合わせも多い。

そんな時には役立つのが、「「健康食品」の安全性・有効性情報」だ。

このサイトは国立健康・栄養研究所により運営されている。

僕の場合、以前「腸をキレイにするために活性炭を摂っているのだけど効くのか」と聞かれたことがあった。(いわゆる体内クレンジングのことだと思う)

その時に活用したのが、このサイトだ。

ちなみに活性炭を検索してみると、エビデンスがないとのことだったので、それを患者に伝え、結局その人は活性炭をやめることになった。

>>> 「健康食品」の安全性・有効性情報

【調べられること】

◆健康食品・サプリメントの有効性や安全性

>>> 「健康食品」の安全性・有効性情報

国立がん研究センター がん情報サービス

「国立がん研究センター がん情報サービス」は、その名の通り、がんに関する情報サイトで、一般の方向けと医療従事者向けの2つがある。

一般の方向けサイトでは、「各種がんの解説」や「診断・治療」、「がんとの付き合い方」などが平易な言葉で解説されている。

医療従事者であっても、1度読んでおくと勉強になるだろう。

>>> 一般の方向け

医療従事者向けサイトでは、「患者とのコミュニケーションの注意点」や「麻薬の適正使用ガイダンス」、「研修・セミナー情報」などを見ることできる。

>>> 医療従事者向け

【調べられること】

◆がんに関する最新情報

>>> 国立がん研究センター

Global DRO

「Global DRO」では、「ドーピング検査に引っかかる薬」を検索できる。

競技別にドーピング検査に引っかかる有効成分を調べられるので非常に便利だ。

例えばセレスタミン配合錠に含まれている「ベタメタゾン」は、ドーピングに引っかかりやすい有効成分の1つで、アーチェリーでは経口投与は禁止されているが、点鼻・点鼻・点眼などではドーピングには引っかからない。

このように投与経路別でも、ドーピングに引っかからないかを検索できるのが、このサイトの特筆すべき点だろう。

【調べられること】

◆ドーピング検査に引っかかる薬

>>> Global DRO

Mindsガイドラインライブラリ

「Mindsガイドラインライブラリ」では診療ガイドラインやその関連情報を提供しており、EBM(根拠に基づく医療)の普及推進事業をしている。

残念ながら根拠のない医療が行われているという現状があるので、こういったサイトから科学的根拠に基づいた情報を収集するのは非常に重要と言える。

【調べられること】

◆診療ガイドラインやその関連情報

>>> Mindsガイドラインライブラリ

難病情報センター

「難病情報センター」では、「国が指定している難病に関する解説」、「医療費助成制度やサービスの概要」、「相談窓口」などについての情報がまとめられたサイトだ。

簡単な言葉で書かれているので、素人でも分かりやすい。

難病医学研究財団と厚生労働省疾病対策課が協力して、情報提供が行われている。

【調べられること】

◆国が指定している難病に関する解説

◆医療費助成制度やサービスの概要

◆相談窓口

>>> 難病情報センター

外務省 世界の医療事情

「世界の医療事情」は外務省の渡航関連情報だ。

国別に「衛生面」や「医療事情」、「かかりやすい病気」などがまとめられている。

このサイトでは「病気になった時に受診できる医療機関」も紹介されいているので、渡航の際は念のためにチェックした方が良いだろう。

【調べられること】

◆衛生面

◆医療事情

◆かかりやすい病気

◆受診できる病院

>>>外務省 世界の医療事情

くすり教育 担当者のための教材サイト

「くすり教育 担当者のための教材サイト」では、医薬品教育などで使える教材を手に入れることができる。

小・中・高生などのお薬教室をやる機会があるのであれば、かなり役立つサイトだ。

ただし、このサイトはユーザーインターフェースがあまり良くないため少し使いにくい。

なので、PCの扱いに慣れていて自分で教材を作れるのであれば、自分で作った方が良いかもしれない。

【調べられること】

◆医薬品教育に関する教材

>>> くすり教育 担当者のための教材サイト

食品成分データベース

「食品成分データベース」は、文部科学省により開発されたサイトで、食品に含まれる成分の種類や含有量などがまとめられている。

例えば、卵では100g当たり〇〇kcal、カルシウム△△mg、カリウム××mgといった具合だ。

ただし試験的に公開しているサイトなので、いずれ使えなくなる可能性がある。

【調べられること】

◆食品に含まれる成分データ

>>> 食品成分データベース

SRL.info

「SRL.info」は、「臨床検査値の基準値」や「検査値が異常だった場合に考えられる病気」などを検索できる。

ただし、このサイトも便利ではあるものの、少し使いにくいという難点がある。

【調べられること】

◆臨床検査値の基準値

◆検査値が異常だった場合に考えられる病気

>>> SRL.info

国立感染症研究所

「国立感染症研究所」では、流行している感染症の情報を発信している。

具体的に言うと、インフルエンザや麻疹、結核などだ。

その他にも予防接種の情報をはじめ、感染症に関する様々な情報を入手できる。

【調べられること】

◆流行している感染症情報

◆予防接種情報

>>> 国立感染症研究所

まとめ

情報を丸暗記することよりも、「どのように正しい情報を入手するか」を知っていることの方が、専門家にとって重要だ。

信頼できるソースを厳選して、情報収集を行ってほしい。

時事ネタの収集方法については、以下の記事にまとめた。

興味があればチェックしてほしい。

>>> 薬剤師のための情報収集術-時事ネタを手っ取り早く集める方法