薬の基礎知識

軟膏、クリーム、ローション、ゲルの違い・使い分けとは?

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塗り薬は、大きく分けて4つある。

それが「軟膏」、「クリーム」、「ローション」、「ゲル」だ。

 

これらの塗り薬は、どのような違いがあり、どのように使い分けているのか。

この記事では「軟膏」、「クリーム」、「ローション」、「ゲル」の違い・使い分けについてまとめた。

 

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軟膏の特徴

軟膏は最もよく使われる塗り薬のひとつである。

 

軟膏の大きな特徴は、刺激感が少ないことだ。

そのため、かき傷や切り傷、じゅくじゅくした状態の皮膚などにも使うことができる

肘の痛み、捻挫(ねんざ)、腰痛、関節痛、腱鞘炎(けんしょうえん)、肩こりなどに使われることもある。

 

また保湿性が高いことも軟膏を使う利点だ。

保湿性が高いため、アトピー性皮膚炎などのカサカサした乾燥肌にも適している。

 

一方で、「ベタつき」や「てかりやすい」という欠点がある。

このようなデメリットがあるため、使用感の好みが人によって分かれやすい。

 

軟膏のメリット

◆保湿性が高い

◆刺激感が少ない

◆傷のある皮膚にも使いやすい

 

軟膏のデメリット

◆ベタつく

◆使用後にてかりやすい

 

クリームの特徴

クリームタイプの塗り薬は、塗ってもベタつきにくく、軟膏に比べて使用感が良い。

 

また軟膏よりも皮膚への浸透性が良いため、厚くなった状態の皮膚に効果的である。

硬くなった角質の上から塗っても効果を期待できるため、クリームタイプの塗り薬は水虫に使うことが多い。

また軟膏と同様、肘の痛み、捻挫、腰痛、関節痛、腱鞘炎、肩こりなどにも使われる。

 

一方で刺激性があり、傷口に塗ると痛みを感じやすいため、傷のある箇所には使用しない方が良い。

 

クリームのメリット

◆軟膏と違いベタつかないため、使用感が良い

◆厚くなった皮膚へも浸透しやすい

 

クリームのデメリット

◆刺激性があるため、傷口に塗ると痛い

 

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ローションの特徴

ローションは使用感が良く、夏場でも使いやすい。

クリームや軟膏が使いにくい頭部などにも使える剤形である。

 

即効性があるため、かゆみ止めなどに使われることが多い。

かゆみ止めの他には、筋肉痛、捻挫、肩こりなどに使われる。

 

一方で、刺激性が強いため傷口には使えない。

また汗で薬の成分が流れ落ちやすいので、効果が持続しにくいというデメリットもある。

 

ローションのメリット

◆即効性がある

◆冷却感があり、使用感が1番よい

◆軟膏、クリームが使いにくい頭部にも使用できる

 

ローションのデメリット

◆効果が長続きしない

◆刺激性があるので、傷口には使用できない

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ゲルの特徴

ゲルは、ゼリー状の塗り薬だ。

冷却効果を期待できるため、症状が現れためたばかりの強い痛みに対して有効である。

肘の痛み、捻挫、腰痛、関節痛、腱鞘炎、筋肉痛、肩こりなどに使われることが多い。

 

皮膚への刺激感も少なく使いやすいことが特徴だが、クリームに比べると少しベタつきやすい。

刺激性は少ないものの、傷口に使うのは推奨されていない。

 

ゲルのメリット

◆軟膏とクリームの特徴を併せ持つ

◆皮膚への刺激感が少ない

 

ゲルのデメリット

◆クリームに比べるとベタつく

◆傷口への使用は推奨されない

 

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まとめ

以上のように、同じ塗り薬でも「軟膏」、「クリーム」、「ローション」、「ゲル」で、大きく特徴が異なる。

 

傷があって痛みがある場合は軟膏、皮膚が厚くてなっていて浸透性が必要ならクリーム、頭部に使うならローションというように、それぞれの剤形のメリットを考えて使い分けるとより効果的である。

 

【使い分けの例】

傷があって痛みがある場合

→軟膏

 

皮膚が厚くなっている

→クリーム

 

頭部に使う

→ローション

 

冷却効果を期待する

→ゲル

 

基本的に症状が軽ければ、使い心地で使い分けても問題はない。

ただし症状が重い場合は、厳密な使い分けが必要な場合もある。

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