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バセドウ病に「メルカゾール」と「チラーヂンS」を併用する理由とは?

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バセドウ病とは

バセドウ病では、甲状腺ホルモンが過度に産生されることにより、様々な症状を引き起こす。

具体的な症状としては、「動悸」や「大量の汗」、「体重の減少」、「体がだるい」、「手や指の震え」、「イライラする」などが挙げられる。

 

【バセドウ病の主な症状】

◆動悸

◆大量の汗

◆体重の減少

◆体がだるい

◆手や指の震え

◆イライラする

 

またバセドウ病は、特に20〜40代の女性で発症しやすい病気として知られている。

治療には「手術」や「アイソトープ治療」という選択肢もあるが、薬物療法が最も一般的だ。

バセドウ病では甲状腺機能が強まっているため、甲状腺ホルモンを減らす作用の薬が使われる。

 

メルカゾールとチラーヂンSの違いとは

メルカゾール(成分名:チアマゾール)とチラーヂンS(成分名:レボチロキシン)は、どちらも甲状腺ホルモンに関与する薬だ。

では、それぞれの薬にはどのような違いがあるのか。

 

▼メルカゾールの働き

メルカゾール(成分名:チアマゾール)は、甲状腺ホルモンを減らす薬だ。

甲状腺ホルモンを合成する過程で重要な役割を果たす「甲状腺ペルキシダーゼ」の働きを抑制することにより、甲状腺ホルモンの産生を抑制する。

そのため、甲状腺機能が高まっているバセドウ病に対して使われる。

 

【Point!】

メルカゾール(成分名:チアマゾール)は、甲状腺ホルモンを減らす

 

▼チラーヂンSの働き

一方チラーヂンS(成分名:レボチロキシン)は、甲状腺ホルモンを増やす薬である。

分泌が低下した甲状腺ホルモンの代わりに、甲状腺ホルモン受容体に結合することによって、その作用を発揮する。

そのため、甲状腺機能が低下する橋本病に対して使われる。

 

【Point!】

チラーヂンS(成分名:レボチロキシン)は、甲状腺ホルモン増やす

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メルカゾールとチラーヂンSが併用される理由

バセドウ病の薬物治療において、メルカゾール(成分名:チアマゾール)とチラーヂンS(成分名:レボチロキシン)が併用されることがある。

 

では、なぜ逆の働きをするメルカゾール(成分名:チアマゾール)とチラーヂンS(成分名:レボチロキシン)が、バセドウ病に対して併用されるのか。

 

それはメルカゾール(成分名:チアマゾール)の服用量の調整が難しいためだ。

実はメルカゾール(成分名:チアマゾール)の服用によって、甲状腺機能が低下しすぎてしまうことがある。

 

この時、メルカゾール(成分名:チアマゾール)の服用量を減らして甲状腺機能が低下しすぎないようにするのではなく、甲状腺ホルモンを増やす目的で「チラーヂンS(成分名:レボチロキシン)」を併用することがあるのだ。

 

【併用する理由】

◆薬の用量調節が難しいため併用されることがある

 

妊娠初期のメルカゾールの使用は推奨されていない

甲状腺の働きを抑える上で重要な役割を果たすメルカゾール(成分名:チアマゾール)だが、妊娠初期(妊娠4〜7週)の服用は推奨されていない

 

なぜかというと、患者の新生児に「頭皮欠損」や「臍帯ヘルニア」などの障害が生じる可能性が指摘されているためだ。

そのため妊娠の可能性が出てきた場合は、主治医に必ず相談する必要がある。

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