薬剤師が教える正しい薬の保管方法-5つのポイントに注意しよう-

薬は適切に保管しないと、品質の劣化につながることがある。

つまり、期待する薬の効果を得られなくなってしまうのだ。

そこでこの記事では、薬を正しく保管する5つのポイントについてまとめた。

参考になれば嬉しい。

薬を保管する5つのポイント

薬を正しく保管するポイントは、大きく分けて5つある。

それが以下の5つだ。

【Point!】

1:室温で保管する

2:直射日光・高温・湿気を避ける

3:子どもの手の届かない場所に保管する

4:他の容器に移し替えない

5:古い薬は処分する

それでは、それぞれについて解説していく。

室温で保管する

最初のポイントが「室温で保管する」ということ。

より具体的に言うと、室温とは「1℃〜30℃」である。

ちなみに一部の坐薬や目薬、注射剤などは冷蔵庫で保管しなければならない。

特に指示がなければ室温保存でかまわないが、冷蔵庫で保管するように指示があった場合は、薬がダメにならないよう必ず冷蔵庫で保管する必要がある。

また室温であっても、湿布薬と目薬は別々の容器で保管することが望ましい。

なぜなら湿布薬に含まれる有効成分が、目薬に溶け込んでしまうことがあるためだ。

例えば湿布には、スースーする「メントール」という成分が含まれている。

このメントールを含む湿布と目薬を同じ箱で保管していたら、「目薬がスースーするようになった」という話がある。

なぜこんなことが起こったかというと、メントールはメントールが揮発性(蒸発しやすい)の成分だからだ。

つまりメントールが蒸発し、目薬に入り込んでしまったのである。

直射日光、高温、湿気を避ける

2つ目のポイントが「直射日光、高温、湿気を避ける」ということ。

なぜかというと、紫外線や湿度、湿気によって薬の品質へ悪影響がでるためだ。

よくある間違った保管方法が目薬である。

一部の目薬は直射日光に当たらないよう「遮光袋」に入れて渡されるが、この遮光袋に入れずに目薬を保管している人が意外と多い。

また、特に夏場の薬の保管は注意が必要だ。

車のような温度が高くなりやすい環境下に薬を放置しないように注意しよう。

子どもの手の届かない場所に保管する

3つ目のポイントが「子どもの手の届かない場所に保管する」ということ。

厚生労働省「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」によると、子供の誤飲事故のうち、医薬品・医薬部外品によるものが約15%に上る。

特に薬を飲んだ時、そのまま薬を置きっ放しにしないよう注意が必要だ。

必ず薬は子供の手が届きにくいところに置こう。

他の容器に移し替えない

4つ目のポイントが「他の容器に移し替えない」ということ。

保管しやすいように薬を取り出して他の容器へ移し替えると、薬の内容や使い方が分からなくなってしまうことがある。

また薬を移し替える際に細菌などが入り込み、薬が汚染されるリスクもある。

以上のような理由により、他の容器に移し替えるのは控えよう。

古い薬は処分する

5つ目が「古い薬は処分する」ということ。

よくあるのが病院でもらった風邪薬を、「また風邪になった時に使おう」と取っておくことだ。

ここで注意したいのが、医師は診察した上で薬を処方しているということである。

つまり今回の風邪の症状に合った薬を処方しているため、次回の風邪の症状に合っているとは限らないのだ。

また古い薬を取っておくことは、薬の管理を複雑にしてしまう。

「もったいない」と思う気持ちも分かるが、古い薬を取っておくと間違った服用にもつながるので、必ず処分しよう。

薬の処分方法については、以下の記事をチェックしてほしい。

>>> 家に残った薬の正しい捨て方とは?

まとめ

薬を適切に保管することが、より効果的な薬物治療につながる。

適当に薬を保管するのではなく、正しい方法で保管してほしい。